田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

オヤジたちの恍惚 ススキーノコンサート2017

2017-06-13 19:15:00 | ステージ & エンターテイメント
 コンサートプログラムの表紙に「俺たち 青春 真っ只中!」と大書して、歌う喜びに溢れたオヤジたち90数名による迫力いっぱいの「男声合唱団ススキーノ」の歌声を聴いた。ステージから遠く、ひとり一人の表情はうかがえなかったものの、きっとオヤジたちは恍惚に満ちた表情だったに違いない。 

        

 6月11日(日)夜、教育文化会館において「男声合唱団ススキーノコンサート2017」を聴くことができた。それというのも、知人のK氏がチケットを用意してくれ、お誘いしてくれたからだ。

 当日、開場時間の18時30分に行ってみると、長蛇の列が続き、入場までかなりの時間を要した。会場内に入ってみると、キャパ1,100名の座席はほぼ満席。ススキーノの人気の高さがうかがえた。
 それでも団長の挨拶のなかで、3年前に創立10周年記念でキャパ2,000名のキタラ大ホールを満席にした感動が記憶に刻まれているようで、1,100名では少々不満のような口ぶりだったのは贅沢な不満に聞こえた。

                  
                  ※ 合唱団創立10周年記念でキタラで開催した際のポスターです。

 プログラムは、団歌「札幌気質」から始まり、4部構成となっていた。
 ◆第1ステージ 日本の名曲「沙羅」 (清水重道作詩、信時潔作曲)
           1.丹澤 2.あづまやの 3.北秋の 4.沙羅 5.鴉
           6.行々子 7.占ふと 8.ゆめ
 ◆第2ステージ 「世界の名曲」
   ◇歌劇「ナブッコ」より「行け、思いよ黄金の翼に乗って」(ヴェルディ作曲)
   ◇歌劇「ファウスト」より「兵士の合唱」(グノー作曲)
   ◇歌劇「ニコラ シュビィチ ズリンスキ」より「ウ・ボイ」(ザイツ作曲)
   ◇「イマジン」(ジョン・レノン作詩・作曲)
 ◆第3ステージ 直江香世子編曲による「時代を歌う」
   ◇「少年時代」(井上陽水作詞・作曲)
   ◇「学生時代」(平岡精二作詞・作曲)
   ◇「青春時代」(阿久悠作詞・森田公一作曲)
   ◇「時代」(中島みゆき作詞・作曲)
 ◆第4ステージ 「北海道賛歌メドレー」(浜頭瑛嗣編曲)
    「時計台の鐘」~「虹と雪のバラード」~「雪の降る街を」~「宗谷岬」~
「知床旅情」~「恋の町 札幌」~「この青空を」
 アンコールで「大地讃頌」、さらにビートルズ曲「Let It Be」が披露された。

 合唱の巧拙について私にそれを評する力はない。ただ、北海道の合唱界ではその名を聞く長内勲氏が指揮者を務めていることから、力量的にも相当のレベルにある合唱団なのだと思われる。
 ススキーノらしいと思えるのは、その選曲である。1部、2部ではいわゆる合唱団らしい選曲で、長内氏の意向が反映されたものと推察できるが、3部、4部はススキーノらしい選曲なのではないだろうか?特に第3部の「時代を歌う」は、その企画性がオヤジたちの感性をくすぐったことだろう。

                  
                  ※ 今回のコンサートのポスターです。

 今回のコンサートは別の意味での発見があった。
 ススキーノの伴奏ピアニストは、K氏のお嫁さん(K氏の息子さんの奥さん)である小泉香織氏が務めている。小泉氏の演奏はこれまで何度も聴いている。これまで聴いた小泉氏の演奏は、声楽の伴奏であったり、ヴァイオリンやチェロの伴奏だったりという形で、その存在がどちらかというと隠れがちな存在の場合が多かった。
 ところがこの日は、90数名の男性合唱を小泉氏のピアノがリードしていることがはっきりと見て(聴いて)取れた。このことは私にとっては意外な発見だった。
 小泉氏の鮮やかな演奏が、男性合唱の良さを見事に引き出していたステージだったということが言えそうだ。

 歌うことが大好きなオヤジたちのますますの活躍を祈らずにはいられない。ガンバレ!!同年代の星たち!