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田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌三越店長の挑戦し続ける人生

2017-06-27 20:21:40 | 大学公開講座
 高卒スポーツ枠(バスケット)で入社した羽山ひの木氏は、バスケットボールから離れた後、百貨店業界で挑戦し続け、ついには札幌三越店長にまで上り詰めたという。彼女の挑戦し続けた人生ストーリーを聴いた。 

                    

 6月21日(水)、スケジュールが合わなくなかなか受講できないでいた札幌大学の公開講座「地域創生入門」を3週間ぶりに受講することができた。
 第10講目のこの日は札幌三越店長である羽山ひの木氏「七転八起で社会(組織)を活きる」と題して講義された。

 羽山氏は高校女子バケットボール界の名門(北海道内において)の札幌香蘭女子学園高校(現在の山の手高校) 出身である。当時、札幌三越百貨店が実業団の女子バスケットボールチームを発足させるということでスカウトされ、入社したという。
 ところが怪我が相次ぎ、入社4年目にはバスケを断念せざるを得なく、退社を申し出たところ、慰留されて本当の三越人としての人生を歩むことになったということだ。

 その後の彼女は、バスケットで培ったチャレンジ(挑戦)精神で仕事に邁進したようだ。
 高卒、スポーツ枠入社、さらには20代での結婚、などというハンディをものともせず、アイデアを出し、それを実践していくことで、その力量を上司からも信頼を得、出世の階段を駆け上がったようだ。
 羽山氏は自分の仕事人生を次のように年代別に振り返った。
 ① 20代 上司がポイント!
 ② 30代 自らやりたい仕事にチャレンジする!
 ③ 40代 業務遂行力をあげ結果を出す!
 ④ 40代後半~現在 経営職としてビジョンを示す!

 これらのことを詳しく述べる中で、羽山氏は仕事の極意、経営の極意に関する至言を時折り挟んだ。それをメモできたかぎり紹介すると…。
 ◇失敗は将来の自分に生きてくる。
 ◇行動したことが認められると、仕事が好きになり、平凡な社員もその気になる。
 ◇厳しい環境の中でもチャンスはやってくる。
 ◇良い結果にも、悪い結果にも必ず理由がある。
 ◇部下の頑張りを見逃さず、声をかけ続ける。
などなど…。

               

 彼女の言葉を聞いると、やはりバスケットボール選手をしていたことが大きな強みになっていることが伝わってくる。逆境においてもけっして弱音を吐かず、常に挑戦し続けようとしてきた強い精神力のようなものを私は感じた。
 そしてそんな彼女の能力を認め、引き出した上司に恵まれたことも現在の彼女を形成したのだろう。

 羽山氏が挑戦し続けてきたことで得ることのできた札幌三越店長という地位だということがとても理解できた。果たして若い札大生は彼女の言葉をどのように聞いただろうか?
 彼女のメッセージが彼らに少しでも届いていることを願いたい。