■全力で横須賀軍港を愉しむ!
令和元年自衛隊観艦式の挙行と共に横須賀と横浜はフリートウィークの活気に包まれます。
安倍総理大臣が永らくの観閲艦くらま艦上に代えて海上自衛隊の象徴となった護衛艦いずも艦上より観艦式に臨むのは10月14日です。しかし、海上自衛隊では観艦式本番前の一週間をフリートウィークと位置づけ、大々的な艦艇広報を行います。外国艦艇含めこれだけの艦艇が横須賀に集結するのはPSI訓練や集合訓練を除けばなかなかありません。
観艦式フリートウィークがいよいよ始まります。四年ぶりとなりました自衛隊観艦式今回の自衛隊観艦式は令和元年観艦式という事もあり、祝賀へ海上自衛隊艦艇に加えて実に11隻もの外国艦艇が集合し、令和元年天皇即位奉祝の国際観艦式といえる陣容です。自衛隊観艦式と云えば防衛大臣招待状か乗艦券が必要、ですが今年は競争が凄い事となりました。
令和元年観艦式、乗艦される皆様も楽しみでしょう。しかし観艦式のフリートウィークそのものがお楽しみです。ヴェルニー公園や安針台公園からの俯瞰風景、横須賀軍港めぐり遊覧船からの艦艇風景、横須賀市内の観艦式付帯行事を散策しグルメや観光を愉しむ、電燈艦飾を岸壁から楽しむ。フリートウィーク一般公開で停泊艦艇を直接知る、などなど。
いずも旗艦に横須賀基地は凄い事となります。オーストラリア海軍は今回、イージス艦ホバートとコリンズ級潜水艦を含む4隻の海軍艦艇を派遣すると発表しました。自衛隊観艦式へ外国潜水艦が参加するのは初、そして日米イージス艦以外のイージス艦が自衛隊観艦式へ参加するのも初、一昔が外国艦だけで4隻以下という事も多く、一国4隻参加は凄い。
横須賀地方隊によれば土曜日と日曜日の一般公開は護衛艦だけで、ミサイル護衛艦はたかぜ、ミサイル護衛艦こんごう、ミサイル護衛艦ちょうかい、護衛艦はるさめ、護衛艦さみだれ、護衛艦いかづち、護衛艦てるづき、護衛艦あさゆき、実に多数の護衛艦が一般公開されるとのことでして、護衛艦隊集合訓練の際の様な凄い情景になるのでしょうね。
外国艦艇の参加規模は今回11隻ですが、特筆すべきは2004年以来久々に中国海軍艦艇が日本を訪問、そして記憶する限りでは中華人民共和国から海軍艦艇が横須賀へ入港するのは初めてではないでしょうか。前回の中国海軍日本訪問は2006年の呉基地親善訪問、その後の尖閣諸島問題始め微妙な時代が続きましたが最新鋭052型駆逐艦が派遣されるという。
観艦式、上から見るか下から見るか。趣きが映画の題目の様になってしまいましたが、護衛艦の艦上に観艦式の威容を見上げるという参加とと共もう一つ、フリートウィークの期間中に大集合した各国艦艇と護衛艦を、横須賀の高台を散策しつつ参加艦艇を見下ろす、という選択肢もあります。フリートウィーク、基地一般公開なども行われる艦隊週間、だ。
フリートウィークは、募集の為の艦艇広報という側面以上に観艦式を広く広報する為の行事です。その中心は艦艇一般公開、そして海上自衛隊基地である横須賀そのものから俯瞰する世界の艦艇を横須賀丸ごと知る、体験する、というところにあります。観艦式の目的は国家元首へ海軍の即応体制を展示するもの、しかし戦後天皇陛下の天覧は、ありません。
日本国憲法施政下では国民が主権者、つまり観艦式は国民が自衛隊を知る事に目的があるのですから、海上防衛を支える横須賀そのものが観艦式といえるのかもしれません。その横須賀ですが、基地は吉倉桟橋、逸見桟橋、船越地区、潜水艦桟橋、アメリカ海軍横須賀施設、艦艇が停泊する施設は以上の通りです。ここを巡るのもフリートウィークの愉しみ。
ヴェルニー公園、JR横須賀線横須賀駅や京浜急行汐入駅から目の前に位置する、横須賀造営の功労者ヴェルニー技師の名を冠した臨海公園ですが、ここから吉倉桟橋は一望できるのですね。外国艦艇は自衛隊と日本国家のお客様、停泊するのは自衛隊の客間というべき横須賀基地が迎えますので、停泊も入港もヴェルニー公園からも良く見えることでしょう。
安針台公園は高台の公園です。横須賀市は高台の街です、鎌倉時代には幕府の置かれた鎌倉への街道も整備されており、小さな寺社仏閣や祠と地蔵尊が高台を続いています。ハイキング、安針台公園は吉倉の艦艇を俯瞰できる撮影位置ですが、横須賀駅前から安針台公園まで高台を散策するだけでもヴェルニー公園からの風景とは全く違う横須賀が見える。
横須賀基地一般公開、フリートウィークでは今週末の土曜日と日曜日に横須賀基地が一般公開され、外国艦艇の一部が見学者に公開されます。土曜日と日曜日だけではありますが、横須賀基地は舞鶴基地や呉基地に佐世保基地のような週末一般公開を行っていませんので、横須賀サマーフェスタ等の限られた機会以外では立ち入る事が出来ない、横須賀基地です。
