■防衛フォーラム
毎週余分に18800文字も作成している為に忙しいのではと云われましたが今回も簡易版です。
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パキスタンは中国よりJ-35戦闘機の取得を開始します。J-35戦闘機は中国が独自開発した第五世代戦闘機で、今回の輸出により中国はアメリカに続いて第二番目の、第五世代戦闘機輸出国となります。J-35戦闘機は中国版F-35戦闘機と呼ばれるもので、エンジンは双発ですがJ-35戦闘機はF-35戦闘機のデータ不正取得により開発と揶揄されるほど。
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J-35戦闘機の輸出数は40機となっていて、これはテロとの戦いによりアメリカと対立が激化したことにより関係が冷え込み、F-16戦闘機の増強見通しが立たなくなったことで中国が当時の最新鋭戦闘機を輸出したことで関係が強化されていました。今回のJ-35導入でパキスタンは対立するインドが保有しない第五世代戦闘機の運用国となります。
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中国海軍は新型強襲揚陸艦四川の進水式を実施しました。四川は076型強襲揚陸艦として建造が進められていたもの。なお、従来、中国海軍においては命名式は就役と同時に行われるもので有り、進水式と同時に行われるのは異例といわれています。四川は二つの艦橋と全通飛行甲板を有する航空機運用に特化した強襲揚陸艦となっています。
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四川、強襲揚陸艦としての特色の一つに、この種の艦艇としては珍しくカタパルトを搭載していて、それも電磁カタパルトとなっていますが、中国海軍がこの強襲揚陸艦から空中戦能力を持つ無人機の運用能力を付与させるためのものではないかとされています。電磁カタパルトの長さが120m級で、これは空母福建のものと大きさではほぼ同じ。
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ロシア軍向けT-72B3戦車とT-90M戦車の2024年納入分納入が行われたとのこと。納入された車両は全体にわたり増加装甲が装着される構造となっていて、サイドスカート部分も従来のT-72B3戦車やT-90M戦車よりも強化されています、そして外見上最大の発展は、ボールチェーンアーマーが砲塔周辺と砲塔上部を覆っていることです。
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ボールチェーンアーマーはイスラエルのメルカヴァ戦車が砲塔後部部分に設置されて砲塔基部に飛び込むミサイルなどから砲塔を防護する用途にもちいられていることでしられますが、ロシア戦車のものは確実に無人機対策といえます。また上部を狙うミサイルに備えて、天井へ装甲防御が施されるなど、ウクライナでの戦訓が反映されている。
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トルコ海軍は国産空母MUGEMのスチールカット式を挙行しました。MJUGEMは6万t級航空母艦を志向する、トルコ史上最大の軍艦となる計画で、これは中国海軍の空母福建をも超える巨大な航空母艦となる見通し、この背景には空母に陸上型のヒュルジェットを搭載するためには船体部分を大きくしなければならなかったためと考えられます。
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MUGEMは、当面、艦首部分にスキージャンプ台を設置して戦闘を機発進させますが、そののちにトルコでは独自にカタパルトを国産開発させ、後日搭載するという変則的な運用を目指しています。トルコ海軍が空母を運用するエーゲ海や地中海では少々大型すぎる印象がありますが、クズエルマ無人機やアンカ3航空機などを搭載する見通し。
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フィリピン空軍はブロンコ観測機を退役させました。ブロンコ観測機はCOIN機としてアメリカ空軍や海兵隊と西ドイツ空軍などに採用されていた航空機で、軽攻撃能力をもつとともに空挺兵6名の空輸能力や910kgまでの貨物搭載能力などをもつとされています。フィリピン軍ではゲリラ掃討のために長らく維持されてきました。
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ブロンコは老朽化とともに、過去に発生したマラウィ騒擾事案などでは充分能力を発揮することができませんでしたし、また、近年増大する中国軍の脅威に対してはブロンコでは対応できるところも少なくなっていますが、言い換えればこのようなCOIN機が不要になる程度にはフィリピンの国際情勢が安定化したといえるのかもしれません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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毎週余分に18800文字も作成している為に忙しいのではと云われましたが今回も簡易版です。
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パキスタンは中国よりJ-35戦闘機の取得を開始します。J-35戦闘機は中国が独自開発した第五世代戦闘機で、今回の輸出により中国はアメリカに続いて第二番目の、第五世代戦闘機輸出国となります。J-35戦闘機は中国版F-35戦闘機と呼ばれるもので、エンジンは双発ですがJ-35戦闘機はF-35戦闘機のデータ不正取得により開発と揶揄されるほど。
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J-35戦闘機の輸出数は40機となっていて、これはテロとの戦いによりアメリカと対立が激化したことにより関係が冷え込み、F-16戦闘機の増強見通しが立たなくなったことで中国が当時の最新鋭戦闘機を輸出したことで関係が強化されていました。今回のJ-35導入でパキスタンは対立するインドが保有しない第五世代戦闘機の運用国となります。
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中国海軍は新型強襲揚陸艦四川の進水式を実施しました。四川は076型強襲揚陸艦として建造が進められていたもの。なお、従来、中国海軍においては命名式は就役と同時に行われるもので有り、進水式と同時に行われるのは異例といわれています。四川は二つの艦橋と全通飛行甲板を有する航空機運用に特化した強襲揚陸艦となっています。
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四川、強襲揚陸艦としての特色の一つに、この種の艦艇としては珍しくカタパルトを搭載していて、それも電磁カタパルトとなっていますが、中国海軍がこの強襲揚陸艦から空中戦能力を持つ無人機の運用能力を付与させるためのものではないかとされています。電磁カタパルトの長さが120m級で、これは空母福建のものと大きさではほぼ同じ。
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ロシア軍向けT-72B3戦車とT-90M戦車の2024年納入分納入が行われたとのこと。納入された車両は全体にわたり増加装甲が装着される構造となっていて、サイドスカート部分も従来のT-72B3戦車やT-90M戦車よりも強化されています、そして外見上最大の発展は、ボールチェーンアーマーが砲塔周辺と砲塔上部を覆っていることです。
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ボールチェーンアーマーはイスラエルのメルカヴァ戦車が砲塔後部部分に設置されて砲塔基部に飛び込むミサイルなどから砲塔を防護する用途にもちいられていることでしられますが、ロシア戦車のものは確実に無人機対策といえます。また上部を狙うミサイルに備えて、天井へ装甲防御が施されるなど、ウクライナでの戦訓が反映されている。
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トルコ海軍は国産空母MUGEMのスチールカット式を挙行しました。MJUGEMは6万t級航空母艦を志向する、トルコ史上最大の軍艦となる計画で、これは中国海軍の空母福建をも超える巨大な航空母艦となる見通し、この背景には空母に陸上型のヒュルジェットを搭載するためには船体部分を大きくしなければならなかったためと考えられます。
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MUGEMは、当面、艦首部分にスキージャンプ台を設置して戦闘を機発進させますが、そののちにトルコでは独自にカタパルトを国産開発させ、後日搭載するという変則的な運用を目指しています。トルコ海軍が空母を運用するエーゲ海や地中海では少々大型すぎる印象がありますが、クズエルマ無人機やアンカ3航空機などを搭載する見通し。
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フィリピン空軍はブロンコ観測機を退役させました。ブロンコ観測機はCOIN機としてアメリカ空軍や海兵隊と西ドイツ空軍などに採用されていた航空機で、軽攻撃能力をもつとともに空挺兵6名の空輸能力や910kgまでの貨物搭載能力などをもつとされています。フィリピン軍ではゲリラ掃討のために長らく維持されてきました。
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ブロンコは老朽化とともに、過去に発生したマラウィ騒擾事案などでは充分能力を発揮することができませんでしたし、また、近年増大する中国軍の脅威に対してはブロンコでは対応できるところも少なくなっていますが、言い換えればこのようなCOIN機が不要になる程度にはフィリピンの国際情勢が安定化したといえるのかもしれません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)