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【京都発幕間旅情】近鉄80000系特急電車ひのとり,カフェコーナーは移動だけのビジネス特急に華を添える

2024-11-03 07:01:41 | コラム
■近鉄80000系
 ブルーリボン賞受賞はだてではない。

 ひのとり。このところデザインで、凄いなあ、と驚かされる車両が少なくなってきたという印象がないでもないのですが、このなかで近鉄特急ひのとり、思い切ったデザインとともに新幹線か近鉄か、という移動を決定つけるアコモゼーションには驚きです。

 カフェコーナー。ひのとりは素晴らしい要素がいくつもありまして、これは見つけ次第また撮影に行ってその様子とともにここがすごいんだ、という話題を紹介したいのですが、自販機のカフェコーナーというものと鉄道の点で、これはよく考えてある。

 東海道新幹線が自販機を全廃したのは何年前だったか、そして2023年には車内販売も全廃されたため、もう移動する車内で食べ物や飲み物を買うことは出来ない、グリーン車のみスマートフォン決済で購入はできるけれども。自販機はたしかに電気をどか食い。

 カフェコーナーはペーパードリップ式の小型コーヒーメーカを搭載したもので、これ、思いのほかコンパクトで、いわゆる従来型自販機ほど電気を食いません、そしてなにな口寂しくなった際の選択肢というものを提供している点は、大きいのではないか。

 近鉄特急といえば最後まで冷水機、つまりウォータークーラーを備えていた希有な特急を運行していた、東海道新幹線も0系では使い方が難しい紙カップ、紙コップではなく、その冷水機を提供していましたが、近鉄はたしか21世紀まで冷水機を備え続けていた。

 多目的スペースでカフェコーナーにてしつらえた珈琲と簡単な軽食とともにふっと一息つく、新幹線なんかは乗って愉しむよりも愉しむ先に移動するための単なる移動手段になってしまっているけれども、ひのとり、移動も愉しむビジネス特急という点が貴重だ。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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