1950~60年代にかけてマキノ雅弘監督の手によって一世を風靡した清水次郎長の映画を、マキノ監督の甥である津川雅彦が「マキノ雅彦」監督名で2008年に制作したリメイク版(?)である。
札幌コンベンションセンターが実施している「フォームシェア・ウィンターフェスティバル」の一環として、12月19日午前、「大人の映画会」が行われたので楽しんできた。
映画としては、「涙と笑いの痛快娯楽時代劇!」と謳っているので、単純に楽しませてもらったということで、それ以上の感想は必要ないようにも思う。
一緒に観賞したH氏は静岡の出身ということもあり、その昔マキノ雅弘監督の手によるいわゆる正調の「次郎長三国志」シリーズをずいぶん楽しんだということだったが、H氏によるとその当時の映画とはずいぶん雰囲気が違っていて心の底から楽しめたとは言い難いという感想のようだった。
私の目からも、肩が凝らずそれなりに楽しめはしたが、映画の出来としてはいま一つかな?という感じで、痛快さも笑いも中途半端といった感じが否めなかった。
揃えたキャストはかなり豪華だったのにもったいない思いも残る…。その豪華キャストとは…。
◇清水の次郎長 中井 貴一
◇お蝶 鈴木 京香
◇大政 岸部 一徳
◇法印大五郎 笹野 高史
◇森の石松 温水 洋一
◇追分政五郎(小政)北村 一輝
◇投げ節お仲 高岡 早紀
◇黒駒の勝蔵 佐藤 浩市
といった面々である。その他にも、長門裕之、竹脇無我、朝丘雪路、荻野目洋子、西岡徳馬、木村佳乃などといった芸達者の俳優が並んだ映画だった。
今回もまた観客が少なかった。
高齢者たちは外出を面倒に思っているのだろうか?今回の映画の選定などは高齢者をターゲットとしていることは明らかなのに…。
高齢者たちよ! 暖房を止めて外に出よう!!(余計なお世話!と言われそう…)