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「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

宝飯郡第十二大区三小区神社誌 篠田神社

2008-02-12 00:00:18 | かみのやしろ

(砥鹿三御子明神 牛頭天王 愛知県豊川市篠田町上屋敷)
 明治8年(1875)牛久保八幡神社祠官島田四郎が記した、『宝飯郡第十二大区三小区神社誌』の四社目に掲載されている。
 篠田神社は、地区の北端に鎮座し、素盞鳴尊(スサノオノミコト)と、大国主神(オオクニヌシノカミ)を祀る。創建時期は伝わっていないが、『三河国内神名帳』には「正四位下 砥鹿三御子明神 坐宝飯郡」と記載されており、また、慶長三年(1598)銘の棟札に「一宮砥鹿大菩薩 祇園牛頭天王」、宝永六年(1709)に本殿が造立された際の棟札には「奉造替 一宮砥鹿大明神 祇園牛頭天王」、更には文政五年(1822)に拝殿を造立した際の棟札には「奉造立 砥鹿大明神牛頭天王 拝殿一宇」とあることから、平安時代には既に砥鹿三御子(三ノ宮)明神として存在した神社であることが分かる。また、鎌倉時代には、熱田大宮司系氏族として、篠田氏、一宮氏が当地域に来たとされることから、篠田神社も何らかの関わりがあったと推測される。
 社蔵品には、神仏習合時代の名残として、懸仏が二面伝わっている。


(境内図面)


(境内詳細)


(関連記事:篠田屋敷

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