■中部方面隊創設59周年記念祭
74TKこと74式戦車と16MCVこと16式機動戦闘車、自衛隊では現在陸上防衛の転換が二つの象徴的装備の後退により具現化しています。
中部方面隊創設59周年記念伊丹駐屯地祭へ行って参りました。本年は59周年という事もあり、来年度の60周年記念行事へ向けた大規模な展示となりました。実は土曜日に自衛隊観艦式フリートウィーク撮影に向った当方には久々になかなかの強行軍となりましたが。
総監訓示では新しい時代へ備えたより一層の練度、平時に在っては生産に繋がらない自衛隊に在って万一の備える確実な装備と部隊の運用から生まれる練度こそが自衛隊に生産できる唯一のものであるとして、方面隊管内よりの参加部隊約1000名へ訓示としました。
厳しい時代は周辺情勢と共に少子高齢化による募集難の時代でもあるとして、同じ訓練をただ続けるだけでは同じ結果を得る事は出来ないとし、同じ結果を出すためには何処を効率化するべきかとの工夫と共に大胆を受入れる部隊としての機運醸成も重要と説きました。
即応機動連隊創設が最大の目玉となりました2018年中部方面隊記念行事、2019年の中部方面隊記念行事は即応機動連隊を初動部隊として位置付けると共に、従来型部隊の増援への基盤構築、特科火砲や戦車等従来型重装備との連携が完熟へ前進した、という印象です。
即応近代化師団に位置付けられる第3師団は遠くない将来に地域師団へ改編されるものと考えられていますが、今年や来年の予定ではないとのこと。戦車大隊が偵察戦闘大隊へ、16式機動戦闘車が74式戦車を置き換えるには、もう少しだけ時間がありそうですね。
16式機動戦闘車は行進間射撃が可能です、いや実は74式戦車も15km/h程度までの低速であれば行進間射撃が可能とされているのですが、16式機動戦闘車は射撃統制装置が10式戦車装備の改良型を搭載している為、高速蛇行中も射撃が可能、これを誇示する展示でした。
軽装甲機動車と96式装輪装甲車、訓練展示では伊丹駐屯地第36普通科連隊が主力を担っていまして、善通寺の第15即応機動連隊機動戦闘車隊の16式機動戦闘車が活躍はしていますが、第一線で頑張ったのは伊丹の郷土連隊であったのは基本に忠実な、自衛隊らしさ。
96式装輪装甲車は第3戦車大隊と第15即応機動連隊の車両が参加していました。即応機動連隊には3個中隊が96式装輪装甲車により充足していまして、装甲車不足の代名詞といえた陸上自衛隊にあって威力偵察や機動戦を本格的に対応する機械化部隊の誕生といえる。
60周年に向けての中部方面隊記念行事ですが、今年度行事では国旗と旗衛隊員の位置や特科部隊榴弾砲の訓練展示における配置等、自衛隊を視る際には迫力を広く共有できるよう工夫が為されていました、しかし空包射撃が物凄い迫力で耳が少々戦車耳になりましたが。
03式中距離地対空誘導弾、青野原駐屯地からの参加車輌です。方面隊行事という事もあり、西日本全域からの部隊参加となっていまして、遠い駐屯地からの参加部隊は早い時間帯から撤収を開始しています、観閲行進よりも間近に車両を、安全注意し見る事が出来ますね。
87式偵察警戒車、今年度の伊丹駐屯地祭は迫力ある訓練展示ではありましたが対照的にミサイルや火砲の展示は限定的であったのが残念です。FH-70榴弾砲や03式中距離地対空誘導弾、81式短距離地対空誘導弾、120mmRT重迫撃砲の展示は訓練展示のみというもの。
千僧駐屯地の第3偵察隊、これから遥々、いや徒歩で20分程の距離にあります千僧駐屯地へ撤収しています。装備を間近に見るには帰路に就く車両を眺めると発見も多いのですが、そこは中部方面隊、この他にも工夫満杯の、さまざまな興味深い展示が行われていました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
