◆梅雨の晴れ空に飛ぶ機体
久しぶりに何とか時間をあけまして、昨日、岐阜基地に行ってきました。あまり時間は無いのですけれども、滑走路エンド付近での着陸機の撮影です。
岐阜基地は何が飛んでいるか、というのは運次第、時間も午後、航空祭で言えば終わりの時間帯にしか行くことが出来なかったのですが、何か飛んでいてくれればそれでいいや、という軽い気持ちでの撮影です、いや正直に書くとP-3Cの川崎重工岐阜工場での定期整備の着陸を撮りたいな、と思っていたのですけれどもね。
幸い、T-400練習機やC-1FTBに続いて、F-4,F-15と降りてきました。軽い気持ちで18-200mmズームだけを使う事を考えていたのですが、しばらくするとF-2とT-4がやってきました。偶然、と言いますか、400mmも持っていたので切り替えて高高度を行くそちらをフレームに収めます。
岐阜基地なのでF-2がやってくるのは当たり前なのですが、これが驚く事に、高高度に上昇して、続いて上空で反転して急降下する、という飛行を始めました。上昇して反転して急降下、同じものを先月みました、岩国航空基地の日米友好祭で行われたF/A-18Dによる近接航空支援の展示です。
F-2の近接航空支援展示、といっても岐阜基地航空祭で見られるほど低空に下りてくる事も無く、もちろん岩国で実施されたものよりも高度は高いのですから、あまり音は大きくないのですし、気づかない人は気付かないのでしょうけれども、気付いた当方としては、少々驚いて上空を行くF-2の撮影を続けます。
それを3回か4回ほど立て続けに行いました。燃料が余っていて、ということでしょうか、それとも滑走路上に別の機体がいてホールドが掛かっている、という状況なのでしょうか。過去に別の機種で脚の動作が悪いということで、機動飛行を行って振動を加えることで脚を出した、というものを見た事がありまして、事情を知らない私は、何をやっているのだろう、と驚いた事があるのですが、そういう関係ではなさそうです。
しかし、F-2、同じような機動飛行でも静かですね。こちらは上空を飛び去って、岐阜基地の滑走路上空を上昇する様子。400mm望遠で撮影したものをトリミングして掲載していますので、写真を見る限りでは距離が近そうに見えて、実はかなり高度を取っていたりします。200mmでは無理でしたね。
F-2とともにT-4も同じような機動飛行を行っていました。T-4はF-2のような支援戦闘機では無く練習機ですのでT-4が同じような機動飛行を行う、という事は、逆にいえばF-2の機動飛行は近接航空支援の練習、という訳ではない事でもあるのですが、上昇して上空で反転して急降下、基地上空で切り返して再び上昇。
航空祭、岐阜基地航空祭はもっと先なのですが、どこかにリモートで参加する航空祭に向けての準備かな、とも思ったんですけれども、リモートで参加と言えば思い浮かぶのは静浜基地ですが、今年は静浜基地航空祭は基地工事の関係で実施しないとのことですし、来月の百里基地航空祭の練習、という訳でもなさそうですね。
幾度か繰り返した機動飛行の後でF-2が脚を出して着陸態勢に入りました。それにしても、航空祭でもないのに青空を背景にして普段は絶対地上からは見えない機体の上部を何度か繰り返してくれた急激な旋回のお陰で見ることが出来ました。これは、ちょっと、いやかなり嬉しかったですね。
F-2は着陸態勢に入ります。タッチ&ゴーを繰り返すかと思ったらばそのまま着陸しました。とすると機動飛行は滑走路上の事情があったのかな、実戦部隊に配備されているF-2の海洋迷彩とは違って、飛行開発実験団の試作機塗装を維持したまま、各種評価試験に臨んでいるのが岐阜基地飛行開発実験団のF-2支援戦闘機です。
そしてC-1FTBが着陸態勢に入ります、タッチ&ゴーを繰り返していてその後着陸したと思っていたのですが、飛んでいたのですね。帰りの名鉄各務原線は普通電車が一時間に二本、急行も二本運行されているのだけれども、撮影場所から間近の二十軒駅は普通電車しか停車しないので、時計を見てしばし待ってみましたのち、帰路に就きました。
HARUNA
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