祝祭が始まる華やかさに欠けるけど…。東京オリンピックは開会式を前にして、今朝ソフトボールがプレイボールとなって実質的に開会した。その開幕試合でチームジャパンは素晴らしいスタートを切った!
東京オリンピックの開会式は明後日23日であるが、サッカーやソフトボールなどの球技は一足先に今日から競技が開始された。
そのソフトボールの開幕試合 日本対オーストラリア戦が午前9時から福島県営あづま球場で開始された。私はこの試合をテレビの前に座ってじっくりと観戦することにした。
※ 試合開始前、両チーム整列しての国歌斉唱の場面です。
たくさんの問題や多くの開催反対論、延長論が渦巻く中で、政府や大会組織委員会は苦悩の中で開催の判断をしたのだと思う。このことに賛否両論があるが、少なくとも大会に参加するアスリートたちにとってはホッと胸をなでおろす決定だっただろう。そうした背景が影響したのだろう。大会会場の福島県あづま球場の周辺は閑散としたままで、4年に一度の祝祭が始まる華やかな雰囲気は皆無だった。また、開会セレモニーも同様に映った。
さて、試合の方であるが、対戦相手のオーストラリアは強豪の一つと目され、緊張しながら試合に見入った。案の定、オーストラリアは1回表に慎重に入りすぎたという日本のエース上野投手から1点を先制する展開となった。しかし日本は打線が活発に相手投手に襲い掛かった。1回裏、北海道出身で主軸の4番の山本選手の適時打で直ぐに同点に追いついたのが大きかった。
※ 日本代表の主軸を担う北海道出身(当別町)の山本優選手がホームランを打った瞬間。
2回からは39歳を迎えたという上野投手の胸のすくような投球で相手打線を黙らせた。日本の打線はその後、内藤、藤田、山本と3選手がホームランを放つなど投打がかみ合って8対1とし、大会規定によって5回コールドゲームで強豪オーストラリアを退けた。胸のすくような好発進である。
※ 上野由紀子投手のダイナミックな投球フォームです。
私がソフトボールのゲームを観戦することなど稀である。その私が見ていて一つの発見があった。それは長い間日本チームのエースとして君臨する上野由紀子投手のことである。テレビは臨場感には欠けるものの、プレイヤーの動きを分析的に見せてくれる。今日、上野投手の投球を何度も映し出し、時にはスロー映像で再生もしてくれた。そこで見えてきたことがあった。上野投手が投球した後のフォーロースローを見ていると、ボールが上野投手から離れて後、上野投手の腕の動き、手の平の向きが投球によってさまざまなのだ。つまり上野投手はボールをリリースする直前までボールにさまざまな変化を与えていることがよく分かった。そのスロー映像を見た時、上野投手の投球には一球たりとも同じボールはないのではないか、と思えたほどだ。(もちろん他の投手もそれぞれ工夫はしているのだろうが…)
とチームジャパンは素晴らしいスタートを切った。この好スタートは、今夜札幌ドームで行われる女子サッカー 日本対カナダ戦にも好影響を与えてくれるはずだ。これからテレビの前で固唾を飲んで声援を送りたいと思う。
※ 写真はいずれもウェブ上から拝借しました。
岩淵選手がなでしこジャパンを救った!
サッカー女子の試合が終わって追加投稿をしています。
サッカーなでしこジャパンは初戦の対カナダ戦において前半開始直後に手痛い先制点を奪われた。ゲームの流れを見ても、カナダに支配されている感じでして「これは大敗かも?」と思われるような形だった。事実、前半はいつカナダに2点目が入っても不思議ではない試合展開だった。
後半に入り、なでしこが時には押し気味のところも出てきた。そうした中、なでしこの田中がPKを獲得するという絶好の同点チャンスを得たのだが、田中はPKを相手GKに止められてしまうという残念な結果になった。
なでしこジャパン敗色濃厚となった後半84分、ロングパスに反応したなでしこFW岩淵が個人技を発揮して起死回生の同点ゴールを決めた。まさに岩淵さまさまである。高倉監督が「絶対勝ち点3を!」という願いは叶わなかったけれど、勝ち点0では暗雲漂うところだった。しかし、同点で勝ち点1得たことで、次戦(第イギリス戦)に下を向かずにイギリスとの対戦を迎えることができるだろう。