74TKこと74式戦車と16MCVこと16式機動戦闘車、自衛隊では現在陸上防衛の転換が二つの象徴的装備の後退により具現化しています。
中部方面隊創設59周年記念伊丹駐屯地祭へ行って参りました。本年は59周年という事もあり、来年度の60周年記念行事へ向けた大規模な展示となりました。実は土曜日に自衛隊観艦式フリートウィーク撮影に向った当方には久々になかなかの強行軍となりましたが。
総監訓示では新しい時代へ備えたより一層の練度、平時に在っては生産に繋がらない自衛隊に在って万一の備える確実な装備と部隊の運用から生まれる練度こそが自衛隊に生産できる唯一のものであるとして、方面隊管内よりの参加部隊約1000名へ訓示としました。
厳しい時代は周辺情勢と共に少子高齢化による募集難の時代でもあるとして、同じ訓練をただ続けるだけでは同じ結果を得る事は出来ないとし、同じ結果を出すためには何処を効率化するべきかとの工夫と共に大胆を受入れる部隊としての機運醸成も重要と説きました。
即応機動連隊創設が最大の目玉となりました2018年中部方面隊記念行事、2019年の中部方面隊記念行事は即応機動連隊を初動部隊として位置付けると共に、従来型部隊の増援への基盤構築、特科火砲や戦車等従来型重装備との連携が完熟へ前進した、という印象です。
即応近代化師団に位置付けられる第3師団は遠くない将来に地域師団へ改編されるものと考えられていますが、今年や来年の予定ではないとのこと。戦車大隊が偵察戦闘大隊へ、16式機動戦闘車が74式戦車を置き換えるには、もう少しだけ時間がありそうですね。
16式機動戦闘車は行進間射撃が可能です、いや実は74式戦車も15km/h程度までの低速であれば行進間射撃が可能とされているのですが、16式機動戦闘車は射撃統制装置が10式戦車装備の改良型を搭載している為、高速蛇行中も射撃が可能、これを誇示する展示でした。
軽装甲機動車と96式装輪装甲車、訓練展示では伊丹駐屯地第36普通科連隊が主力を担っていまして、善通寺の第15即応機動連隊機動戦闘車隊の16式機動戦闘車が活躍はしていますが、第一線で頑張ったのは伊丹の郷土連隊であったのは基本に忠実な、自衛隊らしさ。
96式装輪装甲車は第3戦車大隊と第15即応機動連隊の車両が参加していました。即応機動連隊には3個中隊が96式装輪装甲車により充足していまして、装甲車不足の代名詞といえた陸上自衛隊にあって威力偵察や機動戦を本格的に対応する機械化部隊の誕生といえる。
60周年に向けての中部方面隊記念行事ですが、今年度行事では国旗と旗衛隊員の位置や特科部隊榴弾砲の訓練展示における配置等、自衛隊を視る際には迫力を広く共有できるよう工夫が為されていました、しかし空包射撃が物凄い迫力で耳が少々戦車耳になりましたが。
03式中距離地対空誘導弾、青野原駐屯地からの参加車輌です。方面隊行事という事もあり、西日本全域からの部隊参加となっていまして、遠い駐屯地からの参加部隊は早い時間帯から撤収を開始しています、観閲行進よりも間近に車両を、安全注意し見る事が出来ますね。
87式偵察警戒車、今年度の伊丹駐屯地祭は迫力ある訓練展示ではありましたが対照的にミサイルや火砲の展示は限定的であったのが残念です。FH-70榴弾砲や03式中距離地対空誘導弾、81式短距離地対空誘導弾、120mmRT重迫撃砲の展示は訓練展示のみというもの。
千僧駐屯地の第3偵察隊、これから遥々、いや徒歩で20分程の距離にあります千僧駐屯地へ撤収しています。装備を間近に見るには帰路に就く車両を眺めると発見も多いのですが、そこは中部方面隊、この他にも工夫満杯の、さまざまな興味深い展示が行われていました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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