田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌市の都市緑地めぐり⑳ 豊平川緑地(豊平川雁来健康公園)

2020-07-10 18:15:18 | 札幌市の公園・緑地・緑道

 豊平川の下流域はさすがに河川敷が広かった。そこに各種スポーツ施設が並んでいて、さながらスポーツランドと化していた。なかには時代の趨勢を感じさせる施設もあったが…。

   

   ※ 豊平川の右岸に広がるショートゴルフコースの全容を雁来橋の上から写しました。

 豊平川緑地(豊平川雁来健康公園) (白石区) 1,166,140(ドーム23.3個分)

                                 探索日 ‘20/07/10

    

   ※ 「豊平川雁来健康公園」を表示するマップです。

 「豊平川緑地」さすがに広い!そして長い!

 私は、上流は「五輪大橋」から、下流は江別市との市境まで、一昨日に17キロ、本日28キロ、右岸と左岸の合計45キロを二日間かけて歩き通した。(距離的には散策路が蛇行していたり、寄り道したり、忘れ物をしたため折り返したりしたため実際の距離より長くなっていると思われる)2日間で撮り貯めた写真もかなり多くなったので、一日目に「豊平川雁来健康公園」、二日目に「豊平川緑地左岸」を、そして三日目に「豊平川緑地右岸」と3回に分けてレポすることにしたい。

「豊平川雁来健康公園」について、私の資料ではその範囲がはっきりはしないのだが、一応江別市との市境から上流の「豊水大橋」までの間とした。

   

 ※ 江別市との市境を探しましたが、特に何もありませんでした。ここはすでに江別市でした。

 まずは豊平川に架かる橋としては最も下流にある「雁来大橋」の袂に車を停めた。

   

   ※ 雁来大橋のすぐ下のところに駐車場が設けられていました。

 その一帯には、ゴルフショートコース(9ホール)、ゴルフ練習場、テニスコート(6面)、ゲートボール場(2面)、野球場(2面)などが広がっている。

   

   ※ ショートコースのため低料金でゴルフが楽しめそうです。

   

   ※ ショートコースのゴルフ場とは別に練習場も併設されていました。

   

   ※ ゴルフ練習場の隣にはテニスコートが広がっていました。

   

   ※ テニスコートの隣には使われなくなったゲートボール場が…。

   

   ※ 整備の行き届いた野球場が2面用意されていました。

 ゴルフはショートコースゆえにプレイヤーたちはウッドは持たずに、アイアンだけを小さなバッグに入れて持ち歩きながらプレーをしていた。

 ゲートボール場は予想どおり最近まったく使われた形跡がなく、雑草が進出していた。

 途中で月寒川が豊平川と合流するところがあり、迂回を強いられたが、そこから再び豊平川河畔に戻ると、そこにはまたゲートボール場(3面)、パットゴルフ場(27ホール)、サッカー場(4面)、テニスコート(4面)、ストリートバスケットコートなどが設えられていた。ところがゲートボール場は先のものと同様、もはや雑草に埋め尽くされそうな状態だったし、パットゴルフ場というのも跡を探すのが困難なほど雑草の中に埋め尽くされていた。時代の趨勢の中で消えていった二つのスポーツと言えそうである。

   

   ※ 手前の月寒川が向こうを流れる豊平川に合流するところです。

   

   ※ 迂回させられて渡った月寒川に架かる「東栄橋」です。

   

   ※ 完全に雑草に覆われてしまったゲートボール場跡です。

   

   ※ パットゴルフ場も雑草の中に埋められようとしていました。

   

   ※ こうしたサッカー場が4面用意されていました。

   

   ※ 駐車場とテニスコートです。

   

   ※ ストリートバスケットコートです。

   

   ※ 「豊水大橋」です。手前が一般道、向こう側の高い橋が札樽バイパスの橋です。

 「豊水大橋」を渡って左岸に移ると、しばらくはサイクリングロートが走るだけの区間が続いた。そして河川敷がやや広くなったところで少年野球場(1面)、少年サッカー場(2面)、ストリートバスケットコート、さらにこちらにもゲートボール場が2面設けられていた。

   

   ※ 左岸に1面だけ少年野球場がありました。

   

   ※ こちらは2面用意されていた少年サッカー場です。

   

   ※ たまたま一人の少年がストリートバスケットコートで楽しんでいました。

   

   ※ こちらもゲートボール場跡です。

 以上、冒頭に記したようにまさに一帯はスポーツランドといった様相だったが、平日ということ、さらにはコロナ禍も影響しているからだろうか?野球場もサッカー場も人っ子一人見当たらなかった。しかし、どれもがしっかりと整備されているところを見ると、普段はかなり利用されているように思える。本日、唯一盛況を見せていたのはショートゴルフ場とゴルフ練習場だった。

 対岸がゴルフショートコースになっている左岸側は「野草広場」とマップには記されていたが、つまるところ何もないということだと解して、そちらはパスすることにした。

    ※ 「雁来大橋」から左岸の下流を望んだところです。「野草広場」と命名されていましたが…。

   

   ※ 「雁来大橋」から豊平川の流れを写しました。

 最近はどこの自治体でも河川敷を利用してスポーツ施設の整備を図っているようだが、自治体としては洪水時の河川管理と、市民の健康的、文化的生活を保障する観点から難しい判断が必要と思われる。しかし、たとえ洪水時にそれら施設が破壊されてしまうことが予想されるとしても、河川敷の整備には積極的になってほしいと私は思うのだが…。

 


ART文字が食害に!!

