学校教材の制作・販売の大手の〇〇社が主催する“未来の教育を考える”教育関係者向けセミナー「NEW EDUCATION EXPO」in 札幌サテライト会場という講演会を〇〇社札幌支店のプレゼンテーションホールで聴講してきました。
これは、東京会場で行なわれる講演会を衛星回線を通して札幌で同時中継したものを聴講するというものです。
私が聴講したのは、有識者が次々と講演する数あるコマの中から、今現場教師にとっても最もインパクトを与え続けている立命館小学校副校長の陰山英男氏の「学力問題の新たな展開とITC」と題した講演を聴講しました。
氏は教育再生会議の一員に加わっていますが、その会議の様子を交えながら持論を展開しました。
その中で氏は、「学力の低下が言われているが、それは子どもの生活習慣の乱れが脳の低下を招いている結果である」と断じました。
そして彼が行なってきた実践は、その脳の活性化を促すものであるとしました。
その実践をITCと連動させることによってさらなる脳の活性化が図られる、というのが話の骨子でした。
氏の主張は、学識者レベルから言わせると、あるいは問題があるのかもしれませんが、実践に裏打ちされた明快な主張は現場レベルの人たちには説得力のある主張であったように思います。
さて、サテライト講演を聴いた印象ですが、リアルタイムでの講演ではあってもどうしても臨場感の乏しさはぬぐえません。講演が終わったとき、東京会場では拍手が起こったのですが、サテライト会場ではそれが起こらなかったのも受講者がどこかに違和感を抱いていたからかもしれません。
そうした思いはあったものの、
旬な話題を新しい形で、リアルタイムで聴くことができたのは私にとって貴重な体験でした。