2月12日(土) 雪 午前中に止む 午後には薄日 青空もでる
昨夜も遅くに除雪をしようか迷ったと処だったが、余りにも降り続いていたので朝にすることにして休んだ。
月曜日からの胃腸に入ったビールスかウイルスかのために日夜なく振り回されたためか、ベッドメイクされた中へ治まってもいろいろ幻覚が起こる。眼をつぶっても天井の模様がPCのモノクロディスプレーになって動物や人の眼が映し出されたりする。携帯の時計を見ると深夜二時、夢のようなものを見ながら次に眼が覚めると5時になっていた。
直ぐに身支度をして外に出ると雪がまだ降っていた。先ずは軽トラのエンジンが掛かるか?バッテリーが上がっていることを覚悟して、セルを回すとナント一発でエンジンが唸りを上げた。これだとこんなに早く起きなくても良かったと思いながら、次に除雪機のエンジンを始動した。順調に除雪をしてから、ストーブの薪の積み替え作業一列だけ済ませた。
家に入り外を見ると未だ降り続いている雪のなか、切りそろえたバイカウツギの枝先にツグミが二羽途方に暮れている。彼らは普段地面に落ちた草の種等を啄んでいるがこの雪では地面が見えるところがない。
やがて一羽のツグミが下屋に向かって来てちょこっとコンクリートの三和土に降りた。見ると羽毛は中まで濡れているようだ。雪かきをしているときに俺の手指は寒さで真っ赤になり痛みを感じたくらい、彼の足や地肌はどれ程の寒さに耐えているのだろう。
朝飯を済ませて少しだけ休んで11時に間に合うように落語会の会場に向かった。町の老人福祉センターで『やらず会』の第20回落語会が開かれる。ステージには高座を設けるためのビールケースが運び込まれ準備が始まっていた。
高座ができて金屏風が張られると次の作業は花を生ける作業。これも毎回会員のS嬢が自ら焼いた大型の花瓶を持ち込み花もマンサク、ウメ、ユキヤナギ ・ ・ ・ 春を代表する花ばかりが整えられた。
最後にはマイクのテストをして準備完了となったときに、お客様が入り始めたのには吃驚した。話を聞くと近隣市町村から峠を登る道の雪を心配して早く来たのだというありがたい話だった。開演までの一時間床暖房の効いた桟敷で寛いでもらう。
落語の方はお囃子の調子もよく、可愛い女性の前座・ぽっぽさんに始まり、 古今亭菊輔さん 蜃気楼龍王さん、多いにお客様の口を開けさせてくれた。
中入り開けの色物、曲芸の鏡味仙花 さん 前の桟敷席ではコマが回る度に空を右に左にと自分やっているように両手を広げてブランスを取っている姿に、これが多いに盛り上がった。
真打ちは三遊亭鬼丸 さん お隣上田市出身の新鋭の落語家、会場全員の肩が揺れ背中を仰け反らす大喝采で多いに盛りあげてから、最後は立科落語会20周年祈念として色紙やら記念品やらの会場満席の中じゃんけん大会が始まった。
会場の玄関のカギを掛け、全ての始末をつけて5時、打ち上げには回らずに家に戻ると、屋根の雪が溶けだしたものがつららとなっていた。朝の薪運びを一列だけ足して、家に運び込む薪をガラス戸の近くへ移して今日の一日を終わりとした。
昨日までの七転八倒の苦しみは何処へ行ってしまったのか ・ ・ ・笑いが忌まわしいウイルスに打ち勝ったことになる。
会場に来ていただいた町の話家・水道家関ちゃんの話によると、俺が流行性感冒:インフルエンザと思い込んでいたが、彼も激し嘔吐と下痢に見舞われ、医者にいってしっかりとした『急性胃腸炎』と言う立派な名前をいただいてきたと云う。http://geocities.yahoo.co.jp/gl/sekisetubi3131/view/20110212
俺のインフルエンザ騒動は手前勝手なモノ、風邪の神様にはモウしばらく外の景色がお似合い妥当しておきたい。