■大規模火災を考える
日本にも必要という単語を安易に使わないように考えているのですが費用対効果が高く汎用性のある装備の活用方法については考えてしまう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/1b/625b42687a46ed9516ff2af063f36850.jpg)
エアバスA-400M輸送機とエンブラエルKC-390輸送機、新進気鋭の輸送機が今年相次いで消防装置の評価試験を実施しました。これは消防用航空機ではなく、既存輸送機に放水用モジュールを搭載することで短時間で輸送機を消防用に転換する、輸送機の汎用性を示したものですが、これの機能は我が国のC-2輸送機にも必要な能力ではないでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/14/27beb514f20be3185440ef7d982a4adb.jpg)
山林火災、懸念するのは気候変動により我が国においても大規模な森林火災が発生する危惧があり、消防車の入れない錯綜地形、防災ヘリコプターや自衛隊のヘリコプターが搭載するバンビバケットによる消火だけでは対応できないような火災を、防災リスクとして考える段階に来ているのではないかという事、この種の火災は北米や豪州で多発しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/f7/3d4243478bd29e5f274e10377d72f8f1.jpg)
オーストラリア森林火災、2019年から2020年に発生した森林火災では、その喪失面積が例にないほど大きく、自然災害としては過去最大と視る学者もいるとのこと。実のところ例えばVEI火山爆発指数7以上の噴火に比較すると限られた被害にも思えるのですが、オーストラリアに限っていうならば、まぎれも無く史上最悪の自然災害といえるでしょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/61/d1192662b5b6b3976d99182f29894d5a.jpg)
ブラックサマーと呼ばれたこのオーストラリア森林火災、2022年2月にも600万平方メートルが焼失する森林火災があり、2020年から2022年までの火災では、例えばコアラだけで全生息数の三割が死亡し、オーストラリア政府は東部地域のコアラを絶滅危惧種に指定する深刻な事態となりました。日本の防災はかつては水害、地震と津波に偏重しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/8a/da2665831c3aff9c9f0953ef2f58795b.jpg)
オーストラリア山林火災は、かなり高い火災旋風が同時発生し地上やヘリコプターからの放水は出来ない状況であり、消火活動には限界がありました。影響は甚大で焼失地域では90%の動植物が死滅し、生態系ごと崩壊したと考えられる種もあり、半年後の雨季により、焼失地域の砂漠化は回避されたようですが、ひとたび火災が発生した場合の危険性を示す。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/e9/5bb2a32d122fc68f7d92027a9bea45e6.jpg)
C-2輸送機は各国が輸送機用に開発したモジュールをそのまま搭載可能です。消防といえばUS-2飛行艇を消防用機に転用する選択肢もあるのでしょうが、US-2は外洋で発着できる点が強み、海水は船舶火災や沿岸工業地と都市火災の消火に有用ですが、森林火災に用いた場合は塩害の懸念が生じます、この点からC-2で、森林火災対処を検討するべきです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
日本にも必要という単語を安易に使わないように考えているのですが費用対効果が高く汎用性のある装備の活用方法については考えてしまう。
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エアバスA-400M輸送機とエンブラエルKC-390輸送機、新進気鋭の輸送機が今年相次いで消防装置の評価試験を実施しました。これは消防用航空機ではなく、既存輸送機に放水用モジュールを搭載することで短時間で輸送機を消防用に転換する、輸送機の汎用性を示したものですが、これの機能は我が国のC-2輸送機にも必要な能力ではないでしょうか。
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山林火災、懸念するのは気候変動により我が国においても大規模な森林火災が発生する危惧があり、消防車の入れない錯綜地形、防災ヘリコプターや自衛隊のヘリコプターが搭載するバンビバケットによる消火だけでは対応できないような火災を、防災リスクとして考える段階に来ているのではないかという事、この種の火災は北米や豪州で多発しています。
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オーストラリア森林火災、2019年から2020年に発生した森林火災では、その喪失面積が例にないほど大きく、自然災害としては過去最大と視る学者もいるとのこと。実のところ例えばVEI火山爆発指数7以上の噴火に比較すると限られた被害にも思えるのですが、オーストラリアに限っていうならば、まぎれも無く史上最悪の自然災害といえるでしょう。
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ブラックサマーと呼ばれたこのオーストラリア森林火災、2022年2月にも600万平方メートルが焼失する森林火災があり、2020年から2022年までの火災では、例えばコアラだけで全生息数の三割が死亡し、オーストラリア政府は東部地域のコアラを絶滅危惧種に指定する深刻な事態となりました。日本の防災はかつては水害、地震と津波に偏重しています。
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オーストラリア山林火災は、かなり高い火災旋風が同時発生し地上やヘリコプターからの放水は出来ない状況であり、消火活動には限界がありました。影響は甚大で焼失地域では90%の動植物が死滅し、生態系ごと崩壊したと考えられる種もあり、半年後の雨季により、焼失地域の砂漠化は回避されたようですが、ひとたび火災が発生した場合の危険性を示す。
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C-2輸送機は各国が輸送機用に開発したモジュールをそのまま搭載可能です。消防といえばUS-2飛行艇を消防用機に転用する選択肢もあるのでしょうが、US-2は外洋で発着できる点が強み、海水は船舶火災や沿岸工業地と都市火災の消火に有用ですが、森林火災に用いた場合は塩害の懸念が生じます、この点からC-2で、森林火災対処を検討するべきです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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