葉室麟さんの【草笛物語】です。 これは文庫本ですが この単行本が刊行された3ヶ月後 2017年12月に葉室麟さんは亡くなられました。
北九州市出身の作家ですから 講演会にも行って 著書にサインも頂いたし お話もしました。 残念です。
泣き虫颯太と言われる情けない少年が 友達である殿のために 成長していく様を描いた 胸打つ物語です。
藤沢周平さんの時代小説の舞台は架空の藩、海坂藩(うなさか藩)ですが 葉室麟さんは 羽根藩(うねはん)です。
今までの羽根藩シリーズは 【蜩ノ記】【潮鳴り】【春雷】【秋霜】 そして この【草笛物語】が最終話となってしまいました。 麟さんの時代小説はどれも好きですが 羽根藩シリーズは特に よかったです。
【古都再見】 葉室麟さんが 京都に仕事場をもっていた時の 68編もの随筆集 知らない事ばかりありました。
例えば金閣寺、金閣寺火災の原因を「宗門へ不満の弟子が放火」とスクープしたのは 新聞記者だった司馬遼太郎だった。
鞍馬山では 戦時中は 鞍馬天狗の大佛次郎 吉川英治も 戦争協力者として 火野葦平は戦地で芥川賞を受賞した など
他にも地震清正公の地震対処から 関東大震災で京都に避難した谷崎潤一郎、 地震が無かったら【谷崎源氏】は無かったなど。
【おらおらでひとりいぐも】若竹千佐子著 私が観たテレビでは 芥川賞受賞された時 宮沢賢治の 永訣の朝 から とった言葉であるという事を一言も放送されてない。
私が知ってるくらいの事をテレビ局の人が知らないはずは もちろんないけど ちょっと不満だった。。
同じ いぐ(いく)でも死んでいくとしさんと違い 夫を亡くした悲しみの極みから 生きていく、生きていかねばという桃子さんのきもち。
表紙を観てわかったけど 映画もあったようです。 東北弁を文字で感じるのは大変でしたがお薦めです。
ホントに自粛して どこにも行っていません。 前回の記事でご紹介した 北九州市若松区 昨日 出勤の時の北湊埠頭 若戸大橋です。
前の記事で 雷神 をご紹介しましたが 昨日は 風神 が停泊中でした。
風神 全景です。株式会社 近藤海事さん所有です。
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