イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

「何の為に生きるか?」の自問自答で生き方が楽になる(新鮮な生育史 9/10)

2019-07-08 | 第一章「意識と知覚」

 心理学を学んでためになることの一つに、自分の感情生活の傾向を理解することがある。世の中には、不信感に苦しむ人、疑惑・恥辱に苦しむ人、罪悪感に苦しむ人、劣等感に苦しむ人、自己混乱感に苦しむ人、孤独感に苦しむ人、停滞感に苦しむ人、絶望感に苦しむ人、いろいろなタイプがあるが、自分もそうだったがどのような感情に悩んでいるかを把握するのは意外に難しい。年令や生育史によっていろいろ特性が変わることもあるが、誰一人として同じ感情の世界に居ないというのも事実だろう。

 そして、自分の感情の傾向を掴めば対応の仕方があり、生き甲斐の心理学などで地道に解決していくこともできる。でも、それなりの時間や努力が必要となる。ただ、特別な心理学の知識もなくても、私も経験したが、一皮むけるように感情生活が安定してしまう現象がある。それは、「何の為に生きるか」、つまりアイデンティティが定まることに関係している。

 今は参議院選もあり、ネットでさまざまな情報が舞っている。それに触れていると、今の世の中の悲惨さがありありと浮かんでくるようだ。マスコミが報道しないことがネットの世界に溢れている。かつてイバン・イリイチが予測したようにインターネット社会は、世界を根本から変えていく力があるようだ。私は政治について疎いのだが、悲惨さの彼方に人類が今まで触れたことの無い光が輝き出しているのかもしれない。

 さて、今の世も悲惨だが、最近縄文時代の勉強をしていることもあり、学校で習った歴史以上に、縄文時代が悲惨なのに驚く。縄文早期には日本の南九州を中心に瞬時に全滅に追い込んだ喜界カルデラの大爆発があった。

 この数年のことだが、記紀の神話を日本の自然災害の歴史と結びつける研究が現れだしている。富士山信仰とコノハナサクヤヒメは縁が深いが、コノハナサクヤヒメは火山とも関係が深い女神だ。女神イザナミも神でありながら火の神によって黄泉の国に送られてしまう。そのあたりは自然災害のデパート日本列島での祖先ならではの苦悩がにじみ出していると思う(もちろん、その危険な火山は黒曜石や綺麗な水を産む恵みも与えてくれる)。

 ノアの箱舟のような洪水神話も旧約聖書だけでなくギリシャ神話にも、そして日本神話にもあるようだ。昨年、西日本豪雨のすさまじい傷跡を見学させて頂いたが、縄文時代ではそれ以上の洪水があったと思う。そんな中を生き抜き、今の私たちに命をつないでくれた祖先を思うと何とも言えなくなる。日本列島に住む私たちの遺伝子の10~20%は縄文時代の祖先から引き付がれてきていることは定説になってきているようで、その血が無ければ歴史まで変わり、私も今存在しないことは歴然としている。

 さて、「何の為に生きるか」が定まってくると、こころの面から考えると、信じられないような悲惨さがあっても、不死鳥のように蘇る光が与えられるのだと思う。U先生の昔のブログを読んでいたら、「何の為に生きるか」の回答の一つとして、仏陀、イエス・キリスト、マホメット、プラトン・・・そういった方々が共通に指摘しているのは、神仏の愛や慈悲であり、その信仰である。私も縄文小説や生き甲斐の心理学は生き甲斐と言えると思うが、「何の為に生きるか」と問われれば、神の愛を悟ることなのだと思う。

 私も、かつて個人的にちょっとした危機があったが、うまく乗り越える幸運があった。今思うと、人智を越えた信仰の世界と深い関係があったと思う。ただ、信仰といっても世の中で言っている宗教やイデオロギーと同じものではない。私はカトリック信徒であるが、無神論者で人間の尊厳を生きた方を知っている。・・・人間の尊厳はとても便利なことばで、適当に使われていることも多いが、それを本当に知ることは信仰といってもよいかもしれない。今、私はある脳科学の本を読んでいるが、道具を使えるのは猿や鳥類の一部だったりするが、自己認識、時間や死を認識でき、魂や神仏を信じることができるのは最近のホモサピエンスからだそうだ。もちろん、縄文時代には宗教や信仰の世界も当然あったと思う。これを抜きに縄文小説は書けないと思う。

新鮮な生育史 9/10

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