◆オーストラリア軍より初のオブザーバー参加
ヤマサクラ、少々古い記事ではありますが1月24日から2月6日にかけ、日米共同方面隊指揮所演習が実施されました。
今回は中部方面隊を主力として実施され、自衛隊からは4500名、米軍からは在日米軍と第八軍に海兵隊から1500名が参加、統裁官として陸上自衛隊からは荒川中部方面総監、米軍はフランシスワシンスキー太平洋陸軍司令官が就き、指揮所演習を行ったとのことです。
今回特筆すべきは、オーストラリア軍よりオブザーバーとして陸軍准将、大佐と2名の中佐という四名が初めて参加したとのことです。オーストラリアとアメリカの同盟関係は歴史が長く、日本と同じくF-22の導入を希望しF-35の導入を予定している、という点で似た関係にあるといえるかもしれません。
演習は総合訓練を6日までに完了しています。方面隊規模での日米指揮所演習は、有事の際における日米の連携を演練するとともに、併せて米軍の指揮要領などについて、特に実戦から反映されている部分、意思決定や知識集約の手法を実地で会得する重要な機会ともいえるでしょう。
一方で、オーストラリアのオブザーバー参加は、特に東日本大震災以降、資源確保とシーレーン防衛の重要性がますます高まる中で、空軍力と海軍力の強化を進めるオーストラリアは重要な位置にあり、安全保障関係の強化と、有事における連携の確保を高める必要があり、今後一層の発展が望まれるところです。
北大路機関:はるな
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