北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】ブルーインパルス2021岐阜基地移動訓練-来年航空祭へ繋ぐ(2021-10-14)

2021-10-17 20:21:08 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■岐阜航空祭2022が楽しみだ!
 鉄道の日に岐阜基地上空を舞ったブルーインパルス特集はいよいよ大団円へと向かう。

 岐阜基地のブルーインパルス、最後に実施された航空祭から大凡2年というところでしょうか、岐阜基地航空祭は、思い出すと中々に忙しい、しかし深みのある航空祭です。なによりメイン会場である基地エプロン地区が終日逆光という厳しい撮影環境にあるのです。

 航空祭、青空を借景に戦闘機を鮮やかに撮影するには順光の撮影位置へ向かわねばなりません、すると、実は岐阜基地には航空祭会場が二つありまして、正門を進んだところに南側会場という滑走路わきの草地がありまして、此処からの撮影が順光の好立地となります。

 正門から近いのならば、メイン会場は何なのか、こう問われますと実は岐阜基地は、飛行開発実験団の基地というよりも、航空機部品の保管や調達管理を行う第2補給処が中心の基地となっています、第2補給処からの兵站支援があってこそ全国の作戦機が飛行できる。

 第2補給処長が岐阜基地司令を務めているあたり、この意味を端的に示しているといえるでしょう。ちなみに第1補給処は不祥事発端統廃合で廃止、第3補給処は通信機材や電子機材、第4補給処は弾薬を取り扱っています。故に正門は第2補給処側にあるということ。

 飛行開発実験団の岐阜基地、飛行展示を中心に撮影するならば最初からメインの飛行場エプロン地区ではなく、順光の撮影位置である第二補給処側から撮影すれば良さそうにも見えるのですが、エプロン地区には航空機地上展示が行われ、特に岐阜は貴重なものが多い。

 X-2実験機、国産初のステルス機で技術実証機として評価試験に充てられた航空機ですが、これが保管されているのが岐阜、しかも地上展示にて展示されます。そう、岐阜基地航空祭は自衛隊最新装備お披露目の場所でもあるのですね。もっともF-35戦闘機はまだないが。

 EC-1電子訓練支援機が地上展示されたこともありますし、T-2練習機派生のCCV研究機が展示された事もある、飛行開発実験団にはF-4EJファントムが最後まで配備されていましたので、EJ改に見慣れた方々には原型のEJを見る事も出来た、だから無視はできません。

 異機種大編隊。岐阜基地航空祭の名物は全戦闘機と練習機に輸送機が参加する大編隊です、すると、順光の撮影位置にはこの異機種大編隊までには移動を完了させたいものですから、地上展示をどう撮るか、しかし逆に偶然メイン会場で滑走路付近に空きあると、次を悩む。

 シャトルバスが運行されていまして移動は10分程、しかし、徒歩でも40分ほど、どちらにするか。シャトルバスだろうとおもわれるかもしれませんが、2019年の航空祭は当方その乗車中に前日小牧基地航空祭に参加したブルーインパルスが帰投する瞬間と重なった。

 ブルーインパルス、シャトルバスから何故見えたかと云いますと、編隊を組んでスモークを曳いて飛行していたのですね、そう小牧基地は岐阜基地から25kmしか離れていません。バス乗車時間失敗した、こう痛感してから今年10月まで丸二年ほど、観れなかった訳だ。

 岐阜基地航空祭は、しかしメイン会場でもペトリオットミサイル機動展開訓練展示など、貴重な展示も行われますし、数多い格納庫ではXASM-3実験体やTACOM無人機といったものが並んでいますので、端折ってしまうと後で泣きを見る、一日中ここという選択肢も。

 南側会場では、逆に対抗して何故か第10戦車大隊の74式戦車が展示されたり、ペトリオットミサイルの第4高射群は南側に射撃陣地や本部が在りますので、展示をこちら側で行うなど、もうどちらでどの眺めるかは悩ましい、ここに航空祭という祭りの醍醐味がある。

 2021年岐阜基地航空祭は中止となり、関係者と近隣住民を対象に事前公募制の一般公開が行われるとのことです、すると2022年に三年ぶりの航空祭、となるのでしょう。しかし、3年ぶりだどうしよう、と成らない程度に勘を取り戻せた、ブルーインパルス移動訓練でした。この鉄道の日のブルーインパルス特集は今回が最終回です。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【京都発幕間旅情】榛名さんの山陽道グルメ日誌-岡山,駅前で嗜むレッドアイとアヒージョ

2021-10-17 18:17:53 | グルメ
■瀬戸内は岡山散策その先に
 榛名さんの総監部グルメ日誌という割には総監部は隣県にしか無いので山陽道グルメ日誌ということで。

 帰路に就くには少し気分の高まりが抑えられない、そんな時に一つグラスを傾けに寄ろう、日常の気軽さがCOVID-19により吹飛ばされてからずいぶん経った気がします、そんな中で宅呑みのスコッチのラベルはは前の赤色から黒くなったり、これからどうなるのだろう。