2020-07-09 16:35:53 | ボランティア

 道立近代美術館前の歩道を清掃している私たちのグループが大切に護り育てている「ART」と「MUSEUM」文字にこの春異変が起きていた。これまでには見たこともない葉の先が黄変していたのだ。そこで私は…。

 2013年に札幌市中央区の公園緑化係のお世話でクサツゲという樹種で「ART」「MUSEUM」の文字を象って以来、毎年道行く人たちに楽しんでもらい(と、一方的に信じているのだが…)7年が経過した。

     

     ※ 二枚の写真は数年前の「ART」と「MUSEUM」文字です。

     

 そのクサツゲが、今春これまでに目にしたことのない光景にぶつかった。葉の先が黄変し、中には完全に葉が落ちている部分もあったのだ。(先に判明したのは「MUSEUM」文字の方だった)

   

   ※ 現在の「MUSEUM」文字です。遠目にはそれほど目立ちませんが…。

   

   ※ よく見ると、葉が食べつくされているところがあります。

 植物の病気などにはまったく無知な私は戸惑った。そこで中央区の公園緑化係に相談をすることにした。係の方は親切に直ぐに現地に足を運んでいただいた。その結果、ツゲ類の葉を食べる「ツゲノメイガ」の幼虫だということが判明した。

     

     ※ 写真がツゲノメイガの幼虫です。(ウェブ上から写真を拝借)

 係の方は早速「オルトラン」という粒状の殺虫剤を散布してくれた。オルトランは浸透移行性と称して、根や葉から薬の成分が吸収され、植物体内を移行することにより葉自体が殺虫効果を持つそうである。

 これで一安心と思っていたら、今度は「ART」文字の方にも伝染した。こうなっては自前でオルトランを用意しなくてはならない。ホームセンターでオルトランを購入し、散布を終えたのが一か月前だった。今のところまだその効果は確認できていない。

   

   ※ 「ART」文字の方が今では被害が大きくなりました。

   

   ※ 近寄るとこの惨状です。

 そこで本日、私は二度目の散布を行ったところである。

 食害はクサツゲばかりではない。私たちの清掃範囲にはスピレアマジックカーペットという街路を飾る低木の園芸樹が植わっている。初夏に路上を萌黄色に染めて私たちの目を楽しませてくれる。こちらは毎年夏になると葉を虫に食べられて無残になるのを私たちは傍観するしかなかった。ところがこちらも公園緑化係の方によると「シモツケマルハバチ」が葉を食べていることが判明した。こちらにもオルトランが有効とのことだった。今年は残念ながら散布の時期を逸し、すでにかなり食べられてしまっているのだが、こちらにも本日オルトランを散布しておいた。

   

   ※ 初夏には萌えるような浅草色が目に眩しかったのですが…。

   

   ※ ご覧のように葉が食べられてしまっています。

       

      ※ シモツケマルハバチの成虫です。  

 効果は直ぐには表れないが、徐々に効き目が現れることを信じたい。

 今後、効果が確認できた時にはまたレポしたいと思っている。


沢木耕太郎著「春に散る」

2020-07-08 16:29:53 | 本・感想

 沢木耕太郎のフィクション(小説)がこれほど面白いとは!まるで彼のノンフィクションを読んでいるような錯覚にとらわれながら、長編の上下巻846頁を一気に読了した。それは彼の得意分野であるボクシングの世界を描いたことも一因だと思われる。

※ 「都市緑地めぐり」がある理由から最後の「豊平川緑地」で停滞している。そこでまったく異分野の話題を取り上げることにした。

 私がノンフィクションライターとして知られる沢木耕太郎に心酔しているということについては、拙ブログで何度も述べていることである。

 彼は私と同年代であるが、彼は大学を卒業して数年後「若き実力者たち」(1973年刊)を著し「ニュージャーナリズムの旗手」と持て囃され、華々しくデビューした。(wikipediaでは1970年に「防人のブルース」がデビュー作となっているが、これはわずか35頁程度の短編で某雑誌に掲載されたものである。本格的に沢木耕太郎著の単行本として発刊されたのは「若き実力者たち」が最初であったと私は理解している。)

     

     ※ 著者の沢木耕太郎氏です。この写真はウェブ上から拝借しました。

 私はこの「若き実力者たち」を手にして、一気に沢木ワールドに惹き込まれた一人だった。以来、彼が著す著書の全てを買い漁り沢木のノンフィクションの世界に酔いしれてきた。

 そんな彼がノンフィクションの世界で揺るがぬ地位を確立した2000年にフィクション(小説)である「血の味」を著した。おそらくそれは彼にとっては満を持してのフィクションへの挑戦だったかもしれない。しかし、それを手にした私には違和感しか残らなかった。やはり私は彼が事実をどのように見て、どのように表現するかに、彼の魅力を感じていたため、それがフィクションであると思うと沢木の世界に入っていくことはできなかった。だから、それ以降、彼のエッセイなどを集めた単行本に手を出す程度で、沢木の世界からはやや遠ざかっていた時期があった。

 先般、久しぶりに「銀河を渡る」というエッセイ集を手にしたことが契機となって、図書館で沢木本をリクエストした。内容をあまり承知せずに「春に散る」の上下巻をリクエストし、読み始めたのだった。

   

   ※ 一気に読了した沢木耕太郎著「春に散る」の二冊です。

 すると一気に沢木ワールドに惹き込まれた。ストーリーは、若いころボクシングの世界チャンピオンを目指してボクシングジムで合宿をしていた広岡仁一が、昔の仲間と再びシェアハウスに集まって、有望な若手を育てようとする話である。

 沢木は若いころ世界ヘビー級チャンピオンだったモハメッド・アリ(カシアス・クレイ)の世界戦を追い求めて世界中を駆け回ったことで知られている。また、彼の著「一瞬の夏」では東洋ミドル級チャンピオンに輝いたことのあるカシアス内藤の再起戦のマッチアップからトレーニング、そして決戦へと、すべてに内藤陣営の一員として付き添った一部始終をルポしたことでも知られている。

        

        ※ 私の部屋の本棚にある沢木耕太郎の著作の数々です。

 そんな彼が描くボクシング物のフィクションは、フィクションとは思えぬ迫真的なノンフィクション的な描写で私に迫ってきた。沢木の特徴でもある小気味良く、無駄のない文章も心地よかった。

 広岡仁一をはじめとした4人の昔取った杵柄で有望な若手を世界チャンピオンに押し上げようとした結末はどうだったのか?それはあなた自身が「春に散る」を手に取ってお読みすることをお勧めしたい。

 なお本書は、2015~2016年にかけて朝日新聞に連載されたものに加筆して、2016年末に単行本(上・下巻)として発刊されたものである。


札幌市の都市緑地めぐり⑲ 丘珠空港緑地

2020-07-07 15:58:09 | 札幌市の公園・緑地・緑道

 広大な芝生と長いランニングロード(ウォーキングロード)が伸びる「丘珠空港緑地」は心地よい風が吹いていたこともあり、往復約5キロの緑地内のランニングロードを気持ちよくウォーキングすることができた。

   

   ※ 「丘珠空港緑地」は多少の起伏と、曲路を交えたランニング&ウォーキングロードが伸びていました。

 丘珠空港緑地(東区) 487,948(ドーム9.7個分) 探索日 ‘20/07/03

   

   ※ 東区土木センターで入手した緑地の平面図です。左が北西地区、中央細い部分が北東地区、右側が南東地区です。

 私が「都市緑地めぐり」で頼りにしている「札幌市公園検索システム」にこの「丘珠空港緑地」のマップは載っていなかった。そこで緑地へ向かう前に管轄する「東区土木センター」に寄って、資料がないかを尋ねたところ「丘珠空港緑地平面図」をコピーして渡してくれた。それによると、「丘珠空港緑地」は大きく南東地区、北東地区、北西地区の三つの地区からなり、それらは丘珠空港を取り囲むように一つに繋がっていた。(平面図写真を参照ください)それはちょうど健康器具のバーベルか、ダンベルのような形に見えなくもない。

 私はまず南東地区のパークゴルフ場を目ざし、そこの駐車場に車を停めた。

 パークゴルフ場は18ホールと札幌市内のパークゴルフ場としては小規模の方だが、一部が林間コースとなっているところが特徴の一つだろうか?

   

   ※ 南東地区の一部にあたるパークゴルフ場です。

   

   ※ このような林間コースばかりではなかったのですが…。

 パークゴルフ場のあるところは2007年に造成されたようだが、「苗穂丘珠通」を挟んだところから北側のほとんどの部分は2016~17年にかけて造成された。「苗穂丘珠通」を跨いで本来(?)の南東地区に入ると風景が一変した。遠くに丘珠空港の滑走路が見え、広々とした芝地が広がり、芝地の隅には子ども達の遊ぶコンビネーション遊具が備えてあった。

   

   ※ 南東地区には間に「苗穂丘珠通」が走っていました。

   

   ※ 道路を跨いで直ぐには人工林が植わっていました。

   

   ※ 南東地区の「みなみかぜ広場」から丘珠空港を望んだところです。

   

   ※ 広場はこのようにきれいに芝が刈られていました。

   

   ※ 「みなみかぜ広場」の遊具で遊ぶ親子です。

 その一帯の広場は「みなみかぜ広場」と名付けられていた。

 そしてそこから人や自転車が通れる程度の舗装道路が続いていた。傍に立っていた掲示板を見ると、ちょうど丘珠空港を横目に見ながら緑地を一周するようにランニングロード(ウォーキングロード)となっていた。コースの周りはきれいに刈り取られた芝生が広がっていて、気持ちよくランニングやウォーキングに取り組めるようになっている。事実、私が歩いているときにも何人ものランナーやウォーカーとすれ違った。コースにはところどころに距離を明示した標識が立てられていた。

   

   ※ 南東地区から北東地区に入る前に立てられていた案内板です。

   

   ※ ランニングコースのところとごにはこのような真新しい案内標識が立っていました。

   

   ※ コースのところどころにはこのような休憩できる東屋が設えてありました。

   

   ※ ちょっと小高くなったコースを往くランナー(ジョガー?)です。

    

   ※ 緑地と空港の間には小さな川が走っているようで、写真のような湿地が伸びていました。 

   

   ※ 空港と反対側には丘珠名物の玉ねぎ畑が広がっていました。

 コースは一直線ではなく、また平坦でもなかった。土地の形状に合わせて多少の起伏があったり、緩く曲がっているところもあったりと単調でないところも工夫されていた。

   

   ※ 走路がもう一本走っているのが見えると思います。ランナーは時計回りで走っていたようです。

 この日は良く晴れていたが、適度な風があり、私は気持ちよくウォークすることができた。歩いている間、大小合わせてかなりの数の飛行機が離発着をしていた。また、自衛隊のヘリコプターが操縦訓練をしていたようで、見ていると高さ1~2mのところでホバーリング訓練をしていたが、見ていると10分くらいもその場にとどまっているように見えた。 片道約2キロのロードの端には、北西地区の緑地が広がっていた。こちらも南東地区の広場と同じように広い芝生と片隅にはコンビネーション遊具が配され「きたかぜ広場」と名付けられていた。

   

   ※ 自衛隊のヘリコプターが操縦訓練をしていたようです。この姿勢で10分くらい静止していました。人命救助などのときのホバーリング状態を保っていました。

   

   ※ 丘珠空港に着陸した旅客機です。

   

   ※ ちょっとピントが合っていませんが、空港を飛び立った小型の飛行機です。

 私は2008~2009年にかけて札幌市内のウォーキングコース全118コースを歩いた経験があるが、この丘珠空港の傍も歩いた経験がある。その時のコースは砂利道でとても歩きにくかったことを覚えている。まさに様変わりで昔日の感を強くした今回の緑地巡りだった。そして、立派なランニングロードを走るランナーの姿を見て、この辺りはランニングを趣味にする人には天国のようなところでないかと思った。というのは、夏にはこの緑地内のコースを走り、冬や雨の日は傍にあるスポーツ施設の「つどーむ」内にある一周400mのコースで練習できるという環境が整っているからだ。

   

   ※ こちらは北西地区に広がる「きたかぜ広場」の光景です。

   

   ※ 「きたかぜ広場」には何やらモニュメント風の石(人造石?)が並べられていました。

   

  ※ 「きたかぜ広場」の丘から丘珠空港を望見した図です。右の建物は「つどーむ」です。

   

   ※ 「きたかぜ広場」の一角に設置されていた遊具です。

   

   ※ やはり「きたかぜ広場」の一角の丘に上にベンチがぽつんと…。

 「丘珠空港緑地」は北東地区の一部に木が生い茂っているところがあるが、ほとんどは芝生だけが広がる緑地である。気持ちよく、ランニングやウォーキング、あるいは散歩が楽しめる素晴らしい緑地だと思った。


札幌市の都市緑地めぐり⑱ あいの里・福移の森緑地

2020-07-06 16:09:55 | 札幌市の公園・緑地・緑道

 「あいの里・福移の森緑地」は私の期待を裏切る(?)緑地だった。というのも、「札幌最大級のパークゴルフ場」を謳うパークゴルフ場が敷地の大半を占めていて、そこに「トンネハウス沼」が添えられている形の緑地だった。

   

   ※ あいの里・福移の森緑地の駐車場に着くと、写真のような広大なパークゴルフ場が広がっていました。

 あいの里・福移の森緑地(北区) 195,702(ドーム3.9個分) 探索日 ‘20/06/30

「あいの里・福移の森緑地」はJR「あいの里公園」駅に近い「篠路清掃工場」の高い煙突がそびえる横に広がる緑地である。

    

   ※ 駐車場もかなり広い駐車場が整備されていました。 

 緑地の駐車場に入って「あれっ?」と思った。視界に入るのはパークゴルフ場だけなのだ。そこではかなりたくさんの人たちがパークゴルフを楽しんでいた。

 私は駐車場の横に建つクラブハウスへ行き、そこにいたスタッフに「あいの里・福移の森緑地のマップか、資料はないだろうか?」とお聞きした。スタッフの方は、そこが緑地であること自体を認識していないようだった。

   

   ※ 緑地管理事務所ということですが、パークゴルフ場のクラブハウスですね。

 それでも私はかなりの珍客だったと見え、「ちょっと待ってくれ」と言って親切に他の方に尋ねてくれたようだが、そうした類いのものは無いとのことだった。それでもそのスタッフと話し合ううちに、近くに「トンネハウス沼」があることを教えてくれた。そこに行くには、パークゴルフ場を取り巻くように取り付けられている道路を辿っていくとよい、とアドバイスしてくれた。

   

   ※ 緑地のすぐ横の高い煙突は「篠路清掃工場」です。

 その言葉に従い、パークゴルフ場の外周を辿り、「トンボの池」を訪れた。トンネハウス沼の傍には「人工の沼」との表示があったが、調べてみると昔の川の一部が取り残されて沼を形成したということのようだ。

   

   ※ 「トンボの池」の入口に立てられていた案内標識です。

   

   ※ 沼へと続く散策路上にはご覧のような東屋もありました。雑草が刈り取られたばかりのようです。

   

   ※ 高い雑草の陰から沼の表面が少しだけ顔を覗かせています。

   

   ※ こちらの方がもう少し沼の水面が良く見えたところです。

   

   ※ 沼を巡る散策路で出会った野鳥です。名前はもちろん分かりません。教えて!つうぅさん。

 その後私は札幌最大級の72ホールを誇るパークゴルフ場の外周を一周する形でウォーキングをしたのだが、その途中パークゴルフ場に隣接してやはり緑地の一部である「樹林創出ゾーン」というところを横目にしながら駐車場に帰り着いた。

   

   ※ パークゴルフ場に続いて広がっていた樹林創出ゾーンということですが、私には雑草しか見えませんでした。    

   

   ※ パークゴルフ場の南端から全体を望んだところです。

 この緑地を少し調べてみると、当初は野球場などの施設があったようだが、おりからのパークゴルフブームに乗って2013年にパークゴルフ場に改装したようだ。緑地巡りをしているとあっちもこっちもパークゴルフ場だらけといった感じである。それだけ需要があるということなのだろうが、この緑地巡りの中でも一度触れたが、もし将来パークゴルフブームが終焉するようなことがあったらどうなるのだろうか?過去にブームとなりたくさんのゲートボール場が乱立し、今そこには閑古鳥が鳴いているが、その再来にならなければよいと思うのは私だけだろうか??

