自分の原稿である、「ベクトルの空間回転(改訂版)」を昨夜の夜なべ仕事に読み返した。昨日は夕方の7時近くまでその原稿を修正していたので、それのプリントを自宅に持って帰った。
やはり自分が書いたものでも時間を経て、読み返すとまた修正をしたくなる。この原稿は小著『四元数の発見』(海鳴社)の第8章の代替の原稿であり、「数学・物理通信」9巻9号に掲載を予定している。
これは前にも書いた「Pauli行列の導出」の代替エッセイではない。「ベクトルの空間回転(改訂版)」と「Pauli行列の導出」とを同時掲載を予定していた。
だが、その一方の「Pauli行列の導出」の原稿のほうがどうもまだ不十分だとわかった。これは朝永さんの著書『角運動量とスピン』(みすず書房)の当該箇所を読み解こうとしているものである。なかなか当該箇所の前後の箇所が十分に読めていないことに気がついた。それで原稿の掲載は時期尚早であると判断した。
それでつぎにはその代わりの原稿を急いで書く必要がある。友人の N さんが無限級数の収束の判定条件について論文を書くのがそろそろ完成するとは言っておられた。
しかし、それが本当に完成するかどうかはわからない。それで私としてはその原稿を当てにするわけにはいかない。代替原稿の草稿は書いてあるが、それをエッセイとして完成するのはまた別のことである。