 岡山駅。帰路に就くには少し気分の高まりが抑えられない、そんな時に立ち寄ったお店の話題を一つ。随分前の話で、岡山と云えば新護衛艦くまの建造が進んでいる最中、また行きたいと思いつつ、しかしこの情勢で旅行は良いのか、躊躇する。日常は戻ってくるのか。

 レッドアイ。スティンガーでもミストラルでもジャベリンでもなくレッドアイ、面白そうだ、どんなカクテルなのか聞かずに注文してみよう、こうして出てきましたのがレッドアイ、私の知っているミサイルとは違う、これはトマトジュースとビールのカクテルという。

 合鴨とレッドアイ、こちらはチャージ料に含まれるようで、なにか目的が在ってカクテルを注文したのではなく、日常の幕間を愉しみに見知らぬ店を訪問したかたちですので、何も考えずにオードブルが並んでくれるのは嬉しいですね。重すぎず、軽すぎず、嗜みゆく。

 バランタインもIWハーパーもジャックダニエルも恐らく山崎も並んでいますが、実はこの日既に全く違う系統のお店で美味しい焼酎を何杯か頂いた後、ゆっくりと何も考えず時の移ろうのを愉しむには何を注文するべきか、手元の文庫本とレッドアイを交互に傾けつつ。

 瀬戸内の岡山に来たのだから蛸だろう、弾ける程に熱い蛸とブロッコリーとお任せのアヒージョを注文します、よくよく考えれば蛸の本場はお隣兵庫県の明石ではないかと思い出せない程に、ゆったりと、しかし注意しなければ舌を火傷しビリビリする美味しさがこれ。

 アヒージョってライブ感があると思う、出された瞬間には引く程にぐつぐつしている一皿だけれども、これが美味さに繋がる、少し冷ますと食べやすいが油がもたれてくる分水嶺も近い、これをバゲットにしんしんと浸して沁みたところで頂いてゆく、これ美味しいね。

 白ワイン、迷ったが強いのは止めにしました。007“ロシアより愛をこめて”のジェームズ・ボンド氏ではありませんが、海鮮には白、と思う。渋くない甘酸っぱさが、口の中で解れる海鮮を邪魔しないのだろうなあ、と解釈しています。いま岡山はワインに注力している。

 帰路に就くには少し気分の高まりが、冷まされたところで醒めたように帰路に就きました。ここは岡山駅前、岡山駅の海側に道を一本渡ったところ、オードブルとアヒージョとワインにカクテル、それだけで一日疲れの清涼剤になってくれる、そんな日常の幕間劇でした。

 ここからは時事。考え過ぎだといわれるのかもしれませんが、相当安全が確立しているところでなければ、COVID-19というものと付き合いながら一杯、というのは厳しくなって二年目を迎えています。安全を確保している、といわれてもそれは店内だけの事ですから。

 一杯やる、こう初めて一杯で終える方は相当な自制心の在る方でしょう、セットドリンクにアルコール、というような設定を除けば、一杯やるというのは一杯になるまでやる事と同義にも思えます、すると酩酊は脳の疲労、脳の疲労は正常な判断力を失わせる、そして。

 トマトサラダ、こんな丸ごとのトマトサラダが、と驚かせるメニューです、案外とトマトペーストにオリーブオイルと香辛料が上手い調和を奏でていまして、こうワインが随分と進む、グラッパは食後酒といわれていても、何故がこの前菜とグラッパも調和してしまう。

 グラッパはツンときつい香りが徐々に風味へ、という一杯ですが、COVID-19の時代を考えますと、あまり何杯も薦められないもの。そういえば、マールもこの二年間御無沙汰だ。どうしても酔うと判断力が鈍り、リスクを回避出来ない、コロナも自動車の運転と同じだ。

 合鴨のソテー、ナイフとフォークを正しく使えるかが酩酊しているか一杯目かの分水嶺なのかもしれません。COVID-19、これは外食や自宅でも会合するならば感染リスクが大なり小なりある、もちろん無人島から帰還した仲間たちと身内だけで、というならば別だが。

 感染対策を最大限留意してリスクの無い備えと様々な対策を、と考えつつ楽しく外で呑むという行為、これは両立するのかな、と。だからこそ、針の筵の上で機械的に飲むくらいならば、楽しく飲める時が来るまで待とう、と考えてしまうものです。感染はしたくない。

 トマトピューレのパスタ。〆るにはどうしてもこういうものを、しかし音を立てないようマナーに配慮できるうちに頂きます。感染者がほぼ確認できなくなれば政府終息宣言が出されるのでしょう、現時点では局限されていますが、急な感染爆発は何度も見てきました。

 政府終息宣言が出されたならば、大手振ってまた呑みに出かけよう、こう考えているのですけれども、それはいつの話になるのかなあ、こう考えつつ、さて、今晩はテネシーの黒いウィスキーか、夏の飲み物ジンか、イギリスの赤いスコッチかフランスのブドウの蒸留酒か、考えるのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする