遺跡…、などというと私の最も関心外のことだ。しかし、身近なところにある遺跡群が世界遺産に登録されたとなると関心を持たざるを得ない気持ちになってくる。世界遺産の登録を記念したフェスタを覗いてみた。
悲しいかな、私はどの分野をとっても素人同然で、何を見ても聞いても、体験しても、素人的にしか感想を述べることができないで今日に至っている。それでも様々な分野に興味関心だけは人一倍にあるために、あちこちと出歩いている。しかし、考古学の世界はそうした中でもどうも敷居が高く感じてこれまで近寄らないようにしてきた。
しかし一昨年、青森県を旅した際に青森市の「三内丸山遺跡」を訪れてみた。するとその素晴らしい遺構に接して、遺跡に対する私の思いにやや変化が生まれた。そして昨年の「北海道・北東北縄文遺跡群」の世界遺産登録である。これで私の中では関心を抱かざるを得ない状況となった。
関心を抱くことになった私は、3月19日から21日までチカホ(札幌駅前地下歩行空間 北3条交差点広場西)で「北の縄文フェスタ」が開催されていると知って出かけてみたのだ。
※ 「北の縄文フェスタ」の会場の様子です。
会場は「北海道・北東北縄文遺跡群」の構成遺産となる各遺跡の写真のパネルと、道内の遺跡で発掘された土偶などのレプリカがガラスケースに入って展示されていた。また、「北海道・北東北縄文遺跡群」に関する各種パンフレットがたくさん用意されていた。
※ 函館の著保内野(ちょぼないの)遺跡から発掘された国宝「中空土偶」です。
※ 千歳・美々4遺跡から発掘された「動物形土製品」です。
私にとってはパンフレットが豊富に用意されていたのは有り難かった。というのも、今夏にできれば「北海道・北東北縄文遺跡群」を訪ねてみたい、という思いがあるからだ。特に「JOMON MAP」は有り難かった。ガイドブックを購入してはいたが、全体の遺跡の位置関係が把握できないでいたが、入手できたマップは実際の地図上に遺跡が記載されていて位置関係を把握できる点が優れていて有用だと思えた。このマップを参考にしてどのように巡るのが良いのか、あれこれと思い悩んでみたい。
※ 会場内で入手した各種パンフレットです。右端が「JOMON MAP」です。
※ その「JOMON MAP」を開くと、各遺跡の位置関係が良く分かるマップでした。
会場は多くの市民が行き交う一角にあり、しかも休日とあってけっこうな数の市民が訪れて展示に見入っていた。私も各種展示をカメラに収めながら、今夏に訪れることを思い描いていた…。