数年前の私ならこのイベントに合わせて札幌へ出てきたこともあったのに、今の私には格別の関心事になり得ていないことに一抹の寂しさを感じます…。
6月23日から大通公園を会場に「花フェスタ2007」が開催されています。
以前の私なら、何をさしおいてもこのイベントに駆けつけたことでしょう。
それくらい以前の私は「花」に関心がありました。
学校の花壇はどのようにデザインしたら良いだろうか、家の庭にはどんな花を飾ろうか、といつも花のことが頭から離れませんでした。花壇だけではなく、プランターや鉢植えの花も学校や家の周りに飾りました。
毎年市内の学校花壇コンクールで入賞し、昨年はついに『最優秀賞』を受賞したことも懐かしい思い出です。
ところが今は、学校の花壇も、家の庭も、私の前にはありません。
関心が急速に薄れていってしまったことを感じています。
以前の私の姿を忘れられない妻が「ベランダガーデンをやったら・・・」と勧めてくれますが、どうしても今はその気になれないのです。
そんな私でしたが、妻に促されながら「花フェスタ2007」が開かれている大通公園に行ってみました。
やはりこれまでの自分とは明らかに違います。
会場いっぱいに飾られている花を、デコレーションされている庭のモデルを、一つ一つ丁寧に見ようとはしていないのです。
大通公園の広い会場を一瞥しただけで帰路につこうとしている自分がいました。
ただ一つ気になったのは、西2丁目会場の農業高校生が作成したという「フラワーカーペット」でした。16㍍×16㍍という大きさを花で描いたカーペットはこうしたイベントでもなければなかなか見ることができないものです。
高校生たちの頑張りに拍手を贈りたいと思います。
しかし、それさえも私の寂しさを癒してはくれませんでした。
自分でも「どうしたんだろう?」とさえ思います。
たくさんあったガーデニング用品も全て知人に譲ってきた私はどこかで自分の気持ちを封印しているのかもしれません。
やがていつか、その封印が解かれたときに、また「花」を愛でるおじさんが誕生するのかもしれませんが…。
今日はちょっと寂しい札幌日記でした。