昨日7月22日(2012年)日曜日、テレビ朝日「報道ステーションSUNDAY」が森本防衛相出席でオスプレー配備問題を取り扱っていた。森本防衛相の興味ある発言があったから、文字に起こしてみた。
発言を取り上げるのは森本防衛相と神浦元彰軍事ジャーナリストと長野智子キャスター。あとは後藤謙次とかが出演していたが、この男の発言は信用していないから除外。
先ずフリップで、オスプレーの開発段階の事故例を提示した。
「開発段階のオスプレーの重大事故」
1991年 6月 墜落事故 2人負傷
1992年 7月 墜落事故 7人死亡
2000年 4月 墜落事故 19人死亡
2004年12月 墜落事故 4人死亡
実用化は2005年。
レックス・リボロ元国防分析研究所主任研究員「最も懸念しているのはこの飛行機のプロペラが小さいということです。そのためヘリコプターとしての役割はとても不安定です。
この飛行機はオートローテーションもできないのです」
解説「オートローテーションとはヘリコプターのエンジンが停止した場合でも、風の力でプロペラを回すというもの。これが機能しないというのだ」
長野智子「森本さんとしてはこれまでは専門家として政治家に厳しく物申すと、いう立場で専門家としてやられてきて、今度はオスプレー配備前に与党からどんどん反対意見も出て、攻められる立場にと。どうですか」
森本防衛相「そうですね、説明責任はありますから。大臣として淡々と説明すると、いうことに尽きるんですが。まあ、専門家の方が楽ですね」
オスプレーの行動半径は1回空中給油が可能で、従来の行動半径の8倍の約140キロメートルで、沖縄から尖閣諸島は勿論、中国本土の上海周辺までカバーできるとのこと。
この点日米両政府は安全保障面からの抑止力に期待しているが、一方で安全性への懸念を抱えている。
神浦元彰軍事ジャーナリスト「今オスプレーがですね、非常に問題になっているのは、オートローテーション、要するに飛んでいてエンジンが停まった場合にちゃんと安全に降りれるかどうかってことで、まあ、森本さんとか防衛相ははオートローテーション機能はあると、いうふうに、まあ、おっしゃってるんですけども、実は私はないと。それはないと、いうふうに、まあ、主張してですね、国民の多くも、メディアがですね、オスプレーはないという報道ですね、接してますから、非常に不安がっていますね。
ですから、その辺りを先ず国民に森本さんが正しく正確にですね、説明しなきゃいけない。そのときに必要なことはですね、オートローテーションというのはただ空中で停まってですね、ヘリコプターが止まった時にですね、ただ安全に降りていくだけじゃないですね。滑空するんですよ。グライダーのように。
そして操縦するんですよ。そして河川敷だとか、学校の校庭とか、あるいはグランドだとか、公園だとか、そういうとこに安全に着陸できるか。
そのー、オートローテションなんですね、ですから、どのくらいの高さで、どのくらいのスピードだったときに何メートル滑空できるか、オートローテションでそれをですね、はっきりとですね、数字を出さなければ、オートローテション機能があるという、安全性の証明にははらないですね」
長野智子「日本の航空法にも定められているものですね」
神浦元彰軍事ジャーナリスト「ヘリコプターの場合はですね、オートローテション機能のないヘリコプターは、これは飛ぶことはできません」
長野智子「オスプレーはオートローテション機能があるのか、ないのか。防衛省の説明、ボーイング社の説明はちょっと微妙に違う」
森本防衛相「あのー、航空法上は、あー、回転翼にオートローテションの機能あることが義務づけられてるんですけど、これは、あのー、いわゆるティルトローター機なので、えー、回転翼で飛んでいるときは固定翼としての、まあ、緊急着陸、いう着陸というのができることになっている。
で、完全にこの模型のように(目の前のプロペラが垂直に固定されているオスプレーの模型を指して)回転翼のときにエンジンが停まったら、今説明にあったように、こう、ゆっくりと降下しながら、緊急着陸するということですね。
