flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

宝飯郡第十二大区三小区神社誌 服織神社

2008-02-04 00:00:09 | かみのやしろ

(羽鳥大明神 愛知県豊川市足山田町滝場)
 明治8年(1875)牛久保八幡神社祠官島田四郎が記した、『宝飯郡第十二大区三小区神社誌』の三社目に掲載されている。
 服織神社は、「はっとり」或いは「はたおり」と読み、天機織姫(天御鉾命=アメノミホコノミコト)を祀る。創建時期は伝わっていないが、『三河国内神名帳』には「服部天神 坐宝飯郡」と記載されており、服織神社のことを指しているものと思われるため、平安時代には既に存在した神社であることが分かる。
 慶長十年(1605)には、条理制遺構である大木田面(おおぎとおも)の北端であり、旧足山田村の南端である字仲田より、現在の字滝場の丘陵上に神社を移したという。移転時の棟札が神社に残り、旧跡地は、紀州熊野より杉の苗を植え、「服織神社旧跡地・仲田の一本杉」として残っている。また、「羽鳥」から「服織」と書かれるようになったのは、慶応四年(1868)神仏判然令発令以降のことである。
   
(服織神社旧跡:1984年4月21日撮影)

(境内図面)


(境内詳細)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする