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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

岩田公雄 日本の政治を語る

2009-05-28 17:09:04 | 講演・講義・フォーラム等
 ジャーナリストのバランス感覚が働くのか、あまり突っ込んだ話は聞けませんでしたが、政治家の人物評などでは興味深い話も聞くことができた講演会でした。 
        

 札幌信用金庫が主催する経済講演会が5月19日、後楽園ホテル(場所はここ)で開催されチケットが入手できたので受講してきました。
 講師はNTV系列の報道番組の解説でお馴染みの読売テレビ解説委員長の岩田公雄氏で「どうなる日本!今後の日本の政治・経済」と題して話されました。
 今日のような流動的な政治状況をどう斬るのか、期待を抱いて受講したのですが、リード文にも書いたようにやや期待はずれの内容であったことは否めません。
        
 そうした中でも印象深かった語録をいくつか報告することにします。
 その一つは、現在の政治状況が「‘93年前夜の様相」を呈しているという言葉です。
 つまり1993年は長年の自民党一党支配が崩れ、細川連立政権が誕生した年です。現在の状況はそれに酷似していて、自民党が再び野に下る可能性を秘めているということでしたが、このこと自体は今や誰もが認識していることです。ただ、その状況を「‘93年前夜の様相」と名付けるところが、いかにもジャーナリストとだわいと感じ入ったところです。(このことも常識の範疇かな?)

 慎重派(?)の岩田氏が多少は踏み込んだ言い方かな?と思えたのが「次回の衆院選は比較第一党がどちらになるかという選挙だろう。その結果によって政界再編の動きが出てくるだろう」というものでした。

 岩田氏は事件記者としてのキャリアが長く、政治記者としては日が浅いのだが二人の保守政治家と近づきになれて情報を交換しているとのことです。
 その一人は塩川清十郎氏で、「政治は、生き物、生もの、魑魅魍魎だよ」と教わってそうです。
 今一人は、小泉純一郎氏で1992年に紹介された頃は「まさか5年5ヶ月もの長きにわたって政権を担うとは思ってもいなかった」ということでしたが、その頃から郵政改革には異常な執念を燃やしていたということです。
        
        ※ 講演中の写真撮影はNGですから、岩田氏登場前にパチリ

 突っ込んだ話は伺えなかったものの、岩田氏の日本の政治状況に対する彼の考えは、それとなく感ずることができた講演会でした。