 緑地巡り(5万㎡以上)もあと3ヵ所となった。


これがエーデルワイスの花かあ…

2020-07-05 14:29:44 | 環境 & 自然 & 観察会

 エーデルワイス…、ヨーロッパアルプスを代表する花として知られている希少種である。そのエーデルワイスが支笏湖畔の丸駒温泉で満開の時を迎えていると聞いて出かけてみた。温泉旅館の庭に咲くそれはつつましく可憐な姿をしていた。

 昨日、支笏湖「苔の回廊」を堪能した帰り、丸駒温泉に寄り道した。それは数日前の新聞に「丸駒温泉で今、エーデルワイスの花が満開の時を迎えている」という記事を目にして、ぜひ寄ってみたいと思ったからだ。

   

  ※ 丸駒温泉旅館のエントランスです。この日は駐車場が満杯になるほど千客万来の様相を呈していました。

 温泉旅館が庭で栽培しているというのだから、自由に鑑賞はできないかな?と思っていた。ちょうどお腹もすいていたことからレストランで食事を摂って見学させてもらおうと思った。

 するとやはりエーデルワイスを栽培している花壇はレストラン内に設けられたドアから出入りするようになっていた。

   

   ※ レストランの出入口から庭に出たところです。

 花壇は支笏湖を望む遊覧船の桟橋の近くにあった。栽培しているエーデルワイスは100株程度ということだが、エーデルワイスそのものが小さな株なので花壇の大きさも細やかにものだった。

   

   ※ 遊覧船の桟橋の手前にエーデルワイスの花壇がありました。

 エーデルワイスは和名では「セイヨウウスユキソウ(西洋薄雪草)」と呼ばれていて、その名のとおり薄く雪をかぶったような白い花である。新聞記事によると、近くの恵庭岳に自生する「エゾウスユキソウ」が登山客の間から「幻の花」と呼ばれていたことから、丸駒旅館が28年前から栽培を始めて、今では同旅館のシンボルフラワーになっているそうだ。

   

   ※ 薄い雪が被ったような花が印象的なエーデルワイスです。

   

   ※ 実は白い花のようなところは「苞葉」と呼ばれ変形した葉だそうです。

   

   ※ 花はその「苞葉」の中心部の筒状の花序だそうです。中心の花は9つもありますね。

   

 エーデルワイスというと、スイスやオーストリアの国花として知られ、ヨーロッパアルプスを代表する花であるが、近年激減が伝えられている。

 最近、NHK・BSの旅番組で女優の斉藤由貴さんがオーストリアの高山をトレッキングする番組が放映された。斉藤さんは慣れぬトレッキングに苦労されながら、目的のエーデルワイスになかなか出会えなかったが、最後の最後にひっそりと咲くエーデルワイスに出会うことができ感激した様子が映っていたが、今では本場ヨーロッパでもそれほど貴重な花となっているようだ。

   

 栽培種とはいえ、初めて本物のエーデルワイスに出会うことができ、ちょっと嬉しかった私だった。


念願だった支笏湖・苔の回廊を堪能!

2020-07-04 18:15:40 | フットパスウォーク & トレッキング

 両脇に立ちはだかる緑の壁は私の想像以上だった。それは私を圧倒し、神秘的ですらあった。以前からぜひ一度行ってみたい!と思っていた支笏湖・苔の回廊だったが、その思いを果たした今、満足感でいっぱいである。

   

 支笏湖には「苔の洞門」という名所があったが、崖崩れがあり閉鎖されてしまい、まだ訪れていなかった私は残念な思いをしていた。しかし、近年それに代わる「苔の回廊」が注目を浴びてきていた。それを知って「いつか行ってみたい」と思っていたのだが、今日ようやくその思いを果たす機会がやってきた。

 車で自宅から1時間半、支笏湖畔を過ぎ美笛峠方向に向かい、モーラップキャンプ場入口から4番目の橋「紋別橋」を目ざした。「紋別橋」を見つけ、周辺に車を駐車するところを探したが、運良く橋の近くに駐車するスペースを見つけることができた。

   

   ※ 幸い「紋別橋」の近くに駐車スペースを見つけることができました。

 「紋別橋」には「楓沢(からさわ)」と書かれた看板がかかっていた。そこから足跡をたどり橋の下へ降りていく。すると、まったく水が流れていない川底を上流に向かってトレッキングが続くことになる。けっこうな幅のある川底だが、何らかの理由によって涸沢となったのだと思われる。砂地の川底を歩くというのはなんだか不思議な感じがした。

   

   ※ 何の変哲もない「紋別橋」です。見落とさないよう気を付けねばなりません。

   

   ※ 橋の欄干にはこのように「楓沢」という表示がありました。

   

   ※ 「紋別橋」のところから沢に下りると、写真のような川床が続いていました。

 上流を目指すトレッキングを始めて5分が過ぎたころから徐々にその雰囲気が出てきたが、まだまだ本格的なものとはいえなかった。

   

   ※ やや雰囲気が出てきましたが、まだまだです。

 15分後だった。両側に岩石の壁が現れてきた。いよいよ「苔の回廊」の始まりである。もう説明は不要である。私はため息をつきながら、次々と現れる緑の壁を写し続けた。

   

   ※ いよいよ第一の回廊の始まりです。川床が第二より広いのが分かります。

   

   

   

   

   

   ※ 苔とともに規制する幼木が生えているところもありました。

   

   ※ 徐々に川床の幅が狭まってきました。

   

   

   

   ※ 前進が阻まれ、第一の「苔の回廊」の終点です。

 苔の壁に近寄ってみると、比較的長く伸びた苔は黄土色かかっていた。一方、短いものはきれいな緑色をしていた。それは誕生してからの時間を表すのだろうか?それとも種類の違いを表すのだろうか?門外漢には分からない。

   

   ※ 丈の長い苔です。やや黄土色がかっています。

   

   ※ こちらは別の種の苔だと思われます。鮮やかな緑色です。

 また、一部に苔がはがれているところがあった。そこをよく見てみるとさらさらとした砂状のように見えた。専門家がいうには、支笏火山がもたらした溶結凝灰岩というものらしい。私が見たのはそれが崩れたものらしい。その溶結凝灰岩が長い年月の中で水流などによって削られたのが現在の「苔の回廊」となっているそうだ。