機能としては事実持ってるんですけども、実際に我々は見たことがないっていうことなので、パイロットは90日毎にこの訓練をシミュレーションで受けていますが、まあ、できれば、まあ、アメリカに申し入れているんですが、日本から専門家を行かせて、このオートローテーションの体験というのをシミュレーションでやらせてみようと思って。
それは国内できちっと説明できるようにしたい」
長野智子「配備の前にははっきりとさせると」
森本防衛相「そうですね」
長野智子には森本が矛盾したことを言っていることに気づかなかったようだ。実際にエンジンが停止した状態でオートローテション機能を使って緊急着陸した場面を見たことがないにも関わらず、オートローテーション機能は「事実持ってる」と断言している矛盾である。
では、何を根拠にオートローテーション機能を「事実持ってる」と断言しているかというと、アメリカ側の説明をそのまま素直に信じているからに他ならないはずだ。
これまではアメリカ側の説明を無条件に信じて、その説明のままに日本国民にその安全性を請け合ってきたことを意味する。
また、森本は日本から専門家を行かせてオートローテーションのシミュレーション訓練が受けることができるように米側に申し入れていると言っているが、なぜもっと早い段階で申し入れて、訓練を実現させて安全性の確認を果たし、自らの確認として国民に説明を果たさなかったのか、遅過ぎるのではないかという矛盾もある。
森本防衛相は6月5日の閣議後の記者会見でモロッコで演習中に墜落したオスプレーについて次のように発言している。《オスプレイ墜落 米“機械的ミスでない”》(NHK NEWS WEB/2012年6月5日 13時55分)
森本防衛相「アメリカ側から、『少なくとも機械的なミスで起こった事故ではない』と日本側に通報されている。もう少し細部の結論を提供してもらえるよう引き続き要請している。
できれば配備の前に、すべての調査結果が提供されることが望ましい。必ずしもそうならないこともありえるだろうが、最後まで飛行の安全に万全を期すよう努力しなければならない」
この時点でも、アメリカ側の説明を無条件に受け入れて、その説明のままにマスコミを通して国民にその安全性を請け合っているが、それだけではない。
「もう少し細部の結論を提供してもらえるよう引き続き要請している」とは言っているが、「細部の結論」にしても、同じ構造の無条件受容となることはこれまでの慣例から目に見えている。
このことは後段の発言そのものが証明している。アメリカ側からの調査結果の提供は希望であって、その希望にしても、満たされない場合もあり得ることを前提とした物言いとなっていて、ここに現れているアメリカに対する受け身一辺倒の姿勢がアメリカ側の説明のままに安全性を請け合っている構造そのものの証明となる。
全面的なアメリカ追随の姿勢からして、「最後まで飛行の安全に万全を期すよう努力しなければならない」は沖縄やその他を納得させるための付け足しに過ぎないことが分かる。
遅くてもフロリダで米空軍のオスプレイが訓練中に墜落した6月13日以降の早い段階で日本の専門家のシミュレーション訓練をアメリカに申し入れるべきだったが、1カ月以上経過した7月22日の時点で、アメリカ側に申し入れている段階だとしている。
この非積極性は、あるいは日本側も行うべき日本国民に対する安全性確認の責任遂行の遅れはアメリカ追随から完全に踏み出すことができていない姿勢の現れでもあるはずである。
長野智子「うーん。ということはですね、分かりました。神浦さん、そのオートローテション以外を」
何ともまあ、分かりのいいキャスターであることか。
神浦元彰軍事ジャーナリスト「もう一点ですね、もう一点ですね。このオスプレーにはですね、重大な問題がありましてですね、例えば、今、森本さんが不時着という、例えば近くに滑走路がある場合ですね、それは何も、グラウンドなんかに降りる必要がなくて、河川敷に降りる必要がなくて、まあ、あの、緊急着陸すればいいんですけども、そのときにですね、プロペラが(水平方向に固定して飛行していた場合)胴体よりも大きいですね。
