先週のドイツ語のクラスで短い会話のテープを聞いてそれを再現するといういつもの作業があった。
その会話は
Frau 1: Das ist ja wie in einer Sauna. Und da soll man (auch noch) arbeiten !
Frau 2: Als ich bei Euro-Film gearbeitet habe, da hatten wir (wenigstens) eine Klimaannlage.
という短いものである。上の文中の(・・・)は強調のためにいれたが、発音としては音が弱い。
ところが日本人である私たちはFrau 1のauch nochがなかなか聞き取れない。
もっとひどかったのはFrau 2の後半部のda hatten wir ・・・のところのwenigstensが聞き取れなかった。R氏から、「なんとか・・・stenだよね」と言われてもなかなか聞き取れなかった。
それは結局wenigstensだったのだが、O氏がクラスの終りに「あれが聞き取れないとは」と嘆いたら、R氏曰く、簡単に聞き取れるようだったら、ドイツ語教師の自分は必要がないと慰めてくれた。
このことを今朝の朝食後に妻に話したら、それは「Rさんが偉いね」と即座に返答した。本当にそうである。
矢野先生のたゆまぬ語学熱とOさんの在独5年の貫録とR先生のウィットと奥さまの叡知を行間に感じました。
いや、先生のコメントは私たちみんなを励ますものですね。
Rさんのコメントと同じくらいに。有難うございます。
今後も励みます。それにしてもOさんの悔しがり方といったらなかったですね。
先日も日本国憲法第9条の第1項の独訳にある、冠飾句をこちらの方が読みやすいとOさんが言われたので、私などぶっ魂消ました。
彼はドイツの大学で購読のときにそういう文章の書物をいつも読まされていたのだそうです。
R氏によれば、やはり冠飾句はドイツ人でも読みにくいそうで、冠飾句を関係文に直した方がすっと頭に入ってくるそうです。これは研究調査でわかっていることだとか。
R氏がいうには、ドイツでは電報を打つときに冠飾句を使った文で書くとピリオドが少なくて、それだけ電報料金が安く済むので、ある年齢になると冠飾句を使った文を書く練習をさせられたそうです。
ちなみにその次の週にOさんの冠飾句の詳しい説明が講師のRさんそっちのけでありました。
いろいろあるものですね。