はらはらドキドキしながらテレビを見る。こんな気分ははじめてのことです。当然ビデオテープ(いまどき古いのかな?)をセットして。
1月14日の1回目の次回予告の小さい画面をみて、思っていたよりも速い展開で、まさか11月26日の仙台ロケでの撮影分が2回目で放送されるとは思ってもみなかったので、驚きました。楽しみが、早くなくなってしまうという気もしましたが、それはそれとして、不安、心配、ドキドキ感を持って見たわけです。 でも考えてみると、仙台ロケから約2ヶ月も経っているのです。早いものです。
2回目の放送のスタートは仙台でのロケから。スクラップや銑鉄をひとり見ている専務のキムタク、銑鉄を手にとって入る場面が映し出されましたが、この銑鉄は重いのです。片手では持ち上げられないくらいです。金の延べ棒のもっと大きいもの。
ハンドマイクを持って我々従業員に演説する場面、とっても懐かしく感じられました。この場面を撮るのに何回テストを繰り返したか、あそこでキムタクはとちったんだよなとか思いながら見ていました。
「専務、2年間とはどういう意味ですか?」と問い詰める(問いかける)従業員が若手の俳優(ヨシヒコ役)だったとは、そのときは思いませんでした。東京から来たエキストラ組から選ばれた人がしゃべってるのかなあと思っていたのですが。
皆さんはどう思いましたか?広場に扇型に集まった形になっている専務の話しを聞いている我々労働者を、CG合成したものです。
やっぱり何か不自然ですよね。どう見ても、5等分というか5つに区分されているのが分かりますよね。そうなのです、ブログでも書きましたがあの場面は、100余名のわれわれが5箇所で同じ演技を繰り返したものを合成したものです。1回ごとに青いパネルを立てての撮影です。
エキストラの動きが激しいので、自分が写っているかどうかは全く分かりません。全体の画面構図が多かったし、部分的なアップは「ヨシヒコ」の周りだけでした。
でもまあうまく処理したものだなあとも思います。感心します。
で、キムタクの専務が600余人を前にして話しをしてから、次の場面が私にとっては肝心な場面でした。専務に経理担当の常務(西村雅彦)が「なんで2年後に高炉をつくるといったのか」と問い詰めるところ、二人の後ろには沢山の労働者が喜び勇んでついて歩くのですが、やはり、思ったとおり右側に写っていました。
それを見て『やったあー!』と快哉を叫びました、心の中で。心臓の鼓動が早くなりました。
よかった!いい記念になった、朝から夕方まで頑張った甲斐があったと思いました。率直に嬉しかったです。誰が何と言おうとも、ミーハーで結構、嬉しかった!の一言に尽きます。
細かい動作等を書くと特定されます(そんなことはないのに、過剰反応)ので、これ以上は書きませんが、妻も確かに間違いなく私だと認めて?くれました。
我ながら喜びを体全体で表現していた、素直でいい演技だ?と思います。隣の同じような年齢、同じような背格好のエキストラとうまく連携できました。
実際、朝8時頃に始まった最初の演技は、演技とはいえないしろもので、固くて動きも少なくちぐはぐだったりしたのですが、それが何度もテストを繰り返すうちに、皆打ち解けてきて各自が何とかいい演技をしよう、いろんな形で喜びを表現しよう、しなければいけないと思うようになってきました。そう雰囲気が変わってきたのが分かりました。
でも丸一日かけて撮影したのに、実際の放送はたったの数十秒のみ。沢山のスタッフがかかわって作り上げているということは身にしみて感じることができたわけですが、それにしてもこれで報われるのかなと気の毒に思ってしまいます。
あと、45分後に再度仙台ロケの場面が流れました。
くず鉄を積んで構内に入ってくる4台のトラック(トラックの荷台には確かに本物のスクラップが沢山ありましたが、よくできた張りぼてもあったのです。)を、沢山の労働者が走っていって迎えるという場面です。ヨシヒコのまわりで歓声をあげているところです。
あの時は何回走っただろうか、4、5回は走らされたでしょう。私は左端を急がずに走りました。
今日の放送の最初と終わりのほうで仙台ロケの部分が放送されたわけですが、二つをあわせても1分ちょっとでしょう。これがプロの仕事ということなのでしょうか。
「せんだい・宮城フィルムコミッション」という名前が、エンドロールの割と先のほうで流れたときは嬉しかったです。関係者もそうだったろうと思います。
何にしてもいい経験をさせていただきました。それもこれも、集団の中くらいの左側にいた私達中年を列の前の方に連れて出してくれたアシスタントディレクターor助監督さんに感謝しなければなりません。非常謝謝。
(追伸)そうそう、専務に妹が会いに来て、ヨシヒコも入れて3人で、会社の食堂で従業員に混じって食事をするシーンがありました。傘を差していましたが、これは11月27日の撮影でしょう。27日の天気は朝から雨でした。26日の撮影終了中に、助監督から明日もエキストラとして参加してくれる人はいませんかという声がけがあり、一人が手を上げ、大層喜ばれました。26日の天気からまさか翌日が雨ということは全く想像もできませんでした。(どうでもいいことですが)
写真は広瀬川の定点観測3回目です。濁りはなくなりましたが、水量は更に少なくなりました。