イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

玉も磨かば!(ありのままになる 7/10)

2015-10-14 | 第一章「意識と知覚」

 写真は糸魚川のヒスイの原石。これを暇があれば磨いている。植物や動物、天文や遺跡・・・いろいろなことにこの十年興味をもってきたが、この一か月は石。宮沢賢治の某読書会に参加しているが、賢治の童話などには動物や植物とともによく鉱物がでてくる。その感覚ははじめは、よくわからなかったが、最近ヒスイを磨くようになってなんとなくわかるようになってきた(笑)。賢治は、動物や植物だけでなく、無機物の石などにもなにか生命を感じているようだ。

 鉱物・石のイメージ、頭で考えてもよくわからない。やはり触ったり見たり・・・五感体感で人は対象に迫り理解していくのだろう。縄文時代の祖先は遠くの存在のようであるが、黒曜石を実際にさわったり、ヒスイ原石を磨いていると、なんとなくその息遣いを感じ身近に感じてくる。

 さて、もう一年近くになるが、生き甲斐の心理学の試験というか論文を書いている。学生のころに卒業論文を書いて以来だが、書いているうちに若いころには気づかない発見がいくつかあった。

 試験とか評価とか、昔はただ突破するものだと思っていたふしがあったが、今はそうでもない。ありのままになる、それ自体が修行・・・そんなところがある。

 ふつう人は何か欠落する感覚をもつと(劣等感とか・・・)、それを埋めようと努力を開始する。入社試験を受けたり論文を書いたり・・・それはそれでよいが、心を守る防衛機制(抑圧、抑制、合理化、逃避、退行、昇華、摂取、同一化、投影、反動形成、置き換え、感情転移、知性化、補償)も当然ながら働く。そして健全な範囲でも、自己否定の方向に傾くとき、他者否定の方向に傾くとき・・・そんな自分の防衛機制の傾向をウォッチングするだけでも結構楽しい?

 そして、論文を書いていると、文章の中の自分の防衛機制をとおして(だいたい、しっくりしない部分)何かが見えてくる。大切なことに気づかされる・・・そんなことを繰り返しているといつまでたっても完成しないのだが。

 これは原石を磨くことも同じであるが。

ありのままになる 7/10

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