   

   ※ 苔が剥がれたところに溶結凝灰岩が顔を出しました。

 「苔の回廊」巡りを続けて約15分。行く手が塞がれた。これで第一の「苔の回廊」は終わりである。

 そこからさらに左手に回り、ちょっと大変な崖を乗り越えて第二の「苔の回廊」を目ざした。完全に尾根を越えて、また下ったのだから、第一の沢とは別の沢に入ったようだ。

   

   ※ 第一の回廊から左手の沢を上ります。

   

   ※ さらに沢から尾根に向かって急斜面を登ります。写真上の隙間のところが尾根です。

 約20分かけて第二の「苔の回廊」に入った。こちらもまた見事な回廊が私を出迎えてくれた。ただ、第二の回廊の方はルートが第一よりは厳しく、岩を登ったり、越えたりとやや厳しいルートだった。こちらは約10分程度だったろうか?ついに終点となった。

   

   ※ 第二の「苔の回廊」の始まりです。

   

   

   ※ 第一の回廊に比べて川床が狭くなっています。

   

   ※ 前進を岩が阻みます。岩の苔の表面が剥がれています。

   

   

   ※ 写真の岩に横たわった木を伝って上へと進みます。

   

   ※ 岩から剥がれて岩石の表面にも苔が張り付いています。

   

   ※ 第二の「苔の回廊」の終点です。

 終点とはいえ、ルートは続いていた。というのも、このルートは樽前山、風不死岳の登山ルートになっているとのことだった。

 私はここまでで目的を達したので、来たルートを折り返した。土曜日だったので、多くの人出があるのではと予想したが、思っていたほどではなかった。(出会った人は約20人?)

 行動時間約1時間30分、満足満足の1時間30分だった。なお、第二の回廊はやや厳しいが、第一の回廊だけだと足元がスニーカーでも耐えられそうだし、体力的に自信のない人でもなんとかクリアできるのではないかと思われた。                 


札幌市の都市緑地めぐり⑰  茨戸川緑地

2020-07-03 16:02:09 | 札幌市の公園・緑地・緑道

 「茨戸川緑地」は、ある意味で理想的な緑地の一つと言えるかもしれない。パークゴルフ場あり、ビオトープあり、森林浴を楽しめる散策路ありと、緑を楽しめる空間が広がっていた。

   

   ※ 「茨戸川緑地」の特徴の一つである「森林浴の森」ですが、木はそれほど大きくはありません。

 茨戸川緑地(北区)  418,935(ドーム8.3個分) 探索日 ‘20/06/30

   

 ※ 「茨戸川緑地」のマップですが、実際には西側(左側)の道路を挟んでその奥に水辺の広場や野鳥の森が広がっていました。(下の緑地案内図を参照ください)

 「茨戸川緑地」は石狩川から離された茨戸川にちょうどはさまれた三角形に広がる広大な緑地だった。車はナビに導かれ、管理事務所に近い第一駐車場に着いた。その横にはこの緑地の一つの特徴であるパークゴルフ場が広がっていた。パークゴルフ場は36ホールが広がる大きなゴルフ場で、多くの市民がプレーを楽しんでいた。

   

   ※ とても立派な園名塔です。

   

   ※ 大きな駐車場の停まっている車はほとんどパークゴルフ目当ての方の車です。

   

   ※ どこへ行ってもパークゴルフは大人気のようでした。

 私はそれを横目に緑地の中心である「集いの広場」に向かった。広場には東屋やコンビネーション遊具が据えられ、家族連れが寛げる広場となっている。

   

   ※ 点線が見える上の部分が緑地指定後に開拓された部分だと思われます。

   

※ 「集いの広場」の東屋とコンビネーション遊具です。東屋の屋根には植物が伸びています。

 その後、マップでは表されていない道路を挟んで北西方向に広がる水辺の広場や野鳥の森に向かった。そこは茨戸川に近いだけに湿地となっていて、真新しい木道が敷かれていた。(緑地は2005年に指定されたばかりで、指定されてから数年経ってから北西側を整備したようである)

   

   ※ 緑地北西側には真新しい木道が伸びていましたが、水は見えません。(渇水期?)

   

   ※ 緑地内にはこのような真新しい案内板がところどころに立っていました。

 その北西側の南端には管理事務所があり、その傍に「ビオトープ池」が造られていた。ビオトープは渇水期なのだろうか、水は少なめで昆虫や鳥などを目にすることはできなかった。その後、北西側に広がる「野鳥の森」、「水辺の広場」、「眺めの丘」などと名付けられたところが広がっていたが、私が見たかぎりでは設置した側の思いはまだ道半ばの感じだった。

   

   ※ 管理事務所の建物も新しい感じがします。

   

   ※ 管理事務所の脇にあったビオトープ池です。生物は見当たらず…。

   

   ※ 「野鳥の森」の観察場所です。説明書と覗き窓が併設されています。分かりますか?

