■自衛隊関連行事
艦艇広報賑やかな例年八月とは打って変わり今週末もCOVID-19対策の観点から自衛隊関連行事は執り行われません。仕方ないので築城基地の写真等と共にカメラの話題を。
COVID-19感染状況ですが本日31日の日本全国での感染者数は本日1800時時点で新たに1482名、過去最大の数値となり、しかも千人単位の感染が三日間連続しています。東京でも新規感染者は463名とやはり過去最大、懸念すべき状況。また暑くなってから縮小傾向にあった重篤患者は徐々に増加し始めており軽症者収容施設が逼迫し始めている状況です。
重篤患者は日本国内で、32名から90名へと、この三週間では三倍近く増大しており、幸い感染第一波の際の5月1日における332名までの水準には至っていませんが、増加傾向を抑えなければ懸念すべき状況は続きます。しかし、世界全体を見ますとロイター報道による感染者数は1737万8972名、死者数は67万3166名となっています。驚くべき数字だ。
楽観論で、日本人には免疫があると武漢での在外邦人への大規模感染、アジア人は重症化しないというインドはじめ現状を無視した発言、弱毒化したという南米での大規模な死者増大を無視した発言、こうしたものが散見されるのは残念に思います。しかし、半年間で死者67万という数字が厳しい現実で、第一波の現状は1959年アジア風邪よりも深刻です。
さてカメラの話題を。オリンパスのカメラ事業撤退、カメラ業界に逆風が吹いているとの話題がありまうが、実際のところ、ライカがニコンに追い越された構図とAppleがニコンやCANONを追い越そうとする構図に似ているものを感じるのですよね。ニコンが日本光学機器として戦艦の照準機をはじめ先進的な機材を生産していましたが、後に第二次世界大戦の敗戦を迎える。
ニコンはカメラ事業に優れた光学機器製造技術を応用し生き残りをはかりますが、参考としたのがライカM3,レンジファインダー機種の最高峰という強力なライバルでした。しかし高い技術をもつ技術陣は結局レンジファインダーカメラでライカM3を凌駕することは不可能、という結論にいたりまして、ここで当時にて注目した新技術が一眼レフ、という。
日本製一眼レフは世界を席巻しまして、結果的にライカはカメラではブランド名として名を残す程度となっていますが、日本製一眼レフに変な対抗機種が生まれたのが、実のところスマートフォンであるように思えます。Appleから始まりましたスマートフォンは携帯電話の付録のようなカメラ機能という概念を一新し高度部品と最先端技術が用いられている。
五年ほど前か、友人が新しいコンパクト機種を探しに家電量販店に行きまして、販売員さんになにかよいものは、と問いましたところ、お手元のスマートフォンの方がよほど高性能、という返事が返ってきまして驚いたという。確かに、情報端末ではありますが本体価格で10万円水準の機種なのですから、コンパクト機種よりも高度な部品が使える構図に。
一眼レフでなければ撮影できないもの、というものは意外と多い。まず望遠機能はレンズに依存する部分が大きいため、どうしてもスマートフォンの大きさでは300mm単焦点レンズのような精度は難しい、AIでの被写体判断能力でも、スポーツ写真、自動車や高速で飛行する航空機、こうした被写体撮影は難しいままでしょう、でたとしても、普及は難しい。
しかし、風景写真やポートレート写真、グルメや名所旧跡程度であれば充分な性能をスマートフォンは有している訳でして、一眼レフは、もともと銀塩カメラ時代に本格的な写真を求める一種の特殊なカメラ、という扱いであった筈なのが、一億総カメラ時代、というものがあり得るような、一時期のデジタル潮流を読み間違えていたのではないか、と思う。
一億総カメラ時代は総一眼レフ時代ではなく、いわば10万円でも充分販売できる多機能端末のカメラ機能がカメラ単体での機能で10万円を投じるには躊躇する風潮に負けていったようにも、思えるのですね。要するに日本製一眼レフに対抗したいカメラ愛好家の技術者たちが突きつけたのはカメラではなくスマートフォン、新次元総合情報端末であった、と。
カメラでの下克上というべきスマートフォンの台頭、案外のところカメラメーカーはセンサーの多寡でスマートフォンに対抗した結果、価格帯がスマートフォンに伍してしまい、言い換えれば似たような機種でも数年で価格が三倍前後まで高くなったことで、消費者に見放される、という結果にいたったような気がしないでもありません。これこそ悪循環だ。
メーカーとしては焦りがあるのか、廉価版と中級機種に高級機種を、コンパクト機種、大型コンパクト機種、一眼レフ、ミラーレス一眼、こうした複数の区分で同時に開発したため、開発費が1/10以下にまで下がり、一機種に勝負をかけるスマートフォンに各個撃破されているようにも思えます。カメラはカメラ本来の用途に、原点回帰してほしいですね。
■駐屯地祭・基地祭・航空祭
・今週末の行事なし
■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
