先ほど書店で『無限解析序説』の原本を見てきた。私が以前に購入して持っている『オイラーの無限解析』と『オイラーの解析幾何』(海鳴社)とどういう関係にあるのか知りたかったからである。
あとがきを読んで、上の二つの本の合本として共立出版から出版されたということを知った。たぶんいくつかのミスプリントかが修正されているのだろうとは思うが、 なかなか年金暮らしの身では購入できる定価ではない。
海鳴社の社長、辻信行さんとは面識があったが、彼が亡くなってすでに数年たつので遺族の方々が共立出版での再版を許可されたのであろう。
アマゾンコムの本の紹介では「このオイラーの古典的名著の邦訳を、訳文や脚註を再点検した上で、新しい解説を加えて発行するものである。また、組版を新たに組み直し、合冊とした」
とあった。
しかし、本の装丁を見た印象ではとても元の2冊とよく似ていた。昔の本は2冊合わせて15,000円だったので、合冊して定価が16,500円なら比較的現在としては、安価に定価が抑えられていて、良心的であると思う。