ベテランハイカーの引率を受け、林間を往く楽しいトレッキングだと思っていたのだが…。山頂直下に岩山が連なるとんでもない急坂が表れた。まるで頭の上を目ざして登っていくような急坂を上り終えると蝦夷松山々頂が待っていた!
そもそも私がなぜ函館まで行って「蝦夷松山」に登ることになったのかについて触れねばなるまい。
私が近年足繁く通っている「道民カレッジ」の連携講座がある。その道民カレッジの連携講座でどのような講座が開設されているかしることができるのがガイドブック「道民カレッジ連携講座一覧」がある。
そのガイドブックの中に函館で活動している「森誘クラブ」というところが「北海道山紀行」と称して、夏期間に月に一度くらいの割合で登山会を実施しているのを知って申し込んだのだ。以前から恵山のツツジを一度見てみたいという思いもあり、今回遠征することにした。
実は4年前にも一度、森誘クラブが主催する「駒ヶ岳」登山にも参加した経験があった。
集合時間の午前9時30分に参加者が集まった。男性5名、女性4名の計9名での登山となった。うち7名はクラブの方で、外部からの参加は私ともう一人の男性の方と2名だった。年齢構成は全てが中高年というという典型的なシニア登山である。

集合地から車が入る十字路分岐というところまで移動し、9時40分、ゆっくりとスタートした。
まずは、林間を往く緩やかな路が続く中を進む。路傍にはところどころに地蔵が現れる。聞くところによると、途中から登山路から外れるが山奥にある寺院の奥宮があるそうだ。

リーダーは参加者の年齢に合わせて、ゆったりとしたペースで進んでくれる。それでも女性たちは高山植物に関心が高いようで、それぞれが知識を披歴しあい遅れ気味になるのをクラブの会長さんが注意を促しながら進んだ。

登山路の両脇はトドマツの人工林が目立った。そして登山路は、登山口を含め、登山路と交差したり、分岐したりと、単独行では迷いそうなところがあったが、今回は案内付きなので安心して(逆に言うと、緊張感のない)付いていった。


特に目立った急坂もないまま登山開始から100分が経過したころ、分岐点に至った。そこは、登山路最後のY字分岐だった。ここは右へ行くと直接山頂に至り、左へ行くと「花の道」を経由するということで、下山のときに「花の道」を通るということだった。

Y字分岐を過ぎて、少し経ったとき、リーダーが「ここからは険しい上りが続くが、ロープを頼るより、周りの木や岩石をうまく使って登りましよう」と注意があった。
なるほど険しい上りが待っていた。大きな岩が立ちはだかり、そこを乗り越えていかねばならない。まるで自分の頭の上を目ざして登っていくような感じだった。


岩と格闘したのはどれくらいの時間だったろうか?先に行く人が「頂上だぁ」という声が聞こえ、登山開始から1時間50分後、大きな岩が鎮座する頂上に至った。



曇り空だったこともあり、頂上からの眺望はそれほど効かなかったが、それでも隣の雁皮山や近くの裾野を望むことができた。
昼食を摂り、下山は予告されていたとおり「花の道」を経由した。この「花の道」ではツバメオモトの群落があるということだったが、残念ながら花の時期は終わっていたようだ。

下山はクラブの山行という気楽さもあったのだろうか?それぞれが登山路の脇に生えていたタケノコ(ネマガリダケ)を採取することに熱心な人がいて、なかなか前へ進まなかったが、何事もなく無事に下山することができた。
※ 女性たちの話に耳を傾けていると、蝦夷松山は高山植物が豊富のようだ。その一部を写真に収めた。

