◆航空自衛隊発足の基地にて見上げた60周年
浜松基地航空祭2014、ご報告が遅れましたが行ってまいりました。
浜松基地、航空自衛隊創設記念行事が執り行われた基地として知られ、航空自衛隊発祥の地というべき基地です。現在は航空教育集団司令部が置かれ、航空自衛隊教育訓練体系の中枢としての地位を担うと共に第1航空団がT-4練習機二個飛行隊を展開、搭乗員教育等の拠点ともなっているところ。
航空教育集団司令部、その隷下部隊として第1航空団、航空自衛隊第1術科学校、航空自衛隊第2術科学校、教材整備隊が置かれているほか、航空総隊直轄部隊として、警戒航空隊司令部、同 第602飛行隊、更に高射教導隊や航空救難団飛行群 浜松救難隊が展開、中部航空方面隊隷下の中部航空音楽隊も置かれています。
今回の浜松基地航空祭展開は少々多忙で時間のやりくりの方で最後まで展開できるのかどうかわからなかったのですが、前日に目途が付きまして足を運んだしだい。新たに購入したDOMKE-F612 ロングレンズを試してみたい、というところも大きかったのですが、ね。
浜松基地航空祭ですが、やはりこちらも混雑が名物、今年は前回足を運んだ2012年よりも相当混雑しておりまして、東海道新幹線浜松駅より北へ5kmという好立地にある関係上、早朝からシャトルバス待ちの行列が東海道本線と東海道新幹線の浜松駅駅舎を貫いて遥かに並んでいました。
浜松基地航空祭ですが、前回と同じ時間帯に展開したものの行列は明らかに長くなっていました、一瞬小松基地航空祭のシャトルバス行列の悪夢が脳裏をかすめましたが、そこは政令指定都市浜松市、大都市浜松には充分なタクシーが確保されていた為何とかなった、というところ。
当方、偶然方々の自衛隊関連行事で顔を合わせる方々とタクシー乗り場前で顔を合わせまして、相乗りで基地へ向かいましょう、と速攻で乗り込みました。車内で語り合いますと全員勘違いで初対面の方々でしたが、いろいろと雑談で盛り上がり、また会いましょうと基地まで。
刹那出遅れたかと浜松駅で焦ったのは僅か二十分前、早々に浜松基地へ展開しますと先行の首都圏からの有人が最前列を確保し頑張っているという事でしたので、当方は陣中見舞へと糧食と清涼飲料水を数本、その後明らかに多くなっている来場者の中で合流を果たしました。
767号機と747号機、なにやら旅客機を思い出すところ。混雑していた浜松基地ですが、橋の法に行きますと何とか離着陸を最前列の隙間から撮影できましたので、言い換えれば混雑しているように感じたのはシャトルバスだけで、基地全般ではそうでもなかった、のかな。
今年の航空祭の見どころは、何と言っても全国初展示となった基地防衛用地対空誘導弾、今年こそ展示されるかと思いきや直前に高射教導群は浜松に展開しているが隷下の基地防空教導隊は千歳基地に展開している事に気づき、しまったと思っていたところですが、第二術科学校の教材が展示されていましたのでこちらを撮影です。
エコ航空祭、今年度の浜松基地航空祭はエコを掲げ、会場内にゴミ箱を設置しない、という方針を採られたようで、これにより隊員の方々のごみ回収の手間は省けるのですが、模擬店のほうの清涼飲料水販売もゴミ縮小の関係上か明らかに少なく、気のせいか熱中症患者の話と救急車のサイレンを多く耳にしたもの。
熱中症対策は水分を十分にという放送だけで基地内で水分を購入できない状況になっていましたので、これはあまりに酷では、と思わざるを得ないものでした。後で聞くところではいよいよと危険性を認識したのか、ブルーインパルス飛行展示終了後に基地側が臨時給水所を開設し対応した、とのこと。
当方は一通り編隊を撮影し、その後は地上展示を撮影したのちにエアパーク方面へ転進しました。もともとは基地内の地上展示機を一時間程度で撮影し、順光の撮影環境のある方面へ移動する計画だったのですが、計画というものは変更がつきもの。一方、途中乗換失敗にてはぐれたいつもお世話になっている方がエアパーク側へ到達したとの事でこちらも移動へ。
今回投入したDOMKEドンケ F612 ロングレンズ、中々の逸品でした。なによりこれまでDOMKEのF-1Xという最大のドンケバックにすべてを収容し行動していたのですが、あまりに重く、こうしたなかでCANON300mmF2.8を一眼レフに装着したまま収納できる、だけ、というカメラバックを採用してみたのですが、物凄く軽く、これはいいものでした。
少々時間を要しましたがブルーインパルス飛行展示までに移動を完了しまして、飛行展示を撮影後、久々に航空自衛隊広報館を見学、路線バスを利用し浜松駅へ比較的短時間にて撤収することが出来ました次第です。最後になりましたが現地でご一緒いただきました皆様、ありがとうございました。
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