艦艇広報賑やかな例年八月とは打って変わり今週末もCOVID-19対策の観点から自衛隊関連行事は執り行われません。仕方ないので築城基地の写真等と共にカメラの話題を。
COVID-19感染状況ですが本日31日の日本全国での感染者数は本日1800時時点で新たに1482名、過去最大の数値となり、しかも千人単位の感染が三日間連続しています。東京でも新規感染者は463名とやはり過去最大、懸念すべき状況。また暑くなってから縮小傾向にあった重篤患者は徐々に増加し始めており軽症者収容施設が逼迫し始めている状況です。
重篤患者は日本国内で、32名から90名へと、この三週間では三倍近く増大しており、幸い感染第一波の際の5月1日における332名までの水準には至っていませんが、増加傾向を抑えなければ懸念すべき状況は続きます。しかし、世界全体を見ますとロイター報道による感染者数は1737万8972名、死者数は67万3166名となっています。驚くべき数字だ。
楽観論で、日本人には免疫があると武漢での在外邦人への大規模感染、アジア人は重症化しないというインドはじめ現状を無視した発言、弱毒化したという南米での大規模な死者増大を無視した発言、こうしたものが散見されるのは残念に思います。しかし、半年間で死者67万という数字が厳しい現実で、第一波の現状は1959年アジア風邪よりも深刻です。
さてカメラの話題を。オリンパスのカメラ事業撤退、カメラ業界に逆風が吹いているとの話題がありまうが、実際のところ、ライカがニコンに追い越された構図とAppleがニコンやCANONを追い越そうとする構図に似ているものを感じるのですよね。ニコンが日本光学機器として戦艦の照準機をはじめ先進的な機材を生産していましたが、後に第二次世界大戦の敗戦を迎える。
ニコンはカメラ事業に優れた光学機器製造技術を応用し生き残りをはかりますが、参考としたのがライカM3,レンジファインダー機種の最高峰という強力なライバルでした。しかし高い技術をもつ技術陣は結局レンジファインダーカメラでライカM3を凌駕することは不可能、という結論にいたりまして、ここで当時にて注目した新技術が一眼レフ、という。
日本製一眼レフは世界を席巻しまして、結果的にライカはカメラではブランド名として名を残す程度となっていますが、日本製一眼レフに変な対抗機種が生まれたのが、実のところスマートフォンであるように思えます。Appleから始まりましたスマートフォンは携帯電話の付録のようなカメラ機能という概念を一新し高度部品と最先端技術が用いられている。
五年ほど前か、友人が新しいコンパクト機種を探しに家電量販店に行きまして、販売員さんになにかよいものは、と問いましたところ、お手元のスマートフォンの方がよほど高性能、という返事が返ってきまして驚いたという。確かに、情報端末ではありますが本体価格で10万円水準の機種なのですから、コンパクト機種よりも高度な部品が使える構図に。
一眼レフでなければ撮影できないもの、というものは意外と多い。まず望遠機能はレンズに依存する部分が大きいため、どうしてもスマートフォンの大きさでは300mm単焦点レンズのような精度は難しい、AIでの被写体判断能力でも、スポーツ写真、自動車や高速で飛行する航空機、こうした被写体撮影は難しいままでしょう、でたとしても、普及は難しい。
しかし、風景写真やポートレート写真、グルメや名所旧跡程度であれば充分な性能をスマートフォンは有している訳でして、一眼レフは、もともと銀塩カメラ時代に本格的な写真を求める一種の特殊なカメラ、という扱いであった筈なのが、一億総カメラ時代、というものがあり得るような、一時期のデジタル潮流を読み間違えていたのではないか、と思う。
一億総カメラ時代は総一眼レフ時代ではなく、いわば10万円でも充分販売できる多機能端末のカメラ機能がカメラ単体での機能で10万円を投じるには躊躇する風潮に負けていったようにも、思えるのですね。要するに日本製一眼レフに対抗したいカメラ愛好家の技術者たちが突きつけたのはカメラではなくスマートフォン、新次元総合情報端末であった、と。
カメラでの下克上というべきスマートフォンの台頭、案外のところカメラメーカーはセンサーの多寡でスマートフォンに対抗した結果、価格帯がスマートフォンに伍してしまい、言い換えれば似たような機種でも数年で価格が三倍前後まで高くなったことで、消費者に見放される、という結果にいたったような気がしないでもありません。これこそ悪循環だ。
メーカーとしては焦りがあるのか、廉価版と中級機種に高級機種を、コンパクト機種、大型コンパクト機種、一眼レフ、ミラーレス一眼、こうした複数の区分で同時に開発したため、開発費が1/10以下にまで下がり、一機種に勝負をかけるスマートフォンに各個撃破されているようにも思えます。カメラはカメラ本来の用途に、原点回帰してほしいですね。
■駐屯地祭・基地祭・航空祭
・今週末の行事なし
■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関