イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

駄々を捏ねる

2006-02-19 | 2006年度(1/13まで)
 私が3-4歳のころは、母親に愛着・執着し駄々を捏ねることが多かった。幼稚園に初めて登園したときは、母親が秘かに幼稚園を出て帰宅するところを見つけ、心細く泣き叫んだ。これが、私のお駄々の原型だと思う。

 お駄々を捏ねるという感情は、時々今でも顔をのぞかせることがある。三つ子の魂百までというのは当たっている。

 さて、最近読み込んでいる、フランスの哲学者、シモーヌ・ヴェイユの著作で、「神を待ちのぞむ」(勁草書房)田辺保・杉山毅訳がある。その中に友愛についての記述がある。

・・二人の友は、二人のままでいることに心から承認し、ひとつになろうとはしない。はっきりと違った二つの被造物であるという事実から二人の間には距離が置かれている。二人はこの距離を尊重する・・とある。また・・キリストが弟子たちにむかって、「あなたがたは互いに愛し合いなさい」と言われたのは、愛情をつけなさいと命令なさったのではない。・・かれが命じたのは、こういうきずなを友愛にかえよということであった。それは、そのきずなを不純な執着や憎悪に向けさせないためであった。・・

 感情の中に、この駄々を捏ねる原型を感じたときに、この友愛を思い出し、人間関係を肯定的に考えて行きたい。

基本的信頼感

2006-02-18 | 2006年度(1/13まで)
 生まれて間もない時期が、その人の基本的信頼感の形成に重要な時期とするエリクソンの理論がある。ただ、この時期でうまくいかなくても、後の人生の中でばんかいできるとのことである。神谷美恵子氏の著書「こころの旅」(日本評論者社)25Pには、ウィリアム・ジェムスの「宗教的経験の諸相」とエリクソンの理論をあげ、・・・乳幼時期に右の「基本的信頼感」を身につけることができなかった人は「二回生まれ」の人種になるという。「二回生まれ」の人とは一回出生しただけではこの世の生活にしっくりせず、もう一度精神的に生まれなおさなくてはならないひとであって、宗教とはこうした人たちの必要にこたえるのではないか、とエリクソンは考える・・と記している。

 この話を読んで、私は、これは真理をついているのではないかと思った。また、こうしたチャンスを与えるこの世の神秘に深く感謝をする。

貯蓄と投資

2006-02-18 | 2006年度(1/13まで)
 私は外資系の企業に28年以上勤めた経験がある。外資系企業に勤めるメリットとしては、為替等に日常的に関わることがある。この結果、お金が基本的に相対的なものであるという価値観が身についてしまった。これは、お金を単に貯蓄すればよいというお金への信頼感を失ったということでもある。そして、小額であるが貯金はポートフォリオで海外を含め、株、投資信託、債券等に投資することになる。これはこの世の中に、しっかりと生き残る方法でもあるが、結構いろいろなストレスを招く。

 損をしないか、得をしたい、生活費を補いたいなど。損得の感情は、自我の確立と同様に中学生のころから身についたように思う。しかし、この感情は様々な、雑念をもたらし、自分が嫌な方向にあると気づくことも時々あるようになる。

 外資系企業を辞めて、新しいことをはじめるようになってからは、なるべく、毎日貯蓄や投資を考えて過ごしたくないと思った。お金より、大事なことはいくらでもあるように思う。

お料理

2006-02-16 | 2006年度(1/13まで)
 友人の誘いで、料理を習い始めた。プロの先生に安価に教えていただき、本当にありがたいことである。先生がまず手本を示して、料理を作り、生徒がレシピを見ながら、料理にチャレンジする。結構本格的な料理にチャレンジできて、満足できる最近である。

 思い起こせば、少なくとも10年前は、料理は食べるものと思っていた。しかしながら現在は、五感を働かし、真剣につくる料理のプロセスをすばらしいと再確認している。一生懸命につくって、家族の者に「おいしい!」とほめられる、家族とあと片付けをすることは本当に楽しい。その喜びを知って、母や妻が作った料理を昔は余りほめなかった自分を悔やむようになった。
 今週の土曜日の料理教室。今から楽しみである。

排泄介助

2006-02-13 | 2006年度(1/13まで)
 コンピュータ業界をやめて、福祉業界に働くときに、人知れず悩んだことがあった。3Kといわれる福祉業界で勤まるのだろうか?特に排泄介助などできるのか?自分の子供のおむつすら、母親任せでろくにやったことがなく不安だった。

 この中で、ホームヘルパーの実習はとても役に立った。時に1級のホームヘルパー資格取得のときは、某施設で半日、排泄介助ばかりを3日間行い、その後は不安は解消した。

 そのコツは馴れもあるが、人間観だと思う。

 一番印象的であったのは、実習の中でお会いした老夫婦の愛情溢れる老老介護であった。愛があれば、最高の介助・介護ができると思った。