身体の健康のために日常の運動が勧められるが、その目的は体重の減少ではなく、体組成の変化(体脂肪の減少、筋肉量の増量)を目指すべきだという。北海道科学大学のオンライン講座を聴いた。
6月27日(日)に開催された北海道科学大学の「まちかどキャンパス」で、大学がオンライン講座をユーチューブで発信されていることを聞いた。そこでアキレス腱痛で外出できない私はパソコンの前で受講することにした。(アキレス腱痛は快方に向かっている)
講座は同大の保健医療学部理学療法学科の井野拓実助教が「活き活きとした身体作り~運動と健康について~」と題して講義された。
現代人にとって運動が身体に好影響を及ぼすことについてはもはや常識であるが、本講座においては「運動が健康な身体づくりにどれだけリンクしているか」について説明されるものだった。
まず井野氏が話されたことで印象的だったのは、健康のための運動で心がけることとして次の5つを挙げられた。
① がんばりすぎないこと。
② 楽しいこと
③ 仲間がいること
④ 安全であること
⑤ 長く続けられること
このことを聞いて、私は痛く反省させられた。これまでの私は井野氏が挙げられたことの真逆のことをやっていたのではないかと…。まあ、これまではそれも許されたのかもしれない。これからはこうしたことも気を付けて行かねばならないと反省した私だった。
さて、運動学や栄養学においては常識のことだと思われるが、激しい運動は糖質(炭水化物)を消費するが、軽い運動を長時間続けることによって脂肪が消費されるという。私たちシニア層にとっては脂肪を燃焼させることが健康の源となる。体脂肪率を減少させるためには〔軽い運動を長時間〕というのがキーワードとなりそうである。
さて、井野氏は単に体脂肪を減らすだけではなく、筋肉量を増量することを提唱された。筋肉を増量させるためには①エネルギーを使う(つまり痩せる)、②筋肉が増すことにより、関節を保護する。③運動が楽になる。といった利点を挙げられた。
そして井野氏はそのために「軽い筋トレ」を提唱された。「軽い筋トレ」の実際については紹介されなかったが、ウェブ上で初心者向け筋トレの例はたくさん紹介されている。井野氏は「軽い筋トレ」を行う際の留意点を示された。そり留意点とは、
① 最大の力の50~70%で
② 10~15回程度で1セット以上を
③ 4~8種類くらいの運動を
④ 週に2~3回実施する
ということだった。
しかし、これを実践するとなると難しい。筋トレを家で実施するとなると、よほど意識の高い方でなければ継続は難しい気がする。私などハナからダメなタイプである。
運動できるようになったなら(アキレス腱炎が治ったなら)、まずは軽いウォーキングから始めてみようかな?と思っている。けっして無理せずに…。