flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

美濃国府跡

2006-10-23 00:00:27 | いにしえの人びと
 (写真は朱雀路跡から政庁跡を望む)
(岐阜県不破郡垂井町)
 古代律令政治によって国郡にそれぞれ役所を置くことになった。美濃国の役所、それがこの美濃国府である。
 垂井町府中、現在の南宮御旅神社に政庁があったことが平成3年からの調査で確認され、正殿、東西脇殿、東方官衙跡も検出された。
 国府は近隣に建立される国分寺より規模が大きいにも関わらず、各地ではっきりとした位置、範囲や遺構が残り難い。それは寺院ではないため、廃止となった以後の破壊が著しいためであろう。
 美濃国分尼寺は国府から東方約1km、国分寺は尼寺から更に東方1kmの大垣市青野町に位置した。また、美濃国一宮の仲山金山彦神社(南宮大社)が南方約1.5km、二宮の伊富岐(いぶき)神社が西方約2.5kmにそれぞれ鎮座し、国府の前方には中央(都)を結ぶ東山道の不破駅が設けられた。
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