田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

もいわ山ロープウェイ

2012-01-10 20:17:11 | 札幌(圏)探訪
 昨年末に新装オープンした藻岩山の山頂レストランで妻の誕生日を祝おうと、「もいわ山ロープウェイ」を利用しました。今回はそのロープウェイとそれに続くミニケーブルカーについてレポートすることにします。

          
          ※ 新装なった山麓駅の全景です。

          
          ※ 同じく中腹駅の全景です。 

          
          ※ 同じく山頂駅の全景です。
 
 藻岩山のロープウェイや各施設は老朽化にともない昨年から約1年半の改修工事を経て、昨年末(12月23日)にリニューアルオープンしました。
 それにより、ロープウェイはもちろんのこと、新たにミニケーブルカーが設けられたり、山麓駅、中腹駅、山頂駅などが新築されたり、と大きく変貌しました。

          
          ※ 山麓駅からロープウェイに乗り込むところです。
          
 昨日(9日)初めて訪れてみて、確かに新しくなったことで以前より快適さは増したと云えるのですが、同時に疑問や不満も感じてしまいました。そのあたりを利用者目線で述べてみたいと思います。

          
          ※ ロープウェイ途中で下り線のゴンドラとすれ違いました。

 改善点として素直に評価できるのは、市電の「ロープウェイ入口」停留所近くから山麓駅までシャトルバスが運行されるようになったことです。短い距離ですが急坂が続く山麓駅まで無料バスを運行するようになったことはサービス向上の一つでしょう。
 そしてもう一つは、山麓駅のところの駐車場が拡大されたことです。斜面を利用して立体的に駐車スペースを確保する工夫がなされました。

          
          ※ 中腹駅内の土産物などを扱う売店「もいわのお店」です。

 一方、疑問や不満についてです。
 まず最大の疑問は、なぜロープウェイだけで山頂まで運ぶシステムとしなかったのか、ということです。
 わざわざロープウェイからミニケーブルカーに乗せ替えねばならないほどの理由があるのでしょうか? 現代の技術水準から考えると、山麓から山頂までロープウェイで一気に運ぶことは容易なことだと思われます。このことについての説明は一切なく、これから訪れるであろう多くの観光客も大きな疑問や不満をもたれるのではないかと思われます。

          
          ※ ミニケーブルカー「もーりすカー」の乗車口です。
          
 以前はロープウェイの代金(往復1,100円?)だけで、中腹駅からは無料バスを運行してくれていたのが、新しく「もーりすカー」という短かなケーブルカーを走らせ、往復で600円も徴収するシステムとなりました。金もかかり、連絡のための時間もかかるというこのシステムはおそらく観光客からは大いに不興を買うのではと予想されます。

          
          ※ 実はこの写真を撮るために私は年間パスを利用して今日(10日)再度訪れ再取材をしたのでした。

 次に以前は山頂駅(展望台)にあった土産物などを扱う売店を山頂駅から中腹駅に移したことです。ここに運営側の戦略的な臭いを感じます。つまり中腹駅に観光客を足止めさせようとする戦略です。
 山頂駅は展望台以外にはレストランとスターホールという3D映像施設があるだけです。山頂駅にそれほど留まる理由が無くなってしまいました。

          
          ※ この写真は中腹駅の近くで撮ったものです。もーりすカーの終着駅の山頂駅はご覧のとおり目と鼻の先です。         

 今回のリニューアルによって、観光客が山頂に立ち再び山麓駅まで帰ってくるのに要する費用が1,100円から1,700円に値上げされたことになります。(この値上げ分はもーりすカーの往復運賃なのですが)
 観光客は「高いなぁ…」と感じつつも一度きりですので、しかたなく利用するでしょうが、果たして市民はこのことに対してどのような感情を持つでしょうか?
 もっとも市民向けには年間パスというものが2,800円で発売されていて、私はそちらを購入することにしたのですが…。

          
          ※ 再度訪れた今日の午後は雪模様で展望台からは札幌市街が全く展望できませんでした。