   

   ※ 「観察の丘」からの眺望です。

 印象的だったのは、辺り全体が非常に草深かったことだ。業者が草刈り作業をしていたが、雑草の成長が早くて管理が大変なのではと思われた。

   

   ※ 緑地内の散策路ですが、路の両側の雑草が繁茂していました。

 そこからまた道路を隔てた南東側に移り、駐車場へ戻る道を辿った。その一帯は「森林浴の森」となっていたが、繁っている木はいずれもまだ若い感じがした。というのも、辺りを見ると、各種団体が植樹したことを表す看板があちこちに立っていた。つまり、この辺りの緑地は森ではなく、草原だったようだ。そこに森林を創ろうとしているようだ。気の長い話だが、いつの日か緑濃い森林が誕生することが期待される。

   

   ※ 「森林浴の森」ということですが、まだまだ道半ばといった感じです。

   

   ※ 写真のようにほとんどの木はまだまだ若木といった感じでした。

   

   ※ さまざまな団体が植樹をしたことを写真のように記していました。

 というように「茨戸川緑地」は、緑地内に散策路が巡らされており、その中にたくさんの遊びや学びの要素が織り込まれていた。このように大人も子どもも楽しめる空間となっていて、ある意味で理想的な緑地の一つではないかと思えた緑地だった。

   

   ※ 散策路上に建つ東屋の屋根にも木や草が茂っていました。


札幌市の都市緑地めぐり⑯  厚別川緑地

2020-07-02 16:18:32 | 札幌市の公園・緑地・緑道

 長い長い「厚別川緑地」だった。厚別川の両岸を往復すること、時間にして4時間30分、距離21km、ひたすら歩き続けた緑地ウォークとなった。しかし、緑地としての在り方については多少疑問の残った「厚別川緑地」でもあった。

     

   ※ 橋上(神尾橋)から厚別川の流れを下流方向を望んだところです。

 厚別川緑地(白石区・清田区) 125,997(ドーム2.5個分) 探索日 ‘20/06/28

 私がこの「札幌市の都市緑地めぐり」を実践するにあたって、頼りにしているの「札幌市公園検索システム」である。そのシステムに載っている緑地マップをプリントアウトして持ち歩いているのだが、「厚別川緑地」はそのマップが載っていないのだ。つまり、厚別川の河岸のどこからどこまでが「緑地」なのか分からなかった。

   

   ※ スタート地点と定め、車を駐車した「川下公園」です。

 そこで緑地を管理する清田区土木センターに問い合わせた。すると、「厚別川緑地」は清田区と白石区にまたがっていることを知らされた。その際に清田区の管轄は「厚別橋 ⇔ 柳瀬橋」間だと教えられた。そして担当の方は「緑地といってもパークゴルフ場だけですよ」と話された。続いて「白石区管轄の方は白石区に問い合わせてほしい」とのことだった。

   

   ※ 川下公園の延長線上にある、スタート地点とした「山本栄橋」です。

   

 ※ スタート直後は大都会の真ん中にある堤防は思えない砂利道でした。左側が厚別川です。

 そこで次に白石区土木センターに問い合わせた。ところが白石区管轄の方はその管理区域がちょっと複雑なことになっていた。河岸の一部が緑地として指定されていないというのだ。その時、担当の方は役所がまとめている「厚別川緑地の内訳」という文書をFAX送信してくれた。それによると「柳瀬橋 ⇔ 大谷地橋」間と、少し間をおいて「開栄橋 ⇔ 緑橋」間が白石区管轄の緑地だということが判明した。ところが今度は手持ちのマップに「緑橋」というのが無いのだ。そのことを担当者に質すと、担当者も分からず「時間を欲しい」といって調べていただいたが、やはり「緑橋」は存在しないということだった。(なんだこりゃ!?廃橋になった?)私は 困惑したが、間違いなく「緑橋」があったところより遠方になるであろう「川下公園」の延長線上にある橋(山本栄橋)からスタートすることにした。

   

   ※ 白石区側の中間地点位にあった「親水広場」です。

    

   ※ 最初に出会った白石区側のパークゴルフ場は河川敷ではなく、堤防外にありました。 

 スタートを「山本栄橋」にしたのは、「川下公園」の駐車場に車を駐車できるという思惑もあった。(“川下”というのは厚別川の川下にあたるということから名付けられたと聞いた)

   

   ※ 河川敷には散策路が見えてきました。しかし、長くは続きませんでした。

   

   ※ ここにもタンポポモドキの「ブタナ」が一面を覆っている所がありました。

 「山本栄橋」から左岸を川上に向かって、河岸に造成された堤防上をスタートした。厚別川は札幌の市街地を南北に貫いている川なので、次々と現れる橋を跨いだり、潜ったりしながらのウォーキングとなった。通過した橋は実に20に及んだ。(全ての橋を写真に撮ったが、それらを眺めても面白味はないと思うので特徴的なものだけ掲載したい)

   

   ※ 鉄路の近く「厚別鉄北橋」は現在改装工事中でした。

   

  ※ その厚別鉄北橋のすぐ隣にはJRの鉄橋が架かっていました。後方には高架の鉄橋が。

   

   ※ JR鉄橋を越えて、三里川との合流点近くで釣り人に出会いました。  

 さて緑地の様子であるが、白石区管轄分も清田区管轄分の緑地とも、パークゴルフ場以外に見るべきものは特になかったように感じた。白石区側が左岸だけに合計27ホール、清田側は左岸に18ホール、右岸に18ホールあり、計36ホールのパークゴルフ場を有していた。

   

   ※ 堤防上にたたずむ男の人と、その向こうには流通団地に架かる「繁盛橋」です。

   

   ※ こちらは札幌新道の橋ですが、橋の下にトンネルがあってそこを通って通過しました。

   

   ※ 厚別橋の橋下で休憩した時、向かいに見えた落書きですが「STAY HOME」と読めます。比較的新しい落書きのようです。

 そして資料によると、そのほかに芝生広場、休養広場、親水広場などがあるとされているが、私には特に何か特徴のある造営物が目に入ったということはなかった。さらに、「中の川緑地」では、堤防上に緑地を散策する人たちのための東屋やベンチが適宜配置されていたが、そうした類のものも一切出会わなかった。それはごくありふれた堤防上の通路といった感じだった。

   

   ※ 白石区側の第二のパークゴルフ場です。

   

   ※ 「白石サイクリングロード」が走る「虹の橋」です。

   