ですから、その-、胴体着陸する前にプロペラが先に地面を叩くんですよ。そのときにバラバラになった、そのプロペラがですね、機内に飛び込んで、その中にいる乗員をギザギザに切り裂かないようにバラバラになったプロペラが外に向かって飛ぶように設計さてる」
長野智子「(眼の前に置いてある垂直方向にプロペラを固定した模型の左右のそれに右手左手で触れながら)これが(声を一段高くして)バーンと外に行くということですね」
神浦元彰軍事ジャーナリスト「ですから、その乗員は守られるですけども、例えば普天間のような市街地の真ん中にある飛行場で強制着陸、ね、緊急着陸を行った場合には、そのプロペラが外に向かって(長野と同じように一段と声を高くして)バーンと飛んでいきますから、民家を襲うわけですね。
ですから、そいいう危険な、砂漠の中にある軍事基地ではないという普天間は、その問題についても、やはりちょっと考えていく必要があると」
ここで2010年1月1日放送、朝日テレビ「朝まで生テレビ」での森本のオスプレーに関わる発言シーンが挿入される。
森本防衛相(A4程度の大きさのオスプレーの写真を胸の前に両手で掲げている。)「普天間のヘリ、ヘリって言うけど、入ってくる飛行機、ヘリじゃないです。オスプレーという、ヘリと固定翼を一緒に機能を持たせる、こういう特殊な飛行機なんですね。
実は物凄い開発に、えー、色んな困難があって、事故がどんどん起きて、えーと、まあ、未亡人造成機って言われるくらい、言われるらしい、たくさんのヘリが、まあ、テストで死んで。
だから辺野古の沖にV字型(の滑走路)を造った理由は離着陸、これは物凄い事故が大きいんで、離陸も着陸も海に向かってやるわけなんです。住宅の上を全然飛ばないようにしたい」――
長野智子「この時点で非常に危険性を指摘しているわけですよね」
森本自身が危険性を指摘しているだけではない。森本の言っていることが事実とするなら、アメリカ側はオスプレーの危険性を認識していながら、辺野古沖に配備する方針でいたことになる。
森本防衛相「そう。この段階では、まだ、本当に、あのー、えー、中東湾岸でやっと使うか、という時だったので、まあ、およそ、2年8カ、9カ月ぐらいの前の話ですけど、まあ、それから随分と開発が進んで、えー、あるいはリビアの作戦でも使って、うーん、今回のモロッコのように色んなとこで使ってきて――」
冷静に話しているが、言葉遣い自体が的確性を失っている。
長野智子「ただ、あのー、まあ、少しは、あの、発言の時よりも改良されたと言えども、今年に入ってからも、モロッコ、そしてフロリダで――」
森本防衛相「今年の、先の事故っていうのは、これは大変、あのー、我々にとってショックな事故で、この二つの事故っていう原因がきちっと、おー、日本国民に説明され、安全性が説明できないと、ダメなんでしょうね」
長野智子「なる程」
森本防衛相「それで、あのー、まさに、その、明日岩国に上がってくるんですが、二つの事故についてアメリカ側の調査結果がきちっと日本側に説明されて、それだけではなくて、安全性を確認できる、我々が、きちっと我々が地元の皆さんに説明できるような状態になるまでに、えー、持ってくるんですけども、一切の飛行は行わないと、いうことを日米間で約束しているわけです」
モロッコとフロリダの続けての事故が「我々にとってショックな事故」であったなら、なおさらに日本側自らが安全性の確認に乗り出すなり、シミュレーション訓練なりを日本の専門家ができるように直ちにアメリカ側に申し入れて、既に実現させていなければならなかったはずだが、それが現時点になっても実現できないでいる。
実現できていない理由が日本側からの積極的な意思表示でなかったからなのは、「安全性が説明できないと、ダメなんでしょうね」と他人事の物言いとなっているところに現れている。
