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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

孤立感の原型から!(愛の心理学 5/10)

2015-10-27 | 第九章「愛」

 先日の勉強会での気づきの一つに孤立感があった。なんとなく、自分の中で「孤立感」という言葉を無意識に避けるというか、ためらい?を感じたのだ。そして、その晩孫娘も含めて一家団欒の場があったのだが、保育園でいじめられた話の中で、私が無神経にその傷口にふれてしまい、孫が泣いてしまった。それも、何か孤立感にかかわるように私には思えた。

 さて、私の場合孤立感の原型とはなにか。そんなことを朝から考えていた。エリクソンの発達段階という意味では、愛ー親密性ー孤立感は23-34歳となっていて、その時期を思い出してみると、独身寮に住んでいてぎっくり腰になっていたころなど、誰か、そうだ妻がいたらなあ・・と思ったことはあったが、どうも原型という意味ではちょっと不純だ。

 4歳のとき、母に連れられて幼稚園に初登園し、そのとき、母が先に帰ってしまい後姿を見たときの孤立感?それが原型かもしれない。いま、考えると、母は何も言わずに帰るのだが、一言声をかけてもらったらずいぶん違ったと思うが、当時の私は聞き分けが悪かったので母は黙って帰ったのだと思う。しかし、今そうした母の性格形成を考えたりすると(無理もないことが多い)、その原型はもう少し深い意味(日本文化の深層にたどり着くような)があったかなと思う。

 そのときの自分の感情は当然ながら怒りであり、防衛機制は反動形成だったかもしれない、たぶん優しい幼稚園の先生に抱きかかえたられたりして、収まったが、その場面は60年後の今でも園庭のヒマラヤスギとともに残っている。

 私は芸術家ではないが、そのときの場面を絵にしたくなった。子供の私にとっては救われない怒りの世界なのであるが、周りは決して同じではなく、なんとなく普遍的な愛で賛美されているような。そんな絵だ。 

愛の心理学 4/10

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