田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

冴えわたる池上節を聴く

2012-01-15 23:00:05 | 講演・講義・フォーラム等
 世の中の時事問題を分かり易く解説することで一躍テレビ界で引っ張りだことなっている池上彰氏が札幌に登場しました。池上氏はテレビと同じく歯切れの良い語り口で私たちを魅了しました。 

          

 1月13日(金)、札幌市民ホール(中央区北1西1)で国際プラザ主催の「中東を知るセミナー」の講師としてデレビ界でお馴染みの池上彰氏が登場しました。
 氏は「イスラム世界の基礎の基礎」と題して約90分間話されました。

 イスラム世界というと、宗教です。
 池上氏は、根が同じでありながら複雑に対立しあっているユダヤ教、キリスト教、イスラム教の関係について明解に語った。それでも私には難しかったのだが…。
 唯一理解できたことが経典についてです。ユダヤ教が旧約聖書、キリスト教はそれを改めた新約聖書、イスラム教はそれをさらに改めたコーランだということです。

          

 イスラムというと自爆テロなど国際テロがどうしても頭をよぎります。
 こうしたテロを繰り返すのはイスラム原理主義というイスラム教の中の一派だということで、イスラム世界の復興を信じて活動を激化させているということですが、キリスト教世界(欧米)とイスラム世界(中東)の対立は人類にとっても悩ましい問題です。

 その他、池上氏は世界各国が発行しているさまざまな地図を持参して、国によって同じ世界地図でも違った表示の仕方をしていることを示し、世界は広いということを語りました。
 また、池上氏はNHKの出身であることは知られていますが、アナウンサーではなく報道記者出身だったことを強調されました。しかし、氏の語り口は非常に歯切れが良いのが特徴です。おそらく番組(「週刊こどもニュース」)に出演する際に、相当訓練した成果ではないかと私は思っています。

 中東セミナーはプロローグとして札響のヴァイオリン奏者の大平まゆみさんの演奏があったほか、池上氏の後に外務省の国際情報官である高橋博史氏の講演もあり、盛りだくさんの内容でした。