フリートウィーク、土曜日と日曜日はどうしても横須賀に行く事が出来ないが観艦式は気になる、そんな方には平日の横須賀散策もお勧めできます。横須賀軍港めぐり遊覧船、観艦式のフリートウィークには外国艦艇が並ぶ横須賀基地を海から見る事が出来ます。土曜日日曜日にも運行されているのですが、混雑していますので平日休みの日とはチャンスだ。
軍港めぐり遊覧船は、ヴェルニー公園京急汐入駅前から出発しまして、まずは吉倉桟橋と逸見桟橋の停泊艦艇を眺めつつ一旦長浦湾を東京湾へ進みます。そして横須賀基地の船越地区へ入り、新しい潜水艦桟橋や自衛艦隊司令部前を進んだ上で水路を通り吉浦桟橋の目の前へ、基地内を一周する経路です。定員があるが、お値段は映画観賞よりちょっと安い。
横須賀市内の観艦式付帯行事、横須賀市ではグルメスタンプラリーなど観艦式に合わせた様々な催しが執り行われます。横須賀中央駅と横須賀基地を結ぶドブ板通り等は旧海軍時代からの繁華街でして、海軍カレーから横須賀ネイビーバーガーまで、横須賀ならではの愉しみで溢れています。佐世保バーガーと違い横須賀ネイビーバーガーは横須賀限定です。
観艦式付帯行事、フリートウィークでは各国艦艇で賑わう横須賀ですが、なにしろBARの本場は横須賀なのでは、という程にカウンターに肘をついてジャックダニエルやワイルドターキーをダブルで注文し、500円玉と引き換えで受け取ると溶け行く氷と共に何か気の利いたタパスを抓む、周りは国際色豊かでベランメエ調の英語で語り合う。そんな出会いも。
電燈艦飾、平日も土日も仕事に地元行事に授業参観にで忙しい、というような皆様には、平日夜にヴェルニー公園へ行きますと、電燈艦飾、つまり艦艇のライトアップが行われています。三脚に一眼レフを据えてレリーズで長時間露光、と一昔は頑張りましたが、最新のカメラやスマートフォンは夜景をかなり美しく仕上げてくれます、夜散歩もお勧めです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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令和元年自衛隊観艦式の挙行と共に横須賀と横浜はフリートウィークの活気に包まれます。
安倍総理大臣が永らくの観閲艦くらま艦上に代えて海上自衛隊の象徴となった護衛艦いずも艦上より観艦式に臨むのは10月14日です。しかし、海上自衛隊では観艦式本番前の一週間をフリートウィークと位置づけ、大々的な艦艇広報を行います。外国艦艇含めこれだけの艦艇が横須賀に集結するのはPSI訓練や集合訓練を除けばなかなかありません。
観艦式フリートウィークがいよいよ始まります。四年ぶりとなりました自衛隊観艦式今回の自衛隊観艦式は令和元年観艦式という事もあり、祝賀へ海上自衛隊艦艇に加えて実に11隻もの外国艦艇が集合し、令和元年天皇即位奉祝の国際観艦式といえる陣容です。自衛隊観艦式と云えば防衛大臣招待状か乗艦券が必要、ですが今年は競争が凄い事となりました。
令和元年観艦式、乗艦される皆様も楽しみでしょう。しかし観艦式のフリートウィークそのものがお楽しみです。ヴェルニー公園や安針台公園からの俯瞰風景、横須賀軍港めぐり遊覧船からの艦艇風景、横須賀市内の観艦式付帯行事を散策しグルメや観光を愉しむ、電燈艦飾を岸壁から楽しむ。フリートウィーク一般公開で停泊艦艇を直接知る、などなど。
いずも旗艦に横須賀基地は凄い事となります。オーストラリア海軍は今回、イージス艦ホバートとコリンズ級潜水艦を含む4隻の海軍艦艇を派遣すると発表しました。自衛隊観艦式へ外国潜水艦が参加するのは初、そして日米イージス艦以外のイージス艦が自衛隊観艦式へ参加するのも初、一昔が外国艦だけで4隻以下という事も多く、一国4隻参加は凄い。
横須賀地方隊によれば土曜日と日曜日の一般公開は護衛艦だけで、ミサイル護衛艦はたかぜ、ミサイル護衛艦こんごう、ミサイル護衛艦ちょうかい、護衛艦はるさめ、護衛艦さみだれ、護衛艦いかづち、護衛艦てるづき、護衛艦あさゆき、実に多数の護衛艦が一般公開されるとのことでして、護衛艦隊集合訓練の際の様な凄い情景になるのでしょうね。
外国艦艇の参加規模は今回11隻ですが、特筆すべきは2004年以来久々に中国海軍艦艇が日本を訪問、そして記憶する限りでは中華人民共和国から海軍艦艇が横須賀へ入港するのは初めてではないでしょうか。前回の中国海軍日本訪問は2006年の呉基地親善訪問、その後の尖閣諸島問題始め微妙な時代が続きましたが最新鋭052型駆逐艦が派遣されるという。
