「『水からの伝言』をめぐって」と題するエッセイが物理学会誌5月号に発表された。これらの著者は2006年春の松山での物理学会での「『水からの伝言』問題を批判した発表者とそのときの司会を務めた、天羽、菊池、田崎さんの3人である。
いわゆる『水からの伝言』を巡る話で、要約すると『水からの伝言』という写真集のいうところは科学的にはまったく根拠がないということである。ところが、この写真集の主張を取り入れた道徳教育が行われているというから驚く。
このブログでこういう話を書くと多分『水からの伝言』のCMに使われてしまうのだと思うので、それを考えるとこのブログもその一端を担ぐことになるので、気が重い。
だが、物理学会の普通の良識ある方々のレベルでは「水の伝言」の主張を支持する人はいないと思うが、物理学会はまた「水の伝言」の主張を支持する方々の講演を排除をしてはいないというから難しい。だから物理学会で発表をしたから、大部分の物理学者に支持されたなどと主張されても困るのだが、その恐れは十分にある。
そういう事情を反映してだと思うが、天羽、菊池、田崎さんたちの主張も断固としたものでありながら、それでいて控えめである。ことは、ある人たちの利益にもつながっているだろうから、一層難しい。
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