積極的意思表示を抱えていたなら、「安全性が説明できないと、ダメなんです」と拒絶意志を示したろう。但し、そう言ったなら、安全性を明確に確認し、確認した安全性を国民に理解させることができないうちの飛行は許すことができなくなる。
いわば安全性を曖昧にしたままの飛行は許可できなくなる。
長野智子「あのー、カーター国防副長官とも話されてますけども、そういうことは長官と日本側の調査を含めて10月の備えて(?――9月普天間配備、10月本格的運用の計画)、延期される可能性もあるわけですか」
森本防衛相「いや、そういうことを言ってるのではなくて、岩国に持ってくるが、岩国で、まあ、あの、梱包を解いて、えー、多分、3週間くらい海の上をずうっと、、えー、運送された飛行機ですから、そういう、あのー、ハイテクのシステムってのは停めたままではダメなので、エンジンを掛けて、システムをチェックし、あのー、エンジンのランナップをずっとやって、いつでも飛べるような、安全に飛べるような状態に維持するんですけども、飛行訓練はやらないと、いうことについて、さっき申し上げたように、このモロッコとフロリダの二つの事故の調査結果をアメリカ側がきちっと纏めて日本側に説明する。
我が方は調査団を送って、説明も受けて、それだけではなくて、飛行機の安全を確認できるということ。アメリカが言うだけではなくて、我が方がそれを確認する――」
例え日本の専門家をアメリカに送って、シミュレーション訓練を受けたとしてもそれだけでは確実な安全確認はできないだろう。実際に乗務員となってオスプレーに乗り込み、自ら操縦して空中でエンジンを停止させ、機能を保持しているというオートローテーションを使って実地に緊急着陸を何十回か繰返して、何事も無く安全であること。さらに森本が6月26日の記者会見でアメリカ国防総省提供の事故調査最新情報を公表したときのオスプレーの事故状況通りの状態で何十回となく実地に飛行してみて、何事も起きなければ、初めて安全確認できたと言えるはずだ。
森本は次のように発言している。
森本防衛相「(フロリダの墜落について)射撃訓練中、プロペラを上向きと前向きの中間の位置で飛行している最中に墜落し、炎上した。
(モロッコの墜落について)プロペラを上向きから前向きに傾ける動作を行いながら、追い風を受ける方向に旋回したことで、機体がバランスを崩した」
森本防衛相もオスプレイの試乗を検討しているというから、試乗中、エンジン停止やプロペラを中間の位置にして飛行を繰返して、自ら安全を確認すべきだろう。
長野智子「何かが分かった時には10月の運用は伸びる可能性もあるってことですか」
森本防衛相「そういうことはないと思いますね」
正体見たり枯れ尾花の「アメリカが言うだけではなくて、我が方がそれを確認する」の真偽である。
長野智子「それは伸びないんですか」
森本防衛相「いや、これは伸びないと言うよりは、アメリカはこの、さっきお話があったようにこのオスプレーを使って、えー、部隊の運用計画を10月の初めまでに、きちっと進めたいと考えているので、この本格的運用を10月の初めまでにしたいという全体的計画は、変わっていないと」
要するに安全性の確認に関係なしに計画通りに運用を進めると言っている。では、森本は何のために「アメリカが言うだけではなくて、我が方がそれを確認する」と言ったのか意味を失う。
要するにアメリカの説明のままに追随するこれまでの構造的な受け身の姿勢は構造的であるゆえに変わらないということである。
(中略)
森本防衛相「日米間の約束っていうのは日米安保条約、地位協定がありますから、そのもとで、こういう新しい形の飛行機を持って来る時に、飛行機の安全を維持するに必要な日米間の協議っていうのは今からきちっとやって、できれば、その飛行機の安全を確保できるような枠組み、それが合同委員会であっても良いし、他の枠組みでやっても良いし、改めて、日米間で飛行の安全を確保できるための、きちっとした枠組み、これを使ってから、これを合意してから、運用を始めるということは必要だと思います」