観艦式、上から見るか下から見るか。趣きが映画の題目の様になってしまいましたが、護衛艦の艦上に観艦式の威容を見上げるという参加とと共もう一つ、フリートウィークの期間中に大集合した各国艦艇と護衛艦を、横須賀の高台を散策しつつ参加艦艇を見下ろす、という選択肢もあります。フリートウィーク、基地一般公開なども行われる艦隊週間、だ。
フリートウィークは、募集の為の艦艇広報という側面以上に観艦式を広く広報する為の行事です。その中心は艦艇一般公開、そして海上自衛隊基地である横須賀そのものから俯瞰する世界の艦艇を横須賀丸ごと知る、体験する、というところにあります。観艦式の目的は国家元首へ海軍の即応体制を展示するもの、しかし戦後天皇陛下の天覧は、ありません。
日本国憲法施政下では国民が主権者、つまり観艦式は国民が自衛隊を知る事に目的があるのですから、海上防衛を支える横須賀そのものが観艦式といえるのかもしれません。その横須賀ですが、基地は吉倉桟橋、逸見桟橋、船越地区、潜水艦桟橋、アメリカ海軍横須賀施設、艦艇が停泊する施設は以上の通りです。ここを巡るのもフリートウィークの愉しみ。
ヴェルニー公園、JR横須賀線横須賀駅や京浜急行汐入駅から目の前に位置する、横須賀造営の功労者ヴェルニー技師の名を冠した臨海公園ですが、ここから吉倉桟橋は一望できるのですね。外国艦艇は自衛隊と日本国家のお客様、停泊するのは自衛隊の客間というべき横須賀基地が迎えますので、停泊も入港もヴェルニー公園からも良く見えることでしょう。
安針台公園は高台の公園です。横須賀市は高台の街です、鎌倉時代には幕府の置かれた鎌倉への街道も整備されており、小さな寺社仏閣や祠と地蔵尊が高台を続いています。ハイキング、安針台公園は吉倉の艦艇を俯瞰できる撮影位置ですが、横須賀駅前から安針台公園まで高台を散策するだけでもヴェルニー公園からの風景とは全く違う横須賀が見える。
横須賀基地一般公開、フリートウィークでは今週末の土曜日と日曜日に横須賀基地が一般公開され、外国艦艇の一部が見学者に公開されます。土曜日と日曜日だけではありますが、横須賀基地は舞鶴基地や呉基地に佐世保基地のような週末一般公開を行っていませんので、横須賀サマーフェスタ等の限られた機会以外では立ち入る事が出来ない、横須賀基地です。
フリートウィーク、土曜日と日曜日はどうしても横須賀に行く事が出来ないが観艦式は気になる、そんな方には平日の横須賀散策もお勧めできます。横須賀軍港めぐり遊覧船、観艦式のフリートウィークには外国艦艇が並ぶ横須賀基地を海から見る事が出来ます。土曜日日曜日にも運行されているのですが、混雑していますので平日休みの日とはチャンスだ。
軍港めぐり遊覧船は、ヴェルニー公園京急汐入駅前から出発しまして、まずは吉倉桟橋と逸見桟橋の停泊艦艇を眺めつつ一旦長浦湾を東京湾へ進みます。そして横須賀基地の船越地区へ入り、新しい潜水艦桟橋や自衛艦隊司令部前を進んだ上で水路を通り吉浦桟橋の目の前へ、基地内を一周する経路です。定員があるが、お値段は映画観賞よりちょっと安い。
横須賀市内の観艦式付帯行事、横須賀市ではグルメスタンプラリーなど観艦式に合わせた様々な催しが執り行われます。横須賀中央駅と横須賀基地を結ぶドブ板通り等は旧海軍時代からの繁華街でして、海軍カレーから横須賀ネイビーバーガーまで、横須賀ならではの愉しみで溢れています。佐世保バーガーと違い横須賀ネイビーバーガーは横須賀限定です。
観艦式付帯行事、フリートウィークでは各国艦艇で賑わう横須賀ですが、なにしろBARの本場は横須賀なのでは、という程にカウンターに肘をついてジャックダニエルやワイルドターキーをダブルで注文し、500円玉と引き換えで受け取ると溶け行く氷と共に何か気の利いたタパスを抓む、周りは国際色豊かでベランメエ調の英語で語り合う。そんな出会いも。
電燈艦飾、平日も土日も仕事に地元行事に授業参観にで忙しい、というような皆様には、平日夜にヴェルニー公園へ行きますと、電燈艦飾、つまり艦艇のライトアップが行われています。三脚に一眼レフを据えてレリーズで長時間露光、と一昔は頑張りましたが、最新のカメラやスマートフォンは夜景をかなり美しく仕上げてくれます、夜散歩もお勧めです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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