田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

地域のブランド力を高めるために 前編

2018-09-05 19:52:15 | 講演・講義・フォーラム等

 地域(北海道)のブランド力というと、やはり自然であり、第一次産業ということになろうか? 講演、そしてパネルディスカッションで、北海道に生きる方々が北海道のブランド力を高めるための方策について語るのを聴いた。

 

 9月1日(土)午後、かでるホール(北海道立道民活動センター)において民間放送教育協会の東日本地区(北海道・東北・関東・甲信越地区)の札幌大会が「地域のブランド力を高めるために」をテーマに開催された。私はそのテーマに興味をもったので参加した。

               

 大会は、クリエィティブオフィスキューの社長・伊藤亜由美氏「プロデュースを通して次世代に伝えたい地域の魅力と可能性」と題して基調講演した。

 オフィスキューは、北海道札幌に本拠を置く芸能事務所として、今や全国区の人気を誇る大泉洋や安田顕を筆頭とする演劇集団「チームナックス」やお笑い芸人オクラホマなどを擁する勢いのある集団を引っ張るのが伊藤亜由美氏である。

 オフィスキューが、そして大泉洋が注目を浴びたのはHTB制作の「水曜どうでしょう」である。この番組は「予算がないならアイデアで」という中から生まれた番組だという。

 

 大泉をはじめ、安田、戸次など次々とタレントが注目を浴びる中でも、北海道を活動の中心におこうとしたのは「東京色に染まりたくない」という伊藤やタレントの考えだったという。

 そうした中で、チームナックスのリーダーである森崎博之を擁して、北海道の食の良さを伝えるHBC・TV制作の「あぐり王国北海道」が軌道に乗った。この番組では、北海道農業の子どもたちを通して伝えたいという思いがあったという。

                

 さらには、映画制作においても北海道にこだわり、北海道を素材とした映画を創ってきたという。その映画とは、洞爺湖を舞台とした2012年制作の「しあわせのパン」、空知を舞台とした2015年制作の「ぶどうのなみだ」、そして現在瀬棚を舞台とした「そらのレストラン」を制作中(2019年公開)だという。これらの映画では大泉洋か全て主演を務めている。

 また、オフィスキューでは現在、北海道の食材にこだわった飲食店経営にも乗り出していると語った。

               

 このようにオフィスキューとしては、北海道にこだわり、北海道の良さを発信し続けていきたいと伊藤氏は力強く語った。

 オフィスキューの「CUE(キュー)」とは、当初「北海道のエンターテイメント界にキューを出す」という意味が込められていたそうだが、今や「北海道の各界にキューを出す」存在として、オフィスキューの動きが北海道にとって一つのキッカケとなれば、と結んだ。

               

 続いて行われたパネルディスカッションも興味深かったので、明日レポすることにしたい。