という本がこのほど発刊された。「もうひとつの~」ということだから、いわゆる行政とか団体などが作成したものではない。民間サイドから出されたものだが、これが興味深い! 昨夜その発刊に関わった関係者の座談会があった。
昨夜(5日)札幌市情報センター(北区北8西3 エルプラザ1F)において「『もうひとつの北海道環境白書』を読み解く」という座談会が開催された。
登壇者は山中康裕氏(北海道大学大学院環境科学院教授)、久保田学氏(環境中間支援会議・北海道代表)、有坂美紀氏(元環境相北海道環境パートナーシップオフィススタッフ)の三名だった。
3名が登壇したのは、この本が環境中間支援会議・北海道と北海道大学大学院環境科学院のコラボレーションによって作成されたのでそれぞれ代表としてお二人が登壇し、有坂氏は作成スタッフとして関わったことで、座談会では進行・質問役を務めた。
座談会では発刊の契機について語られた。環境問題において世界のエポックメーキングとなったのが1992年にリオデジャネイロで開催された「地球サミット」である。このサミットを契機として世界も日本も、そして北海道も環境に関する考え方が大きく変化してきた。その20年間の北海道での変化を振り返り、これからの20年を展望しようという試みをしたということだった。
※ 発刊された「もうひとつの北海道環境白書」のカバー表紙です。
購入した本(販価1,050円)をさっそく手に取って見た。いわゆる官庁や団体などが発行する白書とは体裁からして違う。カラー写真や顔写真が使用され、表や図よりも文章が多くを占める。
北海道の環境に対して実践してきたり、活動してきたりした代表的な12名の方が登場し、それぞれの立場から来し方を語り、行く末を語ったものである。(12人の中に私が現在活動していることに関わっている方がお一人登場していたのが嬉しかった)
座談会で語られた中に印象的だった言葉がいくつかあった。
曰く、12人の方々は、20年はおろか、それよりずっと長いキャリアで活動されている方がほとんどである。
また、有言実行タイプが多く、先見の明に優れている人が多いということだった。そして、コトの進め方として決して独断専行するのではなく、さまざまな立場の人の話を聞きながら課題を解決しようとしてきたということだ。
さらに未来を担う若者へのメッセージとして、活動する環境は自ら選び取ることができるのだから、自らに適した環境を選び取ろう。
価値観は必ずしも絶対ではない。今良いことが未来まで良いとは限らない。少し少し進めていこう。
いずれも傾聴に値する言葉だった。
※ 座談会が終了したところで一枚撮らせていただきました。
ところで、座談会の中で1992年のリオの「地球サミット」で伝説のスピーチをしたセヴァン・スズキのことが出てきた。彼女のスピーチには私もいたく感動したものだ。そのことを拙ブログでも取り上げたことがあった。また、彼女が来札した時には会場に駆けつけもした。(その懐かしのブログはこちら ⇒ 「セヴァン・スズキ」 、「セヴァン・スズキ Ⅱ」、 「セヴァン・スズキは訴える」)
また、「もうひとつの北海道環境白書」に登場した12人の中に私の知っている人が登場したと記したが、それは桑園交流ネットワークの事務局を務める石塚祐江氏である。彼女は道栄紙業株式会社非常勤顧問、環境省認定環境カウンセラーとして登場しているが、牛乳パックの再資源化について本道の先駆者とのことだった。現在は循環型社会を目ざして各種の実践に精力的に取り組んでいる方である。
彼女が登場したことで、私も多少は環境のことに関わらせていただいているのかなぁ…、などと改めて気付いたのだった…。
昨夜(5日)札幌市情報センター(北区北8西3 エルプラザ1F)において「『もうひとつの北海道環境白書』を読み解く」という座談会が開催された。
登壇者は山中康裕氏(北海道大学大学院環境科学院教授)、久保田学氏(環境中間支援会議・北海道代表)、有坂美紀氏(元環境相北海道環境パートナーシップオフィススタッフ)の三名だった。
3名が登壇したのは、この本が環境中間支援会議・北海道と北海道大学大学院環境科学院のコラボレーションによって作成されたのでそれぞれ代表としてお二人が登壇し、有坂氏は作成スタッフとして関わったことで、座談会では進行・質問役を務めた。
座談会では発刊の契機について語られた。環境問題において世界のエポックメーキングとなったのが1992年にリオデジャネイロで開催された「地球サミット」である。このサミットを契機として世界も日本も、そして北海道も環境に関する考え方が大きく変化してきた。その20年間の北海道での変化を振り返り、これからの20年を展望しようという試みをしたということだった。
※ 発刊された「もうひとつの北海道環境白書」のカバー表紙です。
購入した本(販価1,050円)をさっそく手に取って見た。いわゆる官庁や団体などが発行する白書とは体裁からして違う。カラー写真や顔写真が使用され、表や図よりも文章が多くを占める。
北海道の環境に対して実践してきたり、活動してきたりした代表的な12名の方が登場し、それぞれの立場から来し方を語り、行く末を語ったものである。(12人の中に私が現在活動していることに関わっている方がお一人登場していたのが嬉しかった)
座談会で語られた中に印象的だった言葉がいくつかあった。
曰く、12人の方々は、20年はおろか、それよりずっと長いキャリアで活動されている方がほとんどである。
また、有言実行タイプが多く、先見の明に優れている人が多いということだった。そして、コトの進め方として決して独断専行するのではなく、さまざまな立場の人の話を聞きながら課題を解決しようとしてきたということだ。
さらに未来を担う若者へのメッセージとして、活動する環境は自ら選び取ることができるのだから、自らに適した環境を選び取ろう。
価値観は必ずしも絶対ではない。今良いことが未来まで良いとは限らない。少し少し進めていこう。
いずれも傾聴に値する言葉だった。
※ 座談会が終了したところで一枚撮らせていただきました。
ところで、座談会の中で1992年のリオの「地球サミット」で伝説のスピーチをしたセヴァン・スズキのことが出てきた。彼女のスピーチには私もいたく感動したものだ。そのことを拙ブログでも取り上げたことがあった。また、彼女が来札した時には会場に駆けつけもした。(その懐かしのブログはこちら ⇒ 「セヴァン・スズキ」 、「セヴァン・スズキ Ⅱ」、 「セヴァン・スズキは訴える」)
また、「もうひとつの北海道環境白書」に登場した12人の中に私の知っている人が登場したと記したが、それは桑園交流ネットワークの事務局を務める石塚祐江氏である。彼女は道栄紙業株式会社非常勤顧問、環境省認定環境カウンセラーとして登場しているが、牛乳パックの再資源化について本道の先駆者とのことだった。現在は循環型社会を目ざして各種の実践に精力的に取り組んでいる方である。
彼女が登場したことで、私も多少は環境のことに関わらせていただいているのかなぁ…、などと改めて気付いたのだった…。