田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

HBCカップジャプ競技会

2012-01-09 22:23:28 | スポーツ & スポーツ観戦
 新年のジャンプシーズンが開幕しました。今日(9日)行われたHBCカップは国内唯一のノックアウト方式によって行われる大会です。観戦する側にとっては非常に興味深いノックアウト方式によるHBCカップを観戦しました!
 

          
          ※ 長野オリンピックの金メダリストの一人、往年の(と云ったら叱られる)大選手岡部選手のジャンプです。

 ノックアウト方式とは?
 参加選手全員による予選を行って、上位16選手を選出して対戦相手を決め、一回のジャンプで優劣を競い、勝者が勝ち残って、さらに戦いを続け優勝者を決定する方式だ。
(この大会では最後まで2名で争われたのではなく、2回の戦いで勝ち残った4名が最後に一回飛んで最優秀者を決定する方式でした)

          
          ※ 横からのシャッターチャンスはなかなか難しい。たまたま撮れた選手で、選手名は分からない。

 新年のジャンプシーズンは1月7日(土)のメグミルク杯が最初で、HBCカップは第二戦だったが、メグミルク杯が宮の森のノーマルヒルの大会だったのに対して、HBCカップは大倉山の第一戦でもあった。

 寒い中で全ての戦いを見届けるのは厳しいと思い、私は予選ラウンドの途中からの観戦となった。予選ラウンドは参加選手60数名から16名にふるい落されるのだから厳しい戦いである。
 それほど熱心なジャンプウオッチャーではない私は予選ラウンドは選手の成績を気にすることなく、シヤッターチャンスを狙ってカメラを構え続けた。
 カメラを新調した割には満足いく瞬間を切り取れなかったことに後悔が残った。

          
          ※ 角度を変えて正面から撮ったものです。選手は山田大禧選手です。

 16選手によるノックアウト方式の決勝ラウンドがスタートした。
 16選手の中には船木、岡部、葛西といった往年の選手が名前を連ねている。栃本、湯本、高柳といった中堅どころも決勝ラウンドに駒を進めた。それに対して若手と云えるのは、山田、小林くらいか?ちょっと寂しい感じが否めない。

 一回戦(準々決勝)を勝ち進んだのは、岡部、小林、船木、湯本、遠藤、葛西、一戸、栃本の8選手だった。
 ノックアウト方式の面白さは(反面残酷でもあるのだが)あくまで対戦相手との勝負だということだ。ジャンプとしては他の組で勝ち残った選手よりずっと良いジャンプをしていても、当面の相手より得点が少なければ敗退となってしまうところが面白い。(残酷だ)

          
          ※ ノックアウト方式は勝利が決まった瞬間に勝利者インタビューがあります。インタビューに応える葛西選手です。

 二回戦(準決勝)を勝ち進んだのは、湯本、葛西、小林、栃本の4選手だった。
 この時点まで栃本選手が予選を含めて全てのジャンプで135mオーバーを記録しており、ダントツの強さを示していた。(栃本選手はメグミルク杯でもジャンプ台記録を更新して優勝していた)

 それがなんと4選手による三回戦(決勝)では、栃本選手のまさかの大失速で栃本選手は4位に、優勝は若手の小林潤志郎(東海大学)がさらってしまった。2位は湯本、3位は葛西という結果に終わった。

          
          ※ ブレーキングトラック上の観客です。やや寂しいか?

 普通ジャンプ競技は2回の飛躍の合計点で争う競技である。
 だから競技関係者や古くからのファンはノックアウト方式を邪道と見ているかもしれない。しかし、私たちのような素人にはその場ですぐに勝ち負けが分かるノックアウト方式は観戦していてとても興味深く映る。
 もう少しノックアウト方式の競技会が増えないものかなあ…。本場ヨーロッパでもジャンプ週間の4試合がノックアウト方式によって行われているというし…。

          
          ※ 会場には全道各地のユルキャラが大集合してPRしていました。写真はご存じ「TV父さん」です。