『穴開きダム建設 知事の胸中は?』
山形県の最上小国川治水計画
慎重な姿勢崩さず
予算要求 来月上旬が判断期限
以上は、地元の河北新報の28日の記事の見出しです。(「の」が4つも。悪文です。)
それによると、小国川漁協を中心とするダム建設反対派と賛成派のダム治水堤建設促進協議会が、それぞれ知事を訪問して、自分たちの要望を強く訴えているとのこと。
賛成、反対両派の対立が激化する中、ひとり斎藤知事は「最終的には、孤独な判断だ。」と自身のホームページで心情を吐露しているとのことです。
釣り人の立場から言わせもらえば、小国川のいいところは雨が降れば一気に増水するが、止めば平水に戻るのも早いということです。そして、何よりも漁協の、鮎釣りに取り組む姿勢が素晴らしいの一言に尽きます。(春先には年券等の一方的な値上げに文句を言いましたが)
「穴開きダム」は、堤体下部に放流口を設け、平常時は水をためない流水型ダムで、貯留型に比べ、魚の生息や土砂の移動に対する影響が軽微ということですが、果たしてそのようにうまくいくのでしょうか?
穴の大きさは、2.5メートル四方の大きさで、堤体本体は、幅126メートル、高さ46メートル、総事業費は130億円とのこと。
「穴開きダム」というと、長野県でも「脱ダム宣言」を転換して、穴開きダム(正式には「河道内遊水地」というようです。)をつくろうという動きがあるようです。
田中知事が建設計画を中止した、浅川の治水計画について、河道内遊水地という穴開きダムと、ため池などを組み合わせた案を検討しているということです。(共同通信社・11/22)
なんとしても景気をよくすることによって、今の日本の閉塞状態を打開しようとする安倍内閣の下では、公共事業という名の投資が息を吹き返すのでしょうか?
注視していかなければなりません。