   ※ こちらは清田区の「北野ふれあい橋」という人道橋です。橋下にちょっとしたレンガ敷の広場があります。

 白石区の管轄する緑地の中で一部が緑地として指定されていないと前述したが(開栄橋 ⇔ 大谷地橋 間)、その間はいわゆる大谷地の流通団地が集中しているところで住宅などがまったくないところだったために緑地としての指定とならなかったのかな?と推測された。その間には札幌新道に架かる橋、また流通団地の中を走る「厚別橋」なとが含まれた。

   

 ※ 清田区側に現れた最初のパークゴルフ場です。堤防の法面がきれいに除草されています。

   

   ※ 清田区に架かる「田の中橋」です。橋の向こうに見えるのは清田高校です。

   

   ※ 清田区の二つ目のパークゴルフ場ですが、あまり整備が行き届いていないようでした。

 ここでまた一つ疑問が生じた。「厚別橋」は私の清田区の目的地となる橋である。つまり同じ川に「厚別橋」が二つ存在しているということである。どうしてこのようなことになったのか、いつかの機会に関係官庁に聞いてみたいと思う。

    

   ※ 私が歩いた厚別川の最上流となる「厚別橋」です。なぜ「厚別橋」なのか? 

 さらに私は、復路の右岸を歩いていて大変な困難に遭遇した。簡単に述べると、厚別川の右岸の一部は堤防そのものが無いところが数か所にわたって存在したのだ。私はそのため、3度にわたって右岸と左岸を行ったり来たりしなければならなかった。右岸は明らかに人々が散策するには相応しくない堤防路だった。

   

   ※ 右岸に移動してもパークゴルフ場です。川向うにもパークゴルフ場が見えます。

   

   ※ 折り返して「虹の橋」近くまで来ると、堤防上の路が怪しくなってきて、この後しばらくすると路は消えてしまいました。

 以上のように「厚別川緑地」は、清田区の土木センターの担当者が話していたとおり、パークゴルフ場以外に見るべきものの乏しい緑地だったのではないか、と思い返している。

   

   ※ これはもうずっーと下流に下ってからの堤防上の路ですが、車道と兼ねたものでした。

   

   ※ 右岸の途中で出逢ったモニュメント「おりひめ像」です。そういえば対岸には「ひこ星像」が確かにありました。

   

   ※ 車道は否応なく、左岸へ向かうことを指示しています。それに従わなければ…。

 人々に人気のパークゴルフ場を整備することに異論はないが、堤防上、あるいは堤防内を散策したり、ジョギングを楽しむ人たちのための散策路の整備もぜひ図ってもらいたいとの思いを強くした「厚別川緑地」だった。

※ なお、「厚別川緑地」としては、清田区の「厚別橋」からずっと上流の有明地区の厚別川沿いに小さな緑地が併置されていることをお断りしておきます。

 

 

 

 


札幌市の都市緑地めぐり⑮  清田緑地

2020-07-01 15:52:08 | 札幌市の公園・緑地・緑道

 「ハイテクヒル真栄緑地」も小ぶりだったが、「清田緑地」はさらに小さかった。しかし、住宅地が近いこと、散策路が気持ち良いことから、きっと地域住民から愛されている緑地なのでは?と思わされた。

   

   ※ 清田緑地の最も高いところにバーコラを中心に広場が広がっていました。

  (清田区)  52,597(ドーム約1個分) 探索日 ‘20/06/25

   

 ※ 「清田緑地」の緑地マップです。あっという間に緑地内を一周することができました。

 「清田緑地」は、清田小学校から近く、また「清田公園」、「清田区民センター」と隣り合っているという文字通り都市緑地であった。

 私は「清田区民センター」の駐車場に車を駐車し、緑地マップからいうと緑地の裏側入口から緑地に入ったような形になった。(緑地マップの右上、北西端から)

   

   ※ 私が緑地に入った北西端にもこのような園名板がありました。

   

   ※ こちらも緑地入口にあった緑地の案内板です。

 緑地に入って直ぐは木道が続いていた。辺りは湿地となっていて「修景池」という池もあると案内板にあったが、渇水期のためか私は確認できなかった。

   

   ※ 緑地に入って直ぐ、木道が続いていました。

   

   ※ ここらあたりが「修景池」らしいのですが、水は見えませんでした。

   

   ※ 木道の片隅には、このような東屋もありました。

 木道が終わると散策路は特に舗装などしていない自然道が心地よかった。そして緑地内の崖地を上方に上る大掛かりな木製階段が設けられていた。

   

   ※ 緑地内の崖に設けられた木製の階段です。

 清田緑地は市街地に近いにもかかわらず、野鳥が多いことも特徴の一つとされているが、この日は野鳥に気づくことはなかつた。

 木製階段の後、再び自然道に戻ったが、その後直ぐに丸太階段が現れた。そこを上がると大きな広場に出た。この広場は「芝生広場」と称され、サークル状に散策路が巡り、中にはバーコラなどが配されていた。おそらく地域の人たちが寛ぐ場になっているように思え、こちらが正面の入口といった感じで、入口には「清田緑地」の園名板も立てられていた。

   

   ※ 緑地の東端入口に表示されていた園名板です。

 散策路はこれで主なところはおおよそ巡ってしまった。私はもと来た道をスタート地点に向かって戻った。

   

   ※ 緑地入口にはちょっと珍しい自転車置き場の装置がありました。

   

   ※ 緑地の一隅に咲いていた花ですが名前は分かりません。野草?園芸種?

 以上のようにこれまで巡ってきた緑地に比べ、小さく狭いといった印象は免れないが、住宅地に接した緑地であること。また、隣の「清田公園」と接していることから、相乗効果で地域の人たちの憩いの場になっているであろうと思われた「清田緑地」だった。