■臨時情報-ミサイル防衛
ロケットではなく弾道ミサイルの可能性が高いもよう。
防衛省によれば北朝鮮は先程1930時、弾道ミサイルを発射しました。防衛省発表によれば2000時までに弾道ミサイルは落下したものと思われるとのこと。情報がまだまとまっていませんが、今回発射されたものは北朝鮮が今月11日までの予告期間として発表していた“軍事偵察衛星”の第二回打ち上げではなく、純粋な地対地弾道弾であった可能性があります。
発射地点や落下点はいまのところ情報収集中ということで、また日本の排他的経済水域EEZ内に着弾したのかも情報取集中となっています。仮に日本本土へ落下する場合には破壊措置命令が発令されている為に即座に迎撃し人口密集地域への落下を阻止する準備は出来ているのですが、今回のミサイル、ロケットではなくミサイルは課題を突き付けている。
北朝鮮当局はこの弾道ミサイル発射に先んじて、米韓の防衛協力を批判する声明を出しており、宇宙からの情報収集に当る人工衛星とは別の韓国軍や在韓米軍への示威行動として打ち上げた弾道ミサイルの可能性があるとのこと。現在のところこの弾道ミサイルによる被害は報告されていませんが、同時に発射に関する通告もまったくありませんでした。
九州のミサイル防衛部隊が沖縄に展開しており手薄な状況である。今回自衛隊にとって想定外であったのは、軍事偵察衛星打ち上げとともに北朝鮮が実験期間と軌道を発表、この軌道は南西諸島が含まれていたものの、九州島はその軌道下に含まれていなかった為に、自衛隊は南西高射群のミサイル防衛部隊のいない地域に九州より増援を派遣しています。
軍事偵察衛星打ち上げ期間に、北朝鮮が全く関係の無い弾道ミサイル演習を実施する事は自衛隊のミサイル防衛能力では対応できない、そして流石に実験期間とその軌道を発表している地域とは別のミサイル演習を行うのは、いまは戦時ではなく平時だ、という点を加味すれば流石にやる事はないだろう、という良識の裏をかかれた構図にほかなりません。
ペトリオットミサイルを増勢し、いわば現在航空自衛隊の4航空方面隊の各1個が置かれている方面高射群とは別に機動運用できる高射部隊を整備する必要はないか、若しくは陸上自衛隊の高射特科部隊に機動運用を可能とする弾道ミサイル防衛部隊を置く必要はないのか、九州手薄の状況で実施されたミサイル演習はこうした課題を突き付けているのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
ロケットではなく弾道ミサイルの可能性が高いもよう。
防衛省によれば北朝鮮は先程1930時、弾道ミサイルを発射しました。防衛省発表によれば2000時までに弾道ミサイルは落下したものと思われるとのこと。情報がまだまとまっていませんが、今回発射されたものは北朝鮮が今月11日までの予告期間として発表していた“軍事偵察衛星”の第二回打ち上げではなく、純粋な地対地弾道弾であった可能性があります。
発射地点や落下点はいまのところ情報収集中ということで、また日本の排他的経済水域EEZ内に着弾したのかも情報取集中となっています。仮に日本本土へ落下する場合には破壊措置命令が発令されている為に即座に迎撃し人口密集地域への落下を阻止する準備は出来ているのですが、今回のミサイル、ロケットではなくミサイルは課題を突き付けている。
北朝鮮当局はこの弾道ミサイル発射に先んじて、米韓の防衛協力を批判する声明を出しており、宇宙からの情報収集に当る人工衛星とは別の韓国軍や在韓米軍への示威行動として打ち上げた弾道ミサイルの可能性があるとのこと。現在のところこの弾道ミサイルによる被害は報告されていませんが、同時に発射に関する通告もまったくありませんでした。
九州のミサイル防衛部隊が沖縄に展開しており手薄な状況である。今回自衛隊にとって想定外であったのは、軍事偵察衛星打ち上げとともに北朝鮮が実験期間と軌道を発表、この軌道は南西諸島が含まれていたものの、九州島はその軌道下に含まれていなかった為に、自衛隊は南西高射群のミサイル防衛部隊のいない地域に九州より増援を派遣しています。
軍事偵察衛星打ち上げ期間に、北朝鮮が全く関係の無い弾道ミサイル演習を実施する事は自衛隊のミサイル防衛能力では対応できない、そして流石に実験期間とその軌道を発表している地域とは別のミサイル演習を行うのは、いまは戦時ではなく平時だ、という点を加味すれば流石にやる事はないだろう、という良識の裏をかかれた構図にほかなりません。
ペトリオットミサイルを増勢し、いわば現在航空自衛隊の4航空方面隊の各1個が置かれている方面高射群とは別に機動運用できる高射部隊を整備する必要はないか、若しくは陸上自衛隊の高射特科部隊に機動運用を可能とする弾道ミサイル防衛部隊を置く必要はないのか、九州手薄の状況で実施されたミサイル演習はこうした課題を突き付けているのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)