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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自分の生育史を大事にすると、いろいろな歴史が面白くなってくる (新鮮な生育史 6/10)

2019-07-01 | 第二章「五感と体感」

 以前、福祉の仕事を経験したことがあるが、ある知人から「ケアの本質」(ミルトン・メイヤノフ著)を教えていただき読んだ経験がある。なかなかの名著で、障がい者や高齢者を介護する・ケアするとは何かを考えさせられた。物事は狭く見ると何でもそうだが本質をはずすことが多い。ケアに関しても、人間観が非常に大事であり、<自分にして貰いたいように他者にする・・>そんなことが基本なのだが、これを身につけるのは結構大変だ。

 私もそうだが、《自分にして貰いたいことを他者にする》。ということは、よく考えると一つの飛躍がある。自分と他者との対等性ということである。それが了解されて、はじめてこの言葉に意味が出てくるのだと思う。身体は人それぞれであり、生育史もそれぞれである。近い遠いはあるかもしれないが確固たる対等性にはなりにくいものだ。そして、生き甲斐の心理学によく出てくる、比較宗教学、比較文化論の伝統から出てきた考え方。人は身体とこころ(生育史)と、さらに魂からなる。そして魂を例えば次のように定義する。「魂は愛そのもの。死んで身体から離れる知的生命体」。この人間観を信じると、自分と他者の共通点が魂となる。それゆえに<自分にして貰いたいように他者にする・・>が理解できるようになる。そして、他人だけでなく、いろいろなモノとの関係も、こうした魂の世界の中に位置づけると、意外に似た関係が現れてくるものだ。学生時代、友人と親は何故「整理整頓をしろ」など口うるさいのかと嘆きあったことがあるが、年をとってくるとモノを大事にするというのは、効率や効果の問題ではなく、モノと自分の関係性なのだろう。その重要性に若い頃は気づきにかった。

 さて、今日は自分の生育史(生まれてから今まで)をこえる、自分の拡張された生育史について考えている。自分を直接産んだ両親だけでなく、一連の祖父母のルーツの歴史、歴史の世界(日本史、世界史、教科書的なことも古代になればなるほど、自分のルーツに関係する傾向がある)、言語の歴史、遺伝子から分かる人類史、地学での歴史(日本列島の誕生や、火山関係、海洋関係も実に楽しい)、生物の進化史、日本列島の祖先、さらに考古学や神話、民俗学など。一見バラバラの情報や知識なのであるが、これらを勉強していると、自分が今ここに生きているということが、奇跡のように思えてくるのが不思議だ。逆に言うと、こうした勉強は自分の生が根をおろしてくると、楽しくなっていくものかもしれない。

 最近興味があるのは、縄文時代なのであるが、特に3500年前とかの時代になると、気候はどうだったのだろうか、火山や地震の影響はどうだったのだろうか。海外からの難民はどのようだったか。海退や冷涼化は大きな流れだが、そんな中でどう工夫し食料を得たのか。何が変わっていくのだろうか。

 考古学の世界、民俗学や神話の世界、客観的な気候などの情報、いろいろ並べて考えていくと、今の時代と3500年前の時代が不思議に重なってくる。 

新鮮な生育史 6/10

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