「きちっと」、「きちっと」と盛んに言っているが、問題となっているのは直近の配備を決めているオスプレーの安全性である。今後安全性確認可能な新たな枠組みをつくると言っても、その議題にオスプレーがのぼらないのでは意味はない。
また、安全性確認可能な新たな枠組みをつくったとしても、オスプレーの配備が完了すれば、新たな機種変更は前任機となるCH46が40年以上の使用であることを考えると、同じ40年前後以後となって、その間、枠組みは開店休業の状態となりかねない。
森本はさも意味あることを言っているように聞こえるが、現時点では何ら意味をなさないことを言っているに過ぎない。
長野智子「96年の普天間の移設と同時期にこのオスプレーの配備の話が進んでますよね。やはり辺野古沖という計画とオスプレーの配備っていうのはパッケージ的に進められていたものでしょうか」
森本防衛相「パッケージ的と言うよりか、今の辺野古のV字型の、おー、設計というのは、アメリカの中では、その時点で将来オスプレーを入れるかもしれないと、いうことを念頭に滑走路の設計、長さ、方向っていうのを、ある程度配慮して今の設計が行われた可能性は高いかもしれません」
長野智子「そうしますと、辺野古は今非常に難しいでしょう、代替施設として。そうしますと、あの住宅街に、あの世界一危険と言われるあの普天間基地にオスプレーを配備するというのをアメリカ側もしたくないのではないか」
森本防衛相「それは勿論、運用する方が一番、あのー、気にかかる。注意しなければならない問題ですから。あの、アメリカとしても、出来ればV字型の滑走路の中で運用したいと、アメリカは思っているでしょうが、我々はどうすれば、あのー、今の辺野古の沖の新しい施設を沖縄の方に受け入れて貰えるのか、という努力を改めてしないといけないという時期になっている――」
立場上、当然なのかもしれないが、常にアメリカ側に立った発言となっている。
長野智子「ただそれは10年も話がかかりますねえ――」
森本防衛相「いや、いや、いや、いや。そんなにはかからないと思いますよ」
神浦元彰軍事ジャーナリスト(要旨)「日本の外務省が日本のオスプレー配備反対に配慮せずに配備を強引にしてくれ、日本の反対運動に配慮するようなことがあれば、日本中が米軍基地の反対運動に火がつくと。
だから、そこに絶対妥協するなと日本政府の外務省がアメリカに言っているという可能性が非常に高いと思いますよ」
証拠がないままに可能性を憶測で言っても始まらない。森本は口を閉じたまま、長野に向かって何度も小さく否定の首を振る。
長野智子「でも、普天間に配備され、もし事故が起きたりしたならば、日米同盟に対して決定的な打撃ですよね」
森本防衛相「それは非常に深刻な問題なので、それを防ぐためにもさっき申し上げたように、先ず二つの事故をきちっと、あの、確認すると。
それから今のお話、日米間で、どうやって飛行の安全を確保するための、日米間の約束事ができるかっていうことと、それだけではなくて、やっぱり、近未来ですけども、普天間の新しい施設である辺野古の施設を実現して、そこにこのオスプレーを動かしていくっていう手段を我々は動かさないといけないということだと思います」(以上)
例え海から滑走路に着陸し、海に向かって離陸しようとも、視界不良の天候のとき、進路を間違えない保証はない。基本はあくまでも機体の安全性であるはずだが、森本は辺野古のV字型滑走路に安全性を求める矛盾を平気で犯している。
矛盾はこれだけではない。米側は日本国土の上空を6ルートに分け、6ルート全体で年間330回の低空飛行訓練を行う予定でいる。海上のみ飛行するわけではない。V字型滑走路に安全性を求めても意味はないはずだが、そのことを省いた矛盾した発言となっている。
最後に、既に触れたが、もし森本のオスプレー試乗が実現したなら、上空でエンジンを停止して、オートローテーション機能を使って実地に緊急着陸する飛行訓練と、ちょっと風の強い瞬間を狙ってプロペラを水平方向から垂直方向に、あるいは垂直方向から水平方向に中間の位置に動かしながら旋回する飛行訓練を体験することを是非おススメする。