※ マイヅルソウ

※ ご存じのシラネアオイが群落で…

※ ヤマシャクヤク

※ 珍しいからと私に教えてくれたクマガイソウ

※ 花が終わってしまったツバメオモト

※ チゴユリ
久しぶりグループ登山だったが、グループ登山の楽しさを味わわせてもらったが、やはり私には緊張感が伴い、記憶にも深く残る単独行の方が向いているのかな?と思わせてくれた蝦夷松山登山だった。
【蝦夷松山 登山データ】
標 高 667.8m (標高差 477m)
駐車場 登山口(十字路)のところに7~8台位駐車できる駐車場有
行 程 ※ グランドシニアの足とお考えください。
登山口(十字路)→(80分)→Y字分岐点→(30分)→蝦夷松山々頂→〈花の道経由〉→(40分)→Y字分岐点→(60分)→登山口
時 間 上り(1時間50分) 下り(1時間40分) ※ 休憩時間除く
天 候 曇り、微風、一時霧雨
登山日 ‘17/05/31
そもそも私がなぜ函館まで行って「蝦夷松山」に登ることになったのかについて触れねばなるまい。
私が近年足繁く通っている「道民カレッジ」の連携講座がある。その道民カレッジの連携講座でどのような講座が開設されているかしることができるのがガイドブック「道民カレッジ連携講座一覧」がある。
そのガイドブックの中に函館で活動している「森誘クラブ」というところが「北海道山紀行」と称して、夏期間に月に一度くらいの割合で登山会を実施しているのを知って申し込んだのだ。以前から恵山のツツジを一度見てみたいという思いもあり、今回遠征することにした。
実は4年前にも一度、森誘クラブが主催する「駒ヶ岳」登山にも参加した経験があった。
集合時間の午前9時30分に参加者が集まった。男性5名、女性4名の計9名での登山となった。うち7名はクラブの方で、外部からの参加は私ともう一人の男性の方と2名だった。年齢構成は全てが中高年というという典型的なシニア登山である。

集合地から車が入る十字路分岐というところまで移動し、9時40分、ゆっくりとスタートした。
まずは、林間を往く緩やかな路が続く中を進む。路傍にはところどころに地蔵が現れる。聞くところによると、途中から登山路から外れるが山奥にある寺院の奥宮があるそうだ。

リーダーは参加者の年齢に合わせて、ゆったりとしたペースで進んでくれる。それでも女性たちは高山植物に関心が高いようで、それぞれが知識を披歴しあい遅れ気味になるのをクラブの会長さんが注意を促しながら進んだ。

登山路の両脇はトドマツの人工林が目立った。そして登山路は、登山口を含め、登山路と交差したり、分岐したりと、単独行では迷いそうなところがあったが、今回は案内付きなので安心して(逆に言うと、緊張感のない)付いていった。


特に目立った急坂もないまま登山開始から100分が経過したころ、分岐点に至った。そこは、登山路最後のY字分岐だった。ここは右へ行くと直接山頂に至り、左へ行くと「花の道」を経由するということで、下山のときに「花の道」を通るということだった。

Y字分岐を過ぎて、少し経ったとき、リーダーが「ここからは険しい上りが続くが、ロープを頼るより、周りの木や岩石をうまく使って登りましよう」と注意があった。
なるほど険しい上りが待っていた。大きな岩が立ちはだかり、そこを乗り越えていかねばならない。まるで自分の頭の上を目ざして登っていくような感じだった。


岩と格闘したのはどれくらいの時間だったろうか?先に行く人が「頂上だぁ」という声が聞こえ、登山開始から1時間50分後、大きな岩が鎮座する頂上に至った。



曇り空だったこともあり、頂上からの眺望はそれほど効かなかったが、それでも隣の雁皮山や近くの裾野を望むことができた。
昼食を摂り、下山は予告されていたとおり「花の道」を経由した。この「花の道」ではツバメオモトの群落があるということだったが、残念ながら花の時期は終わっていたようだ。

下山はクラブの山行という気楽さもあったのだろうか?それぞれが登山路の脇に生えていたタケノコ(ネマガリダケ)を採取することに熱心な人がいて、なかなか前へ進まなかったが、何事もなく無事に下山することができた。
※ 女性たちの話に耳を傾けていると、蝦夷松山は高山植物が豊富のようだ。その一部を写真に収めた。

※ マイヅルソウ

※ ご存じのシラネアオイが群落で…

※ ヤマシャクヤク

※ 珍しいからと私に教えてくれたクマガイソウ

※ 花が終わってしまったツバメオモト

※ チゴユリ
久しぶりグループ登山だったが、グループ登山の楽しさを味わわせてもらったが、やはり私には緊張感が伴い、記憶にも深く残る単独行の方が向いているのかな?と思わせてくれた蝦夷松山登山だった。
【蝦夷松山 登山データ】
標 高 667.8m (標高差 477m)
駐車場 登山口(十字路)のところに7~8台位駐車できる駐車場有
行 程 ※ グランドシニアの足とお考えください。
登山口(十字路)→(80分)→Y字分岐点→(30分)→蝦夷松山々頂→〈花の道経由〉→(40分)→Y字分岐点→(60分)→登山口
時 間 上り(1時間50分) 下り(1時間40分) ※ 休憩時間除く
天 候 曇り、微風、一時霧雨
登山日 ‘17/05/31