田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

地震騒動始末記

2018-09-07 16:29:18 | その他

 私が暮らす地域の停電は結局今朝6時ころ解消した。ひとまず一件落着といった感じであるが、全道的にはまだまだ停電状態のところが多いという。一時も早い復旧が望まれるが、およそ27時間の停電を経験し、私たちの生活が‟電気“があることを前提とした生活であることを改めて強く認識させられた一日だった。

           

          ※ コンビニで食料品などを求めて行列を作る人たちです。

 とりあえず私のところは一段落したということで、昨日未明からのことを振り返ってみることにする。

 

 眠りの浅かった私は最初の小さな揺れに気づいた。妻に「地震ではないか?」といったところ、妻は脱兎のごとく居間に走った。何事か?と思ったが、私は布団の中で大きな揺れを感じていたが、「まさかマンションが倒壊することはあるまい」とは思いながらも、一瞬恐怖が走ったことも事実だった。

 

 揺れが収まり居間へ行ってみると、妻が生け花の器(といっても細いガラスの器に木の枝を突っ込んだだけのものだが)を支えていた。

 な~るほど、頭でっかちの細い器は地震などの揺れには簡単に倒れ、居間は水浸しになってしまう。地震と聞いて、妻はそのことが真っ先に頭に浮かんだようだ。

                

               ※ こんなに細い器ですから妻が焦るのも分かります。

 揺れの後、少しの間は電気が通っていて、テレビも点いていた。しかし、それも間もなく停まってしまった。それからの情報収集は携帯ラジオに頼ることとなった。

 食糧に関しては我が家は比較的買い置きがあり、二人暮らしなのでそれほど心配はしなかった。

           

          ※ 私たちが情報源として頼ったちゃっちい携帯ラジオです。

 水については、停電のため水を屋上に揚げる装置が使えないため各戸は断水となった。ただ、階下の水道栓を開放してくれたために容器を持っていき飲料水は確保できた。

 トイレの水については、幸い風呂に水を張っていたため、その水を利用することで不便はあまり感じなかった。

 

 昼近くになり、妻がカセットガスのボンベがない、と言い出した。ホーマック(ホームセンター)まで自転車を走らせて購入してくることになった。

 戸外へ出て初めて知った。コンビニやショッピングセンターの前にはどこも長い列ができていた。みなさん食糧や生活必需品の購入に走っていたのだ。

          

          ※ ショッピングセンターに並ぶ人々です。

          

          ※ こちらはドラッグストアで生活用品や化粧品、薬などを求める人の行列のようです。

          

          ※ 主な交差点では、写真のように警察官が交通整理を行っていました。

 妻に「できたら水も」と頼まれていたので、どこかのコンビニかショップで購入しようとしたが、長い列を見ただけで購入意欲が削がれた。唯一、人の列が見えないコンビニがあったので入ってみると、店内に長い行列ができていた。そして、商品の食料関係や水関係の商品棚のほとんどは空状態だった。私はしかたなく、残っていたお茶のペットボトルを購入するだけだった。

           

          ※ 私が立ち寄ったコンビニの店内の商品棚です。見事に商品がありません。

 そして、ホーマックに着いたところ、そこはコンビニやショッピングセンター以上に長い行列ができていた。その列の後ろに並んだのだが、やがて店のスタッフが「トイレットペーパ、電池、ガスボンベ、……は既に売り切れです」と行列の人たちに伝えていた。これでは並んでいる意味がない。諦めて帰路についた。

           

          ※ ホーマックの店の前はこれまでのどの店よりも長い列ができ、写真に納まりきれないほどでした。

 結局、我が家ではキャンプ用のガスコンロで代用することにした。

 夕食はまだ明るいうちに終えることにした。冷凍のなべ焼きをコンロで温め、昨日から残っていたご飯をおにぎりにして簡単夕食とした。 

           

          ※ キャンプ用のコンロで、冷凍なべ焼きを解凍して、温めて食しました。

 夜はやはりキャンプ用ランタンを灯りとしたが、不便この上ない。早々に布団に入った。

 

 今回の地震で私が住んでいる地域では地震による直接被害はほとんどなかった。しかし、全道的な停電によってすべての人が大きな不便を強いられることになった。

 現代の社会そのものが“電気”の存在を前提として成り立っていることを改めて強く認識させられた今回の地震だった。

 北海道にとって、主力電源を震源地近くの厚真火力発電所に頼っていたということが露呈されたが、このことによって発電体制の在り方が今後かしましくなっていくことが考えられるが、その行方が気になることでもある…。

 

 テレビが見られるようになって、災害の様子が明らかとなり、想像していた以上に大変な状況となっていることに気付かされた。亡くなられた方々のご冥福を祈るとともに、被災された方々の環境が一日も早く復旧されることを願いたい。