孤立感、孤独感を考えていたが、先日行った盛岡城址公園で見た啄木の詩碑のことがなんとなく気になり。いろいろ調べてみると、啄木は孤独感の詩人という印象を得た。
そして、心理学に興味を持っていることもあり、啄木の年譜・生育史をいろいろ調べて読んだりした。26年の短い生涯とはいえ、影響を与えた父母や家のことを思索すると幕末のころから20世紀後半くらいまで結構範囲は広くなる。その中で宮沢賢治や夏目漱石とどんな関係があったのだろうかなど、いろいろ想像をめぐらして時間がどんどんたっていく。人の人生、私もそうであるが、さまざまな関係から読み解くと思わぬ発見があるものである。
それから、啄木は若くして亡くなるのだが、異性関係なども孤独感を考える場合実に重要であることを再度認識。
エリクソンは、8つの人格形成の段階の中で、愛―親密性-孤立感の関係を重要視している。そして、孤独感といっても、身体の孤独感もあれば、生育史に関係する孤独感もあり、そして神仏や哲学に関係する孤独感もあり、おのおのを分けて思索すると何か観えるかもしれない。
そして、孤独感をエリクソンに従って、愛という視点から考えてみる。孤独感も多様だが、愛も多様。いままでの自分の愛の概念がずいぶん変わってくるかもしれない。
愛の心理学 5/10