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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

レジリエンスは五感を意識することから・・・(7/10 縄文世界を感じる時)

2023-11-13 | 第九章「愛」

東日本大震災の時に「想定外」という言葉を覚えたが、それ以降「想定外」のことが頻発し当たり前になったのか、今では死語のようになっている。そして、このまさかにも負けず生き抜く力というのだろうか、訳しにくいレジリエンスという言葉をよく聴くようになった。

一万年以上続いた縄文時代。この時代のことは随分わかってきてはいるがまだまだよくわからないことが多い。それは縄文時代が文字を持たなかった文化であることにも原因があろう。しかし一万年の中には喜界カルデラの大噴火などわれわれが経験したことのないような超災害もあったが、脈々と文化は続いた。そして、そのいくつかは今でも引き継がれている。狩猟採取文化ではあるが高度の狩猟採取文化であり、その生きる知恵は素晴らしいものであったようだ。

先日、ゴリラの研究家としても有名な山極壽一先生の記念講演をYouTubeで拝見したが、その中で山極氏はホモサピエンスの脳が最大容量になったのは40万年前で決して言語を使い始めてからではないと言われていた。100人から150人の集団の中でのコミュニケーション(五感ベース)は言葉など使わなくても足り、その時代に組織的な狩猟で画期をなしたようなので、言葉なしの五感ベースのコミュニケーションは想像以上の極みだったのかもしれない。

さて、私は馬齢を重ねU先生から20年以上生き甲斐の心理学を学んでいる。その中で、五感や喜怒哀楽を大切にすること。さらに真善美との繋がりも意識することを学び、自分の成育史も研究してきた。そしてその奥の深い世界を垣間見ていると。生命(いのち)とは何か、母性、父性、生と死、生き抜く知恵などが見えてくる。

縄文時代の土器などの芸術的水準が高いのも、五感、喜怒哀楽、真善美が自然につながり頭でこねくり回したりすることなく表現できているからだと思う。観念的な概念に縛られることなく、生命体のもつ本来の勢いを表現することは素晴らしいことのようだ。

そして、自分の成育史としての五感・喜怒哀楽・真善美のありようを俯瞰していくと、不思議なことに①何のために生きていくのか?②生き甲斐は何か?③自分の身体、こころ、魂を大事にしているか?という問いかけの回答があぶりだされてくるようだ。これはまさしくレジリエンスの要諦なのかもしれない。

7/10 縄文世界を感じる時

AMOR「縄文時代の愛と魂」に(⑨縄文時代人の信仰)を掲載しました。こちら

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       森裕行



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