人生は不思議な巡り合いで紡がれていくようである。
昨年はWebマガジンに「縄文時代の愛と魂」お題で、小説ではなくある研究会での講演内容を骨格にエッセイ(自分なりに学術的基盤もつくる意味があったが)を毎月投稿し始めた。その活動もあり、当初の第2段の小説はだいぶ遅れてしまった。ただ、縄文時代の人々がどういうアイデンティティをもっていたかについては、かなり自分なりに理解できたところがある。私は幼児洗礼を授かったカトリック信徒であるが、日本文化においては井上洋治神父などの研究はあるものの、今だ根無し草のような感じを持っていて、それゆえ日本の原型の縄文時代に憧れを持ったところがあった。人類は20万年前にアフリカで誕生し、6−7万年前にアフリカを出立して世界に散らばったという説は、遺伝子科学の進展でほぼ定説化されている。縄文文化も東アジアだけでなく世界の文化の一部であり、同時並行の世界では農耕文化が始まってくるが、縄文時代は狩猟採取文化の発展形の特異な文化を継続し、その文化の骨格であるアイデンティティの解釈は、縄文時代の理解を深めるだけでなく今後の社会の構築にも役に立つのではないかと感じ始めている。
一方、20年以上U先生から学び続けている「生き甲斐の心理学」は、比較宗教学や文化人類学を取り入れた臨床心理学であり、縄文時代のアイデンティティの解釈には相性が良く大いに役立っている。10年20年とご一緒に学んできた心理学の学友の皆さんと、日本人の心の原型などを縄文時代を話題に取り上げることは刺激的であった。さらに、人生は生まれ落ちてから死ぬまで、いろいろな出来事に遭遇し悲喜こもごも揺れるが、死ぬときには自分の過去を見渡しすべてを受け入れ感謝のなかで明るく逝きたいと思っているがどうだろうか。ところが、今年の初夢は富士山などは出なかったが、そんな願いをかなえてくれるような明るい夢であった。
そして、不思議な出会いから、いつできるか分からない長編小説(泣き)をさておいて、地域や子供さんを意識した短編小説を急遽書くことに決めた。私の生まれは都心のほうであるが、もう多摩に住んで30年以上経つ。なにか恩返しをしたいのである。
2/10 縄文時代をどう解釈するか
WebマガジンAMOR「縄文時代の愛と魂」にも縄文に関する関連記事があります。こちら
この記事は「生き甲斐の心理学」ーCULLカリタスカウンセリングの理論 ユースフルライフ研究所主宰 植村高雄著 監修2008年第3版 を参考にしています。
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「縄文小説 森と海と月 ~五千年前の祖先の愛と魂~」
縄文中期の関東・中部地方を中心にした愛と魂の物語です。
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森裕行