◆先週だけで1000人が南スーダンへ流入
南スーダン情勢に新しい不安要素、難民流入の可能性です。そして、スーダンとのパイプラインにおいて不安要素があり、原油供給が停止されました。
自衛隊が派遣されている南スーダンへ難民流入の危険、国連世界食糧計画:WFPによればスーダンの国内情勢悪化から、今後二ヶ月から三ヶ月間の間に食糧事情が悪化し、最大で50万の難民が隣国南スーダンへ流入する可能性があるとし、これに対しアメリカ政府は既に警告を発していますがスーダン政府が何も手を打たないことから情勢が悪化していると発表しました。
WFPによれば、この危機を回避するために南スーダンへ270万人分の緊急食糧援助計画を立て食糧の集積に当たっていますが、既に先週だけで1000人以上がスーダンと南スーダンの国境を越えて流入しており、難民流入は国境の治安を著しく悪化させる危険性があります。
南スーダンPKO派遣が開始され、本隊派遣間近ですが、危険要素は他にもあります南スーダンは。産油国であり、パイプラインを通じてスーダンへ輸出していますが、スーダン政府がパイプライン使用料不払いを理由に原油を差し押さえ、これに反発した南スーダンが原油供給を停止しました。
原油供給停止はスーダンへの圧力となるのと同時に南スーダンにも貴重な外貨獲得源を喪失することになり、国境の緊張は高まる要素ばかりです。この場合、PKO任務が復興支援を超えた任務とならないのか、戦闘の危険性はどの程度低く推移するのか、国連と日本政府は、特に武器使用において制約がある自衛隊を派遣するのですから十分な連携が必要です。
北大路機関:はるな
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