田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

PMF Presents クリスマス・コンサート

2012-12-17 21:36:07 | ステージ & エンターテイメント
 「ただ(無料)ほど高くつくものはない」という言い伝えもあるが、「ただ(無料)より安いものはない」ということも真実である。無料とはいえ良質のコンサートを楽しむことができた。

 
 12月16日午後、中央区が主催する「PMF Present クリスマス・コンサート」が中央区民センター(中央区南2西10)で開催された。会場はアクセスの良さもあってか、区民センターのホールがほぼ埋まるほどだった。

          

 内容は男女混成のトリオによる声楽コンサートだった。そのトリオとは…。
 ◇ソプラノ 川島 沙耶(かわしま さや)さん
 ◇テノール 安田 哲平(やすだ てっぺい)さん
 ◇バリトン 下司 貴大(しもつかさ たかひろ)さん
そしてピアノ伴奏が山本 真平(やまもと しんぺい)さんというメンバーだった。
 4人のうち3人はいずれも北海道教育大学、並びに大学院の芸術課程音楽コースを卒業、又は在学中ということで専門的に音楽を学んだ人たちだった。唯一異色はテノールの安田哲平さんは酪農学園大学に学んだという経歴だが、個人的に声楽家に師事して現在に至っているとのことだった。
 つまりいずれもが専門的に学び、現在は多方面で音楽活動を展開しているようである。
 そしてPMF Presentsと銘打っているのは、メンバーが札幌で開催されているPMFのチェンバーズプレイヤーに選出された経験があることからそのように銘打たれたようである。

          
          ※ 出演した4人です。左から山本、安田、川島、下司の各氏です。

 プログラムは第一部では主として歌劇が披露された。「椿姫」、「リゴレット」、「蝶々夫人」、「カルメン」などの中に出てくる曲をソロ、またはトリオで披露してくれた。
 声楽家にとっては歌劇に出演するということは、単に歌を披露することとは違う喜びがあるのかもしれない。

 第二部は私たちにとっても馴染み深いポピュラーな曲が披露された。「翼をください」、「千の風になって」、「オー・ホーリ・ナイト」、「虹と雪のバラード」等々…。
 三人は確かな歌声で私たちを十分に楽しませてくれた。特に私はバリトンの下司さんの張りのあるバリトンの歌声が気に入った。

          
          ※ アンコールでは祝盃を手に「乾杯」が披露された。

 「ただ(無料)より安いものはない」と先に述べたが、「安かろう、拙かろう」という言葉もある。しかし、今回のコンサートは十分に質も高いものだった。
 これから年末にかけて、無料でも十分に楽しめるコンサートなどが目白押しである。そうしたイベントを大いに